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Xperia 10 IV 実機レビュー!気になるメリット・デメリットは?

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Xperia 10 IV」は、防水やおサイフケータイに対応したSONYの全部入り5Gスマホです。

筆者は、運良く実質1.7万円で新品を単体購入することができました(詳細)。その後、ある程度使用してみたのでレビューをお届けします。

なお、当ブログは特にカメラ性能の検証に力を入れています。カメラの作例はコチラをご覧ください。

やずX
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ジャンプできる目次

Xperia 10 IVを使って感じたメリットは4ポイント

筆者が「Xperia 10 IV」を実際に使ってみて感じたメリットは以下の通りです。

日本で多く求められる付加価値は全部入り

「Xperia 10 Ⅳ」は、日本で求められる付加価値が「全部入り」のスマホです。

・5G、eSIM対応

・おサイフケータイ(FeliCa)

・IP68防塵防水

・指紋認証

・microSD/イヤホンジャック

以上の通り様々な機能に対応しているので、仮に購入時に必要なかったとしても、後から「あれがない」「これがない」ということで悩みません。

しっかり防水対応

軽く横幅が狭いので、取り回し◎

「Xperia 10 IV」は、とにかく「持つこと」をよく考えて作られたスマホです。

一般的なスマホの横幅は70~75mm程度ですが、「Xperia 10 IV」はたったの67mmしかありません。

また重量も161gと非常に軽量。最近のスマホは180~200gが普通になってきている感があるので、かなりの軽量設計です。

OISや望遠カメラ搭載で充実のカメラ体験

「Xperia 10 IV」のカメラは、同じSoC(Snapdragon 695)を搭載する競合機種と比べ、以下の点で優ります。

・OIS(光学式手振れ補正)を備えたメインカメラ

・望遠カメラ搭載。しかも超解像ズームで画質UP

最近のミドルレンジ機はOISと望遠カメラは搭載していないことが多く、これらの点は「Xperia 10 IV」の大きな魅力です。

▽光学式なので電子式よりも手振れ補正が自然!

▽超解像ズームで画質向上!

超解像ズーム10倍

通常ズーム10倍

バッテリー持ちが非常に良好

「Xperia 10 IV」は競合機種と比べてバッテリー持ちはトップクラスに優秀です。

バッテリーを100%にし、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちを検証した結果は以下の通りです。

機種(リフレッシュレート)1時間後2時間後
Xperia 10 Ⅳ(60Hz)95%90%
OPPO Reno7 A(90Hz)93%88%
Redmi Note 11 Pro 5G(120Hz)93%86%
moto g52j 5G 5G(120Hz)93%86%
やずX
1日でバッテリーを使い切ることは、ほぼ無さそうです!

Xperia 10 Ⅳを使って感じたデメリットは4ポイント

筆者が「Xperia 10 IV」を実際に使ってみて感じたデメリットは以下の通りです。

ワンテンポ遅れる指紋認証・顔認証はなし

「Xperia 10 IV」は側面に指紋認証センサーを備えていますが、顔認証は非対応。手が汚れている時や濡れている時などは少々不便です。

また、指紋によるロック解除も他社製品よりもワンテンポ遅れます。

Redmi Note 11 Pro 5G(左)と比較

やずX
人によってはちょっとイラッとしてしまうかも......。

発熱で頻繁に機能制限がかかる

「Xperia 10 IV」は薄型軽量にもかかわらず、5,000mAh大容量バッテリーを備えています。しかし、その犠牲になったのが発熱対策。他社製品はそれなりの放熱機構を備えていますが、おそらく「Xperia 10 IV」はそうした対策を省いています。

そこで気になるのが、夏の野外使用時にすぐ発熱で機能制限がかかることです。

具体的にどういった機能制限をかけているのかは分かりませんが、こうした表示が頻繁に現れます。少なくともカメラ使用時はフラッシュが使えなくなるようです。

夏の直射日光下のカメラ使用は数分で機能制限がかかる

やずX
SoCの発熱を逃がすのではなく、SoCそのものに制限をかけて発熱対策しちゃってます......。

充電速度が遅い

「Xperia 10 IV」は最近流行りの30W以上の急速充電には非対応です。

最大出力は18Wですが、同じバッテリー容量で15W充電の「moto g52j 5G」よりも満充電にかかる時間は長くなっています。

充電時間Xperia 10
IV(18W)
moto g52j
5g(15W)
Redmi Note 11
Pro 5G(67W)
30分21%33%84%
43分100%
1時間40%64%
1時間30分58%85%
2時間78%96%
2時間22分100%
2時間30分95%
2時間50分100%

