「Xiaomi Sound」はシャオミのハイエンド・スマートスピーカーで、Harman Kardonによるサウンドチューニングや、ウルトラワイドバンド(UWB)テクノロジーの活用などが特徴です。
今回は、実機をTwitterで知り合った「ういおり(@uiori_xiaomi)」さんからお借りできたのでレビューしていきます。
※スマートスピーカーなので、当然ボイスアシスタント対応なのですが、現状中国版のみのため搭載AIは中国語の「XiaoAI」です。そのため、ボイスアシスタントについてのレビューは割愛します。
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Xiaomi Soundは高級感のあるミニマリストデザイン
Xiaomi Soundのパッケージは、黒が基調でハイエンド製品らしい雰囲気があります。また、立方体でそれほど大きくありません。
開封すると、スピーカー本体を包む大きなスポンジがあり、スピーカーの周りにも保護フィルムがあります。中国からの配送で、二つあったもう片方のパッケージはボコボコでしたが、これだけきっちり保護されていればスピーカー自体は無事でしょう。
本体の他、電源と解説書が付属します。
Xiaomi Sound本体のサイズは小さく、片手でしっかり持つことができます。デザインは、筒形のミニマリストスタイルで、複雑なラインが全くありません。全体的に非常にすっきりとしたデザインで、スピーカー製品ではありがちな大きな開口部もありません。
スピーカー本体は円形の透明な素材で覆われています。ガラスではないようですが、安っぽさがなくハイエンド製品らしい風格があります。
スピーカーを上から見下ろすと、ツヤのあるトップカバーが光の角度で様々な表情を見せ、金属に似た重厚な質感です。タッチセンサーが備えられており、音量の上下、曲の再生/一時停止ができるようになっています。
コーンと一体になったトップカバーの下にはライトが備えられており、優れた視覚効果を体感することができます。また、サイドに開口部は一切ないため、音は上向きのコーンから鳴るようになっていますが、360度均等に音が広がります。
Xiaomi Soundは豊かな低音が印象的で、音が全方位に広がる
Xiaomi Soundのハードウェアについては、Xiaomi Soundは2.25インチのネオジム鉄ボロンのデュアル磁気回路全周波数ユニットと、54 x 44mmのデュアルサスペンションのパッシブラジエーターを使用し、70Hzまでの低周波数性能があります。
チューニングについては、HARMAN Golden Earチームによる専門的な調整が行われており、ハイレゾ認証も取得しています。
また、コンピューティングオーディオ技術により、1秒あたり330のリアルタイム計算で音楽に独自の最適化を行ないます。その他、UWB(ウルトラワイドバンド)に対応した機器があれば、複数のXiaomi Soundを同時に接続してコンサートホールのような立体音響を楽しめますが、筆者はUWB対応の機器を持っていないため単体で試しています。
※シャオミのスマートフォンであれば、「Xiaomi MIX 4」がUWBに対応しています。
実際に音を聴いてみると、奥行きが豊かで音量も十分です。全方位に音が均一に広がるので、迫力をしっかりあり、単体でも優れたライブ感を演出しています。
また、音のバランスとしては低音がやや強調されており、クラシックやヒーリングミュージックではなく、ポップスやロック、ヒップホップ等と相性が良いように感じました。
Xiaomi Sound スペック
Xiaomi Soundのスペックは以下の通りです。
Xiaomi Sound | |
スピーカー | 2.25インチ フル周波数12Wスピーカー、 54 x 44mm デュアルパッシブラジエーター |
接続 | WiFi 2.4GHz / 5GHz、 IEEE 802.11 a / b / g / nプロトコル、 Bluetooth 5.2、A2DP音楽再生 |
対応OS | Android4.4 および iOS9.0以降 |
電源 | DC 12V / 2A |
サイズ | 134mm×134mm×128mm |
重量 | 593g |
Xiaomi Soundレビューまとめ:豊かな低音が360°広がるスピーカー。デザインも◎
Xiaomi Soundレビューをお届けしました。主な製品の特長は以下の通りです。
ポイント
✅高品質なハードウェアで360°に広がる迫力のサウンド
✅豊かな低音が印象的で音量も十分
✅BT5.2で安定した接続性
✅ミニマリストスタイルの優れたデザイン
✅複数接続にはUWB対応機器が必要
✅搭載されているAIは「XiaoAI」(中国語)
複数接続は魅力ですがUWB対応機器が必要なこと、搭載AIが中国語のXiaoAIであることがネックですが、Bluetoothスピーカーとしては、高品質のハードウェアとHarman Kardonによるチューニングで音質は良好です。
また、Bluetooth 5.2に対応しており接続は安定しており、家の中に自然に溶け込むミニマリストなデザインも優れています。
日本語話者がスマートスピーカーとして使うことは実質できませんが、価格も449元(約7,900円)と決して高いものではないので、シャオミ製品が好きな人や、Harman Kardonによるチューニングが気になる人は購入してみても良いでしょう。