シャオミが日本での発売を準備していると噂される「Redmi 12C(またはPOCO C55)」のベンチマークスコアがGeekbenchに登録されました。
現在、このモデルは中国のみで販売されていますが、日本を含む世界各地でも発売される可能性があります。
処理性能はRedmi Note 11に近い
Redmi 12Cと思われるGeekbenchのベンチマークスコアは以下のものです。
型番は「22120RN86G」であり、末尾のアルファベットがグローバル向けの製品であることを表しています(G=グローバル)。すでに中国で発売されているRedmi 12