3年使ってもほとんどバッテリーが劣化しないとのことですが、その犠牲になっているのが充電速度の遅さ。

寝る前に充電を忘れていても、起きてから1時間以内で満充電して出かけるというような芸当はできません。

高い割にはスペックが微妙。ただし安く購入する方法あり

そして最も気になるのはコスパの悪さです。

「Xperia 10 IV」は通常価格で約6~7万円台のスマホです。しかし、同じSoC「Snapdragon 695」を搭載する競合機種は軒並み約3~4万円台。にも関わらず、「Xperia 10 IV」はどの機種と比べても完全上位互換とは言えません。

Xperia 10 IVOPPO
Reno7 A
Redmi Note
11 Pro 5G
SoCSnapdragon 695
画面60Hz, 有機EL90Hz, 有機EL120Hz, 有機EL
カメラメイン12MP+OIS
超広角8MP
望遠8MP
メイン48MP
超広角8MP
マクロ2MP
メイン108MP
超広角8MP
マクロ2MP
電池18W充電, 5,000mAh18W充電, 4,500mAh67W充電, 5,000mAh
おサイフ
ケータイ
あり
防塵防水IP68IP53(防滴)
価格帯約6~7万円前後約4万円前後約4万円前後

スペックで優れる部分はOISと望遠カメラを備えたカメラぐらいですが、実はメインカメラのセンサーは最弱。

センサーサイズで比較すると、「Redmi Note 11 Pro 5G」が1/1.52、「OPPO Reno7 A」が1/2に対して、「Xperia 10 IV」は1/2.8に過ぎません。そのため、夜景やHDR性能で劣ります。

また、ディスプレイも発色こそ綺麗なものの、リフレッシュレートは60Hzで最大輝度も低め。強い日差しの下だと見にくくなってしまいます。

ただし、UQモバイル、ワイモバイル、IIJmio、楽天モバイル等と新規契約 or 乗り換え(MNP)なら、4万円前後での購入も可能です。

特に格安SIM「IIJmio」は、キャンペーンを実施中で通話定額410円割引×6ヶ月、初期費用3,300円→税込1,650円(8月31日まで)の特典があり、2GBプランと5分通話定額を合わせても、6ヶ月間は月額940円(税込)と非常にお得に使えます。

Xperia 10 IVの本体・パッケージ内容をレビュー

「持つ」ことがよく考えられたデザイン

「Xperia 10 IV」のボディはサラサラとした質感の樹脂素材。筆者が購入したのは「ミント」カラーですが、全4種のバリエーションとなっています。

・ホワイト

・ブラック

・ミント

・ラベンダー

全体的には癖のないフラット&ミニマルなデザインで、万人受けしそうな感じです。

横幅が狭いのでグリップ感はかなり良好。

ディスプレイのアスペクト比は21:9と縦長ですが、その分横幅がかなり抑えられており、たったの67mmしかありません。その他の一般的なスマホのアスペクト比は19.5:9、または20:9が主流で、横幅も70~75mm程度のものが大半です。

また、161gと非常に軽量にも関わらず、5,000mAh大容量バッテリーと、iPhone 13 mini(5.4型)よりも大きな6型ディスプレイを備えています。

やずX
「軽い」「持ちやすい」、なのに「電池と画面が大きい」スマホになっています!

全体的にフラットな形状ですが、サイドフレームは僅かにラウンドしているので、強く握っても手に角が食い込んで痛くなりません。また、カメラモジュールの出っ張りも僅かです。

やずX
すっきりとしたデザインで、「持つ」ことをよく考えられたスマホです!

