シャオミの開発中と見られるスマートフォン「Xiaomi 13T(仮称)」の型番およびファームウェアが発見され、日本向けのものも含まれるようです。
シャオミ最大級の非公式コミュニティ「Xiaomiui」が伝えています。
日本向けの型番・ROMあり
Xiaomiuiによれば、Xiaomi 13Tと見られる型番「2306EPN60G」と「2308EPN60R」の二つが、IMEIデータベースに登録されたとのことです。

グローバル向けの2306EPN60G(画像出展:Xiaomiui)

日本向けの2308EPN60R(画像出展:Xiaomiui)
末尾のアルファベットは販売地域を表しており、「G=グローバル」、「R=日本(リーベン、中国語で日本)」をそれぞれ意味します。
また、XiaomiuiはMIUIの内部データも明らかにしており、通常のグローバル版、EU向けグローバル版、日本版の3つのファームウェア(ROM)が開発中とのこと。日本版は「V14.0.0.9.TMFJPXM」です。

通常のグローバル版「V14.0.0.39.TMFMIXM」(画像出展:Xiaomiui)

EU向けグローバル版「V14.0.0.28.TMFEUXM」(画像出展:Xiaomiui)

日本版「V14.0.0.9.TMFJPXM」(画像出展:Xiaomiui)
これらの情報は、Xiaomi 13Tが日本向けにも準備されていることを示唆するものです。また、わざわざ日本向けのROMが準備されているということは、FeliCa(おサイフケータイ)を備えている可能性が高いと言えるでしょう。
なお、Xiaomi 13TはMIUI上では「M12A」の型番で表記されており、コードネームは「aristotle(アリストテレス)」とのこと。アリストテレスは古代ギリシャの哲学者ですが、その師にあたるのがプラトンです。「Plato(プラトン)」は、昨年にグローバル発売された「Xiaomi 12T」のコードネームであり、アリストテレスがそのライン(Xiaomi Tシリーズ=Redmi Kシリーズ)を引き継ぐモデルである可能性は高いでしょう。
なお、プラトンの師である「Socrates(ソクラテス)」は、昨年末に中国で発売された「Redmi K60 Pro」のコードネームとして使われています。
Xiaomi 13Tシリーズのスペック、発表時期
これまでの情報によれば、Xiaomi 13T Pro(=Redmi K60 Ultra)は「Corot(コロー)」のコードネームを持つモデルであり、SoCにMediaTek製「Dimensity 9200」を搭載している可能性があります。
これに対し、Xiaomi 13T(アリストテレス)はQualcomm製のSoCを採用しているとのこと。カメラ性能や通信性能に難がありがちなMediaTek製よりもQualcomm製を好むユーザーも多いと思われます。具体的なSoCの情報は不明ですが、Xiaomiuiは「Snapdragon 7+ Gen 2」あるいは「Snapdragon 8+ Gen 1」と予想しています。
シャオミはXiaomi 11T Pro、Xiaomi 12T Proと続けて日本で発売してきましたが、後者は円安や半導体高騰等の影響もあり、10万円を超える端末となってしまいました。これを踏まえれば、あえて下位モデルを日本向けに開発するということは理解できます。
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一方、実際にはコローがXiaomi 13T、アリストテレスがXiaomi 13T Proという可能性も考えられるので注意が必要です。
同シリーズの発表については、9月前後にグローバルで行われるとのこと。ただしXiaomi 13T日本版がFeliCaを搭載するならこれよりも遅くなる可能性が高いでしょう。
現時点で、今年シャオミは1機種のみ、しかもエントリー機種の「Redmi 12C」しか日本で発売しておらず、多くのファンが退屈に感じていることでしょう。Xiaomi 13が日本でも発売されるのなら朗報です。
ソース:Xiaomiui