シャオミが2022年に発売したハイエンドモデル「Xiaomi 11T Pro」のグローバル版に、「MIUI 14」アップデートの配信が始まっているようです。
本機は日本でも販売されており、こちらも近くアップデートが期待されます。
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Android 13ベースのMIUI 14にアップデート
MIUIは、シャオミ独自のAndroidベースのカスタムOSで、昨年12月に中国で最新版MIUI 14が発表。既に中国以外でも続々とアップデートが始まっており、日本でも「Redmi Note 10 JE」等に配信されています。
2021年に日本を含む世界で発売されたXiaomi 11T Proは、Android 11をベースとしたMIUI 12.5をプリインストールしていました。
当時としては最高峰のSoC「Snapdragon 888」を搭載したハイエンドモデルで、120W急速充電対応の5,000mAh大容量バッテリーや、1億800万画素のカメラを搭載。その他、120Hzのリフレッシュレートに対応した6.67インチの有機ELディスプレイや、Harman Kardonチューニングのデュアルスピーカーを搭載していました。
シャオミの最大級の情報コミュニティ「Xiaomiui」によれば、今回Xiaomi 11T Proのグローバル版に配信されているアップデートのビルド番号は「V14.0.1.0.TKDMIXM」で、Android 13がベースとなったMIUI 14です。

画像出展:Xiaomiui
一方、日本版のXiaomi 11T ProはFeliCaを組み込んだ独自仕様であり、グローバル版とは異なるファームウェアとなっています。そのため、日本版への配信はもう少し遅くなると思われます。
MIUI 14では、新機能やバグ修正、およびパフォーマンスの改善等があります。更に、これらには新しいデザイン要素とインターフェース、既存アプリと機能の改善等も含まれます。詳細は以下をご覧ください。
MIUI 14について
MIUI 14では以下の改善や変更が含まれます。ただし、これらは中国版の情報のため、グローバル版では多少異なる可能性があります。
最適化で動作が快適に。消費電力も軽減
MIUI 14では、OSの基本機能の役割を担うソフトウェアであるカーネルに加えられた改良により、システムパフォーマンスが向上。システムの動作性は88%もスムーズにになり、消費電力を16%削減。また、以前のMIUI 13と比較して、システム サイズは23%も縮小されています。
また、アプリの不要な自動起動プロセスを1つずつチェックし、メモリ使用量を厳密に制御。ブートメモリを可能な限り解放して、適切に使用できるように改善されたとのことです。
これにより、スマートフォンの動作がより快適になるだけでなく、バッテリー持続時間も改善すると思われます。
アプリの新機能と改善
ホーム画面に設置するアプリのサイズが1~4種類で選べるようになりました。また、ホーム画面内に動くキャラクターを設置できるようになります。
一見すると、これまでのMIUIに、AppleのiOS、VivoのOrisinOSを加えたかのような見た目です。
また、プリインストールされているシステムアプリは、8つ以外はすべて後から削除できるようになりました。

最低限の8つのアプリ(電話やカメラ等)
これにより、たくさんの使わないアプリでごちゃごちゃしたホーム画面を、もっとスッキリとさせることができるでしょう。
その他の機能の追加&改善
セキュリティとプライバシー機能が強化され、無線イヤホンの接続速度が50%、ストリーミングの転送速度が77%それぞれ向上。また、スマート家電との連携強化やファミリーアカウント機能の追加等が行われています。
なお、筆者は既にMIUI 14にアップデート(またはプリインストール)されている「Xiaomi 13 Pro」や「Redmi K60 Pro」を所有していますが、実際に動作は非常に快適であり、使わないアプリをほとんど削除することができます。
グローバル版や日本版のXiaomi 12T Proでも、より優れた使用体験が提供されることに期待しましょう。
ソース:Xiaomiui