端末側面のカメラ側には、ボリュームキー、電源ボタン兼指紋センサーがあります。

端末側面の反対側にはSIMカードスロットがあります。SIMピンを使わずに爪をひっかけるだけで開けることができます。

天面には、3.5mmイヤホンジャックとマイク穴があります。

底面には、Type-C充電ポート、マイク穴があります。

スピーカーは画面下部のフチに配置されており、横に大きく伸びた形状です。

付属品は最低限

「Xperia 10 IV(ソフトバンク版)」のパッケージは、非常に簡素な白いデザイン。セット内容は以下の通りです。

パッケージ内容

✅本体

✅クイックスタートガイド、お知らせ

以上の通り、保護フィルムやケース、充電器は付属しないので別途用意しましょう。

Xperia 10 IVの処理性能・動作をチェック

AnTuTuベンチマークは39万点!日常動作はサクサク

「Xperia 10 IV」は「Snapdragon 695 5G」というSoC(CPU)を搭載しています。

このSoCは今年のミドルレンジモデルの多くが採用しているSoCで、AnTuTuベンチマークでは約39万点を記録しました。前モデル「Xperia 10 III」が「Snapdragon 690」搭載で約34万点程度だったので、約5万点ほどパワーアップした計算です。

これくらいあれば日常使いではほとんどもたつきを感じることなく使えます。

2Dゲームは問題なし。原神は「低」設定なら遊べる

また、高望みしなければゲームも楽しめます。具体的には2Dゲームなら処理が軽いので特に問題なし。3Dゲームなら高くない設定なら問題なく動作します。

なお、最も重いと言われる3Dゲーム「原神」の場合、「低」設定であれば一応動くという程度。こうした処理の重い3Dゲームをより快適に楽しみたいのであれば、「Snapdragon 888」や「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載したモデルが必要になります。

▽価格の近いハイエンドスマホ「Xiaomi 11T Pro」は「Snapdragon 888」搭載!

https://pragma-life.jp/xiaomi-11t-pro-review/

Xperia 10 IVのディスプレイをチェック

パンチホールのない鮮やかな有機ELで動画やゲームが楽しめる

「Xperia 10 IV」は、6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。

解像度はフルHD+で、アスペクト比は21:9と縦長。昨今のAndroidの多くで採用されているノッチやパンチホールはなく、上部のベゼルにカメラが収められています。

そのため、画面上にノッチやパンチホールで隠れる部分なく、動画やゲームを楽しむことができます。

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邪魔なノッチやパンチホールが気になる人にはピッタリです!

残念ながら輝度低め。リフレッシュレートも60Hz

ただし最大輝度はあまり高くないようで、強い日差しの下だとかなり暗く感じます。全く見えないわけではありませんが、決して見やすくもありません。

また、最近流行りの高リフレッシュレート(90Hz or 120Hz)には非対応で、従来の60Hz止まり。リフレッシュレートが高いとその分バッテリーを消費するようになりますが、滑らかに動作するので目に優しいという利点があります。

やずX
ディスプレイの発色は綺麗なだけに、こうした付加価値がないのは素直に残念です。

Xperia 10 IVのカメラをチェック

メイン+超広角+望遠の3眼構成。メインカメラにはOISもあり

「Xperia 10 IV」は背面にトリプルカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。

カメラ構成

・メイン(広角):1,200万画素(IMX486, 1/2.8型)+OIS

・超広角:800万画素

・望遠(×2):800万画素

また、動画撮影性能は以下の通りです。

動画性能

・メイン:FHD (60/30fps) | スローモーション HD (120fps)

・超広角:FHD (30fps)

・マクロ:HD (30fps)

それでは、以下カメラで実際に撮影した作例を御覧ください。

ギャラリー

落ちついた色合いで撮れるカメラ

「Xperia 10 IV」は昨今のスマホカメラと異なり、派手な色合いではなく見たままに近い色合いを表現します。

他社のスマホでは当たり前のようにあるAI補正はなく、あくまで自然な写真を仕上げるといった印象です。

やずX
ここは好みの分かれるところですが、余計な補正はいらないという方にはピッタリでしょう!

ただし、AIによる自動補正はないものの、スライダーを使って手動で色温度(黄 - 青)および露出(明 - 暗)を調整して撮影することができます。

これを上手く使えば雰囲気のある写真を撮影することができるので、ぜひ利用してもらいたい機能です。

HDR性能は低い。白飛びと黒つぶれが目立つ

昨今のスマホは、白飛びや黒つぶれを抑えるHDR機能を備えています。もちろん「Xperia 10 IV」もこの機能を備えているのですが、その性能は残念ながら低めです。

