シャオミが2021年に発売したハイエンドモデル「Xiaomi 11T Pro」の各国版が、続々と最新カスタムOS「MIUI 14」にアップデートされています。
一方、現時点で日本版へのMIUI 14アップデートは確認されておらず、その予定も不明です。
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Android 13ベースのMIUI 14にアップデート
2021年に日本を含む世界で発売されたXiaomi 11T Proは、Android 11をベースとしたMIUI 12.5をプリインストールしていました。
当時としては最高峰のSoC「Snapdragon 888」を搭載したハイエンドモデルで、120W急速充電対応の5,000mAh大容量バッテリーや、1億800万画素のカメラを搭載。その他、120Hzのリフレッシュレートに対応した6.67インチの有機ELディスプレイや、Harman Kardonチューニングのデュアルスピーカーを搭載していました。
シャオミの最大級の情報コミュニティ「Xiaomiui」によれば、既に通常のグローバル版の他、ヨーロッパおよびインド、インドネシア向けのグローバル版でもMIUI 14へのアップデートが配信されているようです。
- TKDMIXM(通常グローバル)
- TKDEUXM(ヨーロッパ向け)
画像出展:Xiaomiui
一方、日本版へのアップデートは昨年11月(MIUI 13)が最後となっており、現時点でMIUI 14へのアップデートは確認されていません。本機は日本独自仕様としてFeliCa(おサイフケータイ)を備えたモデルのため、その他の地域向けのファームウェアと比べれば開発に手間がかかるものと思われます。
これは昨年発売された後継機「Xiaomi 12T Pro」や、「Redmi Note 11 Pro 5G」も同様ですが、同じくFeliCaを備えている「Redmi Note 10 JE」や「Mi 11 Lite 5G」には、既にMIUI 14アップデートが配信されています。ハイエンドモデルではなく、こうしたエントリー ~ ミドルレンジモデルが先にアップデートされているのは不思議なところですが、これらの基準が具体的にどうなっているのかは不明です。
MIUI 14では、新機能やバグ修正、およびパフォーマンスの改善等があります。更に、これらには新しいデザイン要素とインターフェース、既存アプリと機能の改善等も含まれます。詳細は以下をご覧ください。
MIUI 14の特徴
最適化で動作が快適に。ストレージを7GBも節約
MIUI 14では、システムリソースを最適化して、使用するストレージを削減。デバイス上で7GB以上のストレージスペースを節約できるようになったとのことです。また、めったに使用されないアプリは、MIUI 14 によって自動圧縮され、3か月の使用で最大3GBのストレージ節約が可能といいます。
システムメモリの使用量も全体的な最適化が行われ、より多くのメモリを解放しました。これにより、スマートフォンの動作がより快適になるだけでなく、バッテリー持続時間も改善することでしょう。
より見やすく直感的なホーム画面
MIUI 14では、ホーム画面を自分好みにアレンジできます。表形式のアイコン、大きなフォルダー、ウィジェット、および壁紙を使用して、自分のホーム画面をより見やすく直感的にパーソナライズできます。
なお、中国版にあったようなアプリサイズを変更する機能や、動くキャラクターはありません。
デバイス連携 & プライバシー保護を強化
MIUI 14では、複数のデバイスでのシームレスな接続および連携が可能になりました。タスクバーからクリックするだけで、スマートフォンとタブレットの間で使用しているアプリを同期できます。また、ドラッグ & ドロップで、デバイス間でファイルを簡単に転送できます。
その他、デバイス上のプライバシー保護が強化されました。情報をデバイス上で直接処理できるプライバシー保護メカニズムにより、データ転送中における情報漏洩のリスクを最小限に抑えます。
MIUI 14アップデート予定
2023年第1四半期中に、MIUI 14アップデートが配信されることが発表されている機種は以下の通りです。
日本でも発売されており、かつMIUI 14にアップデートされていないものでは「Xiaomi 12T Pro」「Xiaomi 11T / 11T Pro」が記載されています。これらのモデルについても、近くアップデートが期待されます。
ソース:Xiaomiui