ASUSのコンパクトなハイエンドスマホ「Zenfone 10」で、最も重いと言われる3Dゲーム「原神」の動作チェックを行いました。
初めに結論を書いておくと、おおむね快適なプレイが可能。ただし若干の欠点もありました。原神プレイヤーでスマホ選びに悩んでいる方は、以下詳細をご覧ください。

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Zenfone 10のベンチマークは125万点前後
まずは、よく知られるベンチマークアプリ「AnTuTu(Ver.9)」を使ってZenfone 10の処理性能を測ってみました。8GBメモリ+256GBストレージのモデルです。
- 1回目
- 2回目
- 3回目
3回連続で行ったところ、2回連続で125万点を超えるスコアを記録。最高峰のSoC「Snapdragon 8 Gen 2」や大型ベイパーチェンバーを搭載していることもあり、非常に優秀です。
一方で3回目は115万程度に下落。これでも十分優秀なスコアではあるのですが、温度の上昇が46℃で止まっていることを考えると、46℃よりも高くならないように制限を加えているようです。ゲームにおいても、温度上昇に応じて性能を制限する可能性があります。
Zenfone 10で原神の動作チェック
しかし、ベンチマークはあくまで目安であり、ゲームプレイでは思わぬパフォーマンスを発揮することがあります。
というわけで、実際に原神でZenfone 10の動作を確認してみます。最高画質+最大60FPS設定で、比較的動作の軽いフィールド「モンド」と、重めな「スメール(砂漠)」で検証しました。検証ツールは「TakoStats」です。
モンド:安定した動作だが50FPS制限あり
プレイ時間はおよそ15分で、フィールドをマラソンしつつ出会った敵とも戦っています。
▽平均52.350FPSで動作
▽FPSグラフ。大きな波は無いが10分程度で50FPSに制限
▽バッテリー温度グラフ。温度上昇は41℃程度
モンドでのバッテリー温度は41℃程度と十分許容範囲。ただし、フレームレートはゲーム開始10分程度で50FPSに制限されました。
制限はかかったものの、動作は非常に安定しています。戦闘では元素爆発を連発してみましたが、ほとんどのシーンで40FPS以上出ていました。
処理落ちで極端にガクガクッとなることもほとんどなく、ゲームプレイは快適です。
ただし、金属製のサイドフレームは熱を持つ(特にSoCのあるカメラ付近)ため、開放部が大きいケースだと不快に感じるかもしれません。
スメール:モンドよりわずかに重い
次に動作が重くなりがちなスメール(砂漠)。モンドと同じくプレイ時間はおよそ15分で、フィールドをマラソンしつつ出会った敵とも戦っています。
▽平均50.112FPSで動作
▽FPSグラフ。モンドよりも波が若干大きい
▽バッテリー温度グラフ。温度上昇は41℃程度
50FPS制限はモンドよりも若干早く8分程度で発生。また、やはりフィールドの読み込みの負荷が大きいらしく、パッと視界が開ける場所などでFPSが一時的に30FPS台に低下することがありました。
とは言え、全体的な動作は安定しており、温度上昇もモンドと同程度でした。
元素爆発を連発するなどエフェクトが多く発生するとFPSが低下。しかし、極端すぎる低下はほとんどないため、快適にプレイができました。
また、モンドと同様にカメラ周りの発熱はやはり気になるところです。
まとめ:おおむね快適だがカメラ周りが熱い
以上、Zenfone 10での原神の動作チェックでした。
全体的には、最高クラスとは言えないものの安定したゲームプレイが可能でした。高性能なSoCを備えていることもあり、多くの人が満足できるゲーム性能でしょう。

ゲーム時はカメラ周りのフレームがかなり熱い
ただし、50FPS制限がかかることや、サイドフレームが金属製で発熱時にカメラ付近がかなり熱くなるのは残念なポイント。付属ケースは天面側が大きく開放されているため、持っている手に熱がダイレクトに伝わります。

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なお、より快適に動作するスマホとしては「Xiaomi 12T Pro」がオススメです。
SoC性能では劣るものの、最適化が上手いのかほとんどのシーンで50FPS~60FPSでのプレイが可能。またフレームが樹脂製のため金属製よりも熱くないというメリットもあります。