逆光とそうでない写真を見比べると明らかで、逆光でない写真は自然な色合いで良く撮れています。

一方、逆光時の写真は日中でも全体的にかなり暗く、少し紫っぽくなってしまっています。

また、曇りの場合はほぼ完全に空が白飛びしてしまいました。

やずX
強い日差しや曇りといった状況はかなり苦手です......。

超解像ズームで、高い望遠性能を発揮

「Xperia 10 IV」は望遠カメラを搭載しており、最大10倍ズームが可能。さらに、デフォルトでONになっている「超解像ズーム」機能により、ハードだけでなくソフトの面でもズーム撮影時の解像感を高めています。

以下、メインカメラ(1倍)と、高解像ズーム(2, 3, 4, 5, 10倍)の作例です。

1倍(メインカメラ)

2倍

3倍

4倍

5倍

10倍

超解像ズームのおかげで、望遠カメラ標準の2倍を超えてもかなり綺麗に撮れています。

超解像ズーム5倍

通常ズーム5倍

超解像ズーム10倍

通常ズーム10倍

超解像ズームと通常ズームの5倍・10倍で、それぞれ比べてみると、通常ズームの方が明らかにボヤっとしていることが分かります。

やずX
「超解像ズーム」は、通常よりも解像感の高い写真が撮影できるので、積極的に利用したい機能です!

なお、超解像ズームに限らず、ズーム時の撮影はシャッターを切った後1秒前後の処理が発生します。ただし、長押しによるバースト撮影が可能なので、連写したい時はこれを使いましょう。

日中なら良好な超広角カメラ

「Xperia 10 IV」は、800万画素の超広角カメラも備えています。

メインカメラ(広角)

超広角カメラ

超広角カメラは日中であれば普通に撮れる性能。メインカメラよりも広い画角を写真に収めることができます。

効果的に機能するポートレートモード。ただし暗所は苦手?

「Xperia 10 IV」はポートレートモードを備えており、背景を効果的にぼかしてくれます。

被写体を適格に捉えており、細いストローの輪郭をしっかり認識。効果的に背景をぼかしてくれます。

一方暗めの場所は苦手なようで、被写体をしっかり捉えてくれないことがありました。

メインカメラなら良好な夜景モード

「Xperia 10 IV」のメインカメラはOIS(光学式手振れ補正)に加えて夜景モードを備えているので、ブレずに綺麗な夜景を撮影することができます。

▽メインカメラ作例

←非夜景モード:夜景モード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

メインカメラのセンサー「IMX 486」は1/2.8型という豆粒のようなセンサーなので、元々あまり多くの光を取り込めませんが、夜景モードを使うことでノイズを減らし、明るく撮ることができます。

▽メインカメラ作例

←非夜景モード:夜景モード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

また、夜景モードを使うことで電子看板の白飛びもかなり抑えられます。

▽超広角カメラ作例

←非夜景モード:夜景モード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

一方、超広角カメラでも夜景モードは使用できるものの、こちらはメインカメラよりもさらに小さいセンサー。夜景モードを使うとかなりマシにはなるものの、それでも粗い画質なのは否めず微妙です。

メインカメラは元々のセンサーサイズが大きくないという欠点はあるものの、OISがあるのでブレずに撮りやすいのはメリットでしょう。

OIS搭載で手触れ補正は優秀

「Xperia 10 IV」はメインカメラにOIS(光学式手振れ補正)を備えています。

※GIF動画にしてあるので、解像度およびフレームレートは低下しています。

そのため、歩いたり走ったりしながらでも手振れの少ない動画を撮影することができます。

やずX
手振れ補正は非常に優秀です!

Xperia 10 IV カメラ総評:自然な色合いと手触れ補正、ズーム性能◎

「Xperia 10 IV」のカメラ性能の総評については以下の通りです。

ポイント

✅自然な色合いで撮れるカメラ

高解像ズームで、望遠の解像感〇

OIS搭載なので手振れ補正は非常に優秀

撮影ごとに1秒前後の処理時間。ただし長押しでバースト撮影可能

HDR性能は微妙。逆光や曇りに弱い

「Xperia 10 IV」のカメラ性能を一言でまとめると「HDR以外はそこそこ優秀で快適」です。

センサーサイズが小さく、逆光や曇りに弱いことを除けば、OISや望遠カメラを備えるなどミドルレンジ機種としては決してハードは悪くありません。また、ソフトの処理で望遠性能を引き上げる高解像ズームにも対応しています。

こうした点を踏まえれば、同じSoC「Snapdragon 695」を備える競合機種と比べても、そこそこ優秀な性能でしょう。ただし、競合よりも通常価格で約2~3万円も高い点が足を引っ張ります。

▽人気の全部入りスマホ「OPPO Reno7 A」なら約2~3万円安い!

