シャオミは、2023年4月18日(火)の「Xiaomi 13 Ultra」正式発表に向け、徐々に情報を公開し始めました。
Leica(ライカ)の監修を受けたカメラについて、作例やスペック、最新技術の一部が明らかとなっています。
23mm、75mm、120mm、いずれも明るいレンズ搭載
シャオミは、中国のSNS「Weibo」にて以下の作例を公開しています。公開された作例は、いずれもLeicaらしい優れた色表現や、くっきりとした陰影のコントラストが印象的です。
各作例のウォーターマークから23mm(メインカメラ)に加えて、75mm(中間望遠)、120mm(ペリスコープ望遠)を備えていることが推測され、作例にはありませんがおそらく14mmの超広角も備えていると思われます。
また、レンズの明るさを示すF値は23mmがf/1.9、75mmがf/1.8、120mmがf/3.0となっています(F値は低ければ低いほど明るい)。23mmと75mmに関しては、2.0を切る数値のためかなり明るく撮れると考えられます。
一方、f/3.0の120mmについては他と比べれば劣ると思うかもしれませんが、一般的なペリスコープとしてはかなり明るい数値です。参考までに「Xiaomi 12S Ultra」がf/4.1、「Google Pixel 7 Pro」がf/3.5です。
以上の通り、いずれも明るいレンズを使用したXiaomi 13 Ultraですが、実際に作例ではコントラストの強いシーンや夜景でも高い解像感や鮮やかな色表現ができているように見えます。
なお、当ブログで掲載した作例は圧縮したものです。元の作例は引用元のWeiboの投稿をご覧ください。
スマホ史上もっとも優れたズミクロンレンズ搭載
優れたカメラ性能を持つであろうXiaomi 13 Ultraですが、シャオミは今回スマートフォン史上もっとも優れたライカ・ズミクロンレンズを採用しているとしています。
今回明らかになった情報によれば、Xiaomi 13 Ultraは、当初から「コンパクトで高性能なレンズ」を目指して設計。通常のカメラよりもレンズサイズの制約が厳しいモバイル・イメージングの分野にも関わらず、妥協のない高画質を追求したといいます。
具体的には、非球面レンズの特性を生かし、光路設計の自由度を高めることで、4枚のレンズの体積を驚くほど小さくすることに成功。 設計段階では、非球面ミラーの形状を「超高次多項式」で計算し、ナノメートルレベルの精度でレンズが取り付けられているとのことです。
この精密設計は、製造工程では大きな課題となり、金型の精度は20ナノメートルという驚異的なもので、レンズの細部まで細心の注意を払って作り込まれているとのこと。製造精度についても全く妥協がなく、レンズの歩留まりが10%を下回るほど徹底的な厳選が行われているようです。
また、新開発のコーティング技術により、極端な高温または低温の環境下でも優れた光学的安定性を発揮するとしています。
これらの技術により、Xiaomi 13 Ultraの持つ光学品質は極めて良好で、全視野にわたって優れた解像度が得られるため、過度なシャープネスの補正に頼る必要がないといいます。
さらに、不十分な光学性能を補うためにコンピュテーショナル・フォトグラフィーを過度に使用することは、「喉の渇きを癒すために毒を飲む」ようなものであり、写真に取り返しのつかないダメージを与えることになるとも述べています。
これらのことから、同社がXiaomi 13 Ultraの純粋な光学性能の高さに相当の自信を持っているものと伺えます。新製品発表会は、日本時間2023年4月18日(火)20時に予定されており、今後明らかになる情報についても、さらに期待が高まります。