シャオミが2021年に発売したエントリースマートフォン「Redmi 9T」に、「MIUI 14」アップデートが準備されているようです。
本機は日本でも発売されており、こちらも同アップデートが配信される可能性があります。
MIUIから新たなアップデート情報が発見
Redmi 9Tは、Android 10をベースとしたMIUI 12をプリインストールして発売されました。
日本では、市場想定価格1万7,490円(税込)という低価格の製品ながら、当時標準的だったミドルレンジSoC「Snapdragon 662」を搭載。さらに6,000mAhもの非常に大きなバッテリーを備えており、長時間使用に適したモデルとして好評を得ました。
シャオミの最大級の情報コミュニティ「Xiaomiui」によれば、シャオミは「Redmi 9T」へのMIUI 14アップデートを準備しているとのことです。MIUIはシャオミ独自のAndroidベースのカスタムファームウェアで、最新版MIUI 14は日本でも一部端末で配信が始まっています。
中国版最新ビルド(画像出展:Xiaomiui)
同メディアが確認したというRedmi 9Tの内部ビルド「V14.0.1.0.SJQCNXM」は、中国向けのものであり、遅くとも今年3月初旬には配信が始まるとのことです。しかしながら、ベースはAndroid 12であり、Android 13へのアップデートは行われないとのことです。
気になる日本向けの配信ですが、日本版はグローバル版と同様のファームウェアを使用します。Xiaomiuiによれば、グローバル版のファームウェアは開発段階にあり、現時点でのビルド番号は「V14.0.0.4.SJQMIX」とのことです。
グローバル版最新ビルド(画像出展:Xiaomiui)
少なくとも開発が進められている形跡が確認されているため、近い将来、日本版のRedmi 9TにもMIUI 14へのアップデートが配信されることでしょう。
FeliCa(おサイフケータイ)に対応する事実上の日本独自仕様モデル(Mi 11 Lite 5G、Xiaomi 12T Pro等)のように、配信がグローバル版よりも遅れる可能性は低いと思われます。
MIUI 14では、新機能やバグ修正、およびパフォーマンスの改善等があります。更に、これらには新しいデザイン要素とインターフェース、既存アプリと機能の改善等も含まれます。詳細は以下をご覧ください。
MIUI 14について
MIUI 14では以下の改善や変更が含まれます。ただし、これらは中国版の情報のため、グローバル版では多少異なる可能性があります。
最適化で動作が快適に。消費電力も軽減
MIUI 14では、OSの基本機能の役割を担うソフトウェアであるカーネルに加えられた改良により、システムパフォーマンスが向上。システムの動作性は88%もスムーズにになり、消費電力を16%削減。また、以前のMIUI 13と比較して、システム サイズは23%も縮小されています。
また、アプリの不要な自動起動プロセスを1つずつチェックし、メモリ使用量を厳密に制御。ブートメモリを可能な限り解放して、適切に使用できるように改善されたとのことです。
これにより、スマートフォンの動作がより快適になるだけでなく、バッテリー持続時間も改善すると思われます。
アプリの新機能と改善
ホーム画面に設置するアプリのサイズが1~4種類で選べるようになりました。また、ホーム画面内に動くキャラクターを設置できるようになります。
一見すると、これまでのMIUIに、AppleのiOS、VivoのOrisinOSを加えたかのような見た目です。
また、プリインストールされているシステムアプリは、8つ以外はすべて後から削除できるようになりました。
最低限の8つのアプリ(電話やカメラ等)
これにより、たくさんの使わないアプリでごちゃごちゃしたホーム画面を、もっとスッキリとさせることができるでしょう。
その他の機能の追加&改善
セキュリティとプライバシー機能が強化され、無線イヤホンの接続速度が50%、ストリーミングの転送速度が77%それぞれ向上。また、スマート家電との連携強化やファミリーアカウント機能の追加等が行われています。
なお、筆者は既にMIUI 14がプリインストール)されている「Redmi K60 Pro」「Xiaomi 13 Pro」を所有していますが、実際に動作は非常に快適であり、使わないアプリもほとんど削除することができます。
グローバルおよび日本向けモデルでも、より優れた使用体験を提供してくれることに期待しましょう。
ソース:Xiaomiui