Xperia 10 IVのバッテリー・充電をチェック

充電は底面のType-Cポート。無線充電は非対応

バッテリー持ちを検証。トップクラスのバッテリー持ち

「Xperia 10 IV」は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

バッテリーを100%にし、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。競合機種との比較表は以下の通りです。

機種(リフレッシュレート)1時間後2時間後
Xperia 10 IV(60Hz)95%90%
OPPO Reno7 A(90Hz)93%88%
Redmi Note 11 Pro 5G(120Hz)93%86%
moto g52j 5G 5G(120Hz)93%86%

結果はバッテリー持ちはトップクラスです。ハードな使い方でも1日耐えられるレベルで、ライトな用途なら余裕で2,3日持つと思います。

また、3年使ってもバッテリーが劣化しにくいということなので、とにかくバッテリー持ちが気になる方にはピッタリでしょう。

充電速度を検証。かなり遅い

「Xperia 10 IV」は最大18W充電に対応しています。

そこで、AnkerのPD対応充電器を用いてバッテリー残量が0%の状態からの充電時間を実際に計測してみました。

詳細は以下の通り。バッテリー容量が同じで、それぞれ充電出力が異なる「moto g52j 5g(15W)」「Redmi Note 11 Pro 5G(67W)」と比較しています。

充電時間Xperia 10
IV(18W)
moto g52j
5g(15W)
Redmi Note 11
Pro 5G(67W)
30分21%33%84%
43分100%
1時間40%64%
1時間30分58%85%
2時間78%96%
2時間22分100%
2時間30分95%
2時間50分100%

※Redmi Note 11 Pro 5Gは専用67W充電器で充電しています。

「Xperia 10 IV」の満充電にかかる時間は約2時間50分でした。

本当に18W出力なのかと疑うレベルで極端に遅く、おそらく最大出力を発揮しているのはほとんど最初だけなのでしょう。

バッテリーをいたわった結果がこれなのでしょうが、就寝前に充電を忘れていても出かける前にサッと充電というような芸当はできないので、毎日の充電を忘れないようにしましょう。

▽充電の速さで選ぶなら「Redmi Note 11 Pro 5G」!

なお、「Xperia 10 IV」は充電器が付属していないので別途用意が必要です。

Xperia 10 IVのおサイフ・防水性能をチェック

おサイフケータイに対応

背面上部の中央にFeliCaマーク

「Xperia 10 IV」は、カメラの横側に非接触型決済「FeliCa(おサイフケータイ)」を搭載しています。

これにより、駅の改札口やコンビニ等、様々な場所で素早い支払いが可能。非接触型決済が普及している都会では特に便利な機能です。

最高レベルの防塵防水IP68に対応

「Xperia 10 IV」の防塵防水性能は「IP68」相当の最高レベル。完全な防塵構造で、水面下での使用が可能となっています。

・IP6X:粉塵の侵入が完全に防護されている

・IPX8:水面下での使用が可能

やずX
急な雨や水回りの使用だけでなく、万が一水没させても安心です!

Xperia 10 IVの生体認証をチェック

側面指紋認証は対応。認証速度は少し遅め

「Xperia 10 IV」は側面指紋認証に対応しています。

右側面の黒いボタンが電源兼指紋センサー

電源ボタンが指紋センサーを兼ねており、押さずとも触れるだけでロックが解除されます。

Redmi Note 11 Pro 5G(左)と比較

ただし、認証からロック解除は他社製品よりもワンテンポ遅い印象です。

一方、元々の横幅が狭いおかげで、左手持ちまたケースを着けても指紋認証が使いやすいのがメリットです。

顔認証は非対応

顔認証には非対応です。

顔認証も使えると指が濡れていたり汚れていたりする時に便利なのですが、この点は残念な仕様となっています。

Xperia 10 IVのSIM+microSD対応をチェック

nanoSIM×1とeSIM×1、最大1TBのmicroSDに対応

「Xperia 10 IV」は物理式のnanoSIM、データ式のeSIM、microSDにそれぞれ一つずつ対応。microSDによる容量拡張は最大1TBもあるので、たくさんデータを保存する人でも安心です。

SIM+microSDスロットは爪で引っ掛けて開けるタイプ

なお、SIM+microSDスロットは爪をひっかけて簡単に開けられるタイプです。

やずX
SIMピンいらずなので簡単です!

