シャオミのサブブランド「Redmi」は、2023年3月28日に「Redmi Note 12 Turbo」を中国で発表することを明らかにしています。
本機は「Snapdragon 7+ Gen 2」の搭載や、高い信頼性・安定性を備えたモデルであること等がPRされていますが、さらにカメラにおいてもフラッグシップのような体験を提供するようです。
6400万画素メインカメラ+OIS搭載
Redmiが新たに明らかにした情報によれば。Redmi Note 12 TurboはOIS(光学式手振れ補正)を備えた6,400万画素のメインカメラを搭載しています。
ミドルレンジモデルとしては破格のスペックを持つことが明らかになっている本機ですが、OISもカットされず搭載されるのは驚き。これにより、ブレのない写真が撮りやすいだけでなく、美しい夜景撮影も可能と思われます。
さらに、本機はSnapdragon 7+ Gen 2の高性能ISP(イメージング・プロセッサー)に加えて、シャオミ独自の撮影エンジン「Xiaomi Imaging Brain 2.0」も搭載しているとのこと。後者は近年のシャオミのフラッグシップモデルに搭載されているエンジンで、優れた画質だけでなく、高速の画像処理性能も提供。撮影速度は従来モデルよりも50%向上し、高速で移動する被写体も鮮明に撮影できるとが謳われています。
一方、本機の6,400万画素のイメージセンサーについては具体名が明らかにされていません。「SONY IMX686」や「Samsung ISOCELL GW3」等が候補として考えられますが、いずれもそれほど大きくないセンサーではなく、「Xiaomi 13 Pro」が搭載している「SONY IMX989」のような1インチセンサーには敵わないでしょう。
Xiaomi 13 Pro
また、その他のサブカメラについても言及がなく、これらは800万画素超広角と200万画素マクロのようなミドルレンジ機種としては一般的な最低限の構成である可能性があります。
鮮明なズームやフィルムカメラ風フィルターも対応
しかし、Redmi Note 12 Turboのカメラ性能はこれらだけに留まりません。
本機では2倍まで拡大しても鮮明な画質を実現する「インセンサー・ズーム」や、フィルムカメラ風のフィルターやフレームが使用できるとのことです。
インセンサー・ズームは2億画素カメラを搭載している「Xiaomi 12T Pro」でも採用された技術で、望遠カメラのないスマホのズーム性能を補完することができます。
Xiaomi 12T Proの2倍ズームで筆者が撮影
また、フィルムカメラ風のフィルターとフレームは、「Redmi Note 12 Pro / Pro+」や「Redmi K60」シリーズが対応しているもの。本機でも引き続き採用されており、これを使うことで、まるでプロが撮ったような趣ある作品に仕上げることが可能です。
Redmi Note 12 Pro+で筆者が撮影
Redmi Note 12 Proで筆者が撮影
価格は3万円台から?
以上のように、単純なカタログスペックだけでなく高い画像処理技術や、独自のフィルターとフレームで遊び心も備えたRedmi Note 12 Turbo。ミドルレンジモデルとは思えない高いスペックや、付加価値を備えた本機の価格が一体どうなるのか気になりますが、これについて有名リーカーの「Ice universe(Twitter:@UniverseIce)」氏が興味深いツイートをしていました。
Redmi Note12 Trubo,This is a phone that costs less than 300 dollars, but it has a very narrow bezel, which is great.
I'm not the only one who cares about narrow bezel, but all China brands and Apple care about narrow bezel, which is something that a normal aesthetic person will… pic.twitter.com/BBrRlK2qQo— Ice universe (@UniverseIce) March 23, 2023
同氏によれば、Redmi Note 12 Turboの価格は300ドル(約3.9万円)未満とのこと。おそらく最低容量モデルの価格と思われますが、これほどのスペックのスマートフォンが日本円で4万円を切るのであれば驚愕のコストパフォーマンスと言えるでしょう。
発表会で明らかになるであろう価格にも注目。新製品発表会は、日本時間2023年3月28日20時に予定されています。