家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」は、2022年に販売されたキャリアフリー(SIMフリー)のAndroidスマートフォンの販売台数データを公表しました。
これによれば、1位のOPPOがさらにシェアを拡大しており、2位にシャオミ。両社合わせてシェアの過半数を占めています。
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中国2社でシェアの過半数を占める結果に
BCNランキングが公表した2022年の販売台数シェアは以下の通りです。

画像出展:BCN+R
これによれば、OPPOが34.4%を獲得しており1位。シャオミはこれに次ぐ18.4%で2位となっており、両社を合わせてシェアの過半数を占めています。
これに16.8%のシャープ、11.2%のモトローラ、5.8%のソニー等が続きますが、中国の大手2社の攻勢に苦戦を強いられている格好。キャリアフリーは狭い市場ですが、「スマホはキャリアで買う」という"常識"から離れたリテラシーが比較的高いユーザーが多いとみられます。
今回のデータからは、そうした層が購入するスマホの中心が中国メーカーになってきていることが見て取れます。
なお個別の機種の販売台数シェアは以下の通りです。

画像出展:BCN+R
1位の「OPPO Reno5 A」は2021年発売のモデル。型落ち機種のため格安で販売されていたので、大きなシェアを獲得したものと思われます。すでに生産が終了したことが伝えられていますが、今も一部で在庫が残っているようです。
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3位の「OPPO Reno7 A」が2022年に発売された後継モデルで、通常価格は44,800円(税込)。Reno5 Aの「全部入り」を引き継ぎつつ、薄型軽量で、星空のようなバックパネルを採用した洗練されたデザインが特徴的。長期使用を想定したシステムの改善も行われています。

OPPO Reno7 A
そのほか、90Hz駆動の有機ELディスプレイや最大4800万画素のトリプルカメラを搭載しており、IP68の高い防水性を持ちます。
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一方、ライバルのシャオミは4位に「Redmi Note 11」がランクイン。通常価格24,800円(税込)と格安ながら、非常に明るく鮮やかな有機ELディスプレイや、33W急速充電対応の5000mAh大容量バッテリーを備えた高コスパモデルです。

Redmi Note 11
5G対応やおサイフケータイ、Reno7 Aのような高い防水性はないものの、画面やバッテリー、スピーカーなどでReno7 Aを上回っており、人気機種の一角であることは素直に納得です。
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一方でReno7 Aと同価格(税込44,800円)で日本に投入された「Redmi Note 11 Pro 5G」は5位内に入ることができませんでした。

Redmi Note 11 Pro 5G
仮に4万円台の価格帯が主戦場であるなら、ここでより魅力的な選択肢を提供することで、シャオミのさらなるシェア拡大に繋がるでしょう。
昨年シェアとの比較
なお、昨年のシェアを確認してみると以下の変化も確認できます。

2021年(画像出展:BCN+R)

2022年(画像出展:BCN+R)
OPPOのシェア拡大が顕著で、BCNランキングによればシャープとシャオミは販売台数を減らしたとのこと。OPPOが両社のシェアを奪った格好です。
一方で、2位の座はシャープが陥落しシャオミが獲得。同社の知名度および存在感が高まっていることが伺えます。昨年末には20分以内に満充電できるハイエンドモデル「Xiaomi 12T Pro」も発売しており、格安モデルだけではなく様々な方向から攻勢をかけています。

Xiaomi 12T Pro
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また、以上のデータから、以下の点も注目に値するでしょう。
・2021年は「その他」だったモトローラが11.2%ものシェアを得て4位に
・「Galaxy M23」1機種のみのSAMSUNGが5.7%のシェアを獲得
・ハイエンドモデルしか販売していないASUSが5.8%のシェアを獲得
前述の通り、キャリアフリー市場はリテラシーが比較的高いユーザーが多いとみられ、その分最新情報に敏感と思われます。そのため、メーカーも他社より優れた製品・サービスの提供を目指し、2023年も激戦が続くことでしょう。