Xperia 10 IVの音響をチェック

スピーカーはシングル。音質〇、音量△

横に大きく広がったスピーカーは、画面下部のベゼルに配置

「Xperia 10 IV」のスピーカーはシングル(モノラル)で音量は控えめ。ただし、音質自体はそれなりに良い印象です。

やずX
迫力はないものの、音の良さは流石SONYと言ったところです!

イヤホンジャックあり。ハイレゾ「LDAC」コーデックに対応

天面の端にイヤホンジャックが配置

天面には3.5mmイヤホンジャックを備えているので、有線イヤホンが問題なく使用可能です。

また、無線イヤホンも高音質コーデックのLDAC対応なので、ハイレゾ相当の音質で音楽を楽しむこともできるのが嬉しいポイントでしょう。

やずX
「aptX」系コーデックは非対応です。SONY製イヤホン使えってことですね......。

なお、実際にSONY製の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」のLDAC接続で音楽を聴いてみたところ、その他のスマホで聴くよりも良い音質に感じられました。

Xperia 10 IV スペック表

「Xperia 10 IV」のスペックは以下の通りです。

 Xperia 10 IV
OSAndroid 12
SoCSnapdragon 695 5G
メモリ6GB
容量128GB
最大1TBのmicroSD等に対応
画面6.0インチ, 有機EL
解像度: FHD+
アスペクト比: 21:9
リフレッシュレート: 最大60Hz
カメラ
(背面)
メイン (広角):1200万画素
超広角:800万画素
望遠 (x2):800万画素
カメラ
(正面)
800万画素
電池5000mAh, 18W充電
充電器付属なし
音響シングルスピーカー
3.5mm イヤホンジャック
生体認証側面指紋
おサイフ
ケータイ
対応
防塵防水IP68
5G (SB版)n3/n28/n77/n78
4G (SB版)B1//B3/B8/B18/B19/B41/B42
寸法153 × 67 × 8.3mm, 161g
本体色ホワイト, ブラック,
ミント, ラベンダー
その他デュアルSIM
(nanoSIM ×1, eSIM×1)
通常価格6~7万円前後
(販路により異なる)

ソース:SONY

Xperia 10 IV レビューまとめ:決して悪くはないけれど......

「Xperia 10 IV」のレビューをお届けしました。実際に使ってみて感じた良かった・悪かったポイントは以下の通りです。

良かったポイント

✅21:9縦長のおかげで持ちやすい。しかも軽い

✅日常動作はサクサク。ある程度ゲームも可

OISと高解像ズームを備えたカメラが良い

バッテリー持ちがとても良い

無線イヤホンの音質が何となく良い気がする

悪かったポイント

✅今一つ反応が鈍い指紋認証

✅撮影後の処理が長い(連写はバーストで対応可)

発熱しやすく、その都度機能制限がかかる

スピーカーの音量が小さい(音質は〇)

一言でまとめると「魅力はあるもののコスパは微妙」です。

同じく「Snapdragon 695」を搭載する競合機種と比べると、OISや望遠カメラを備えている点や、非常に軽量で横幅が狭く持ちやすいといった魅力があります。

一方、ロック解除の遅さや、夏の強い日差しの下では発熱が目立つこと、シングルスピーカー等といった欠点もあります。

つまり、競合機種の上位互換になりきれていないにも関わらず、それらよりも約2~3万円ほど高い製品になってしまっています。

やずX
正直6万円出して出してこれを買うなら、4万円の「OPPO Reno7 A」をおすすめします......。

一方、筆者のように格安で手に入ることが前提なら決して悪いスマホではないでしょう。適正価格は4万円前後だと思います。

Xperia 10 IVは格安SIMとの同時契約がお得!!

「Xperia 10 IV」の通常価格は約6~7万円台ですが、UQモバイル、ワイモバイル、「IIJmio」、「楽天モバイル」等のSIMカードとの同時契約なら、もっとお得に購入することが可能です。

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Xiaomiモノづくり研究所研究員(2022年〜)で、スマホの専門家。スマホを実際に使って評価しています。ニュース記事は、信頼性の高いソースを元に独自の視点を加えて書いています。 ↓X(Twitter)でも情報発信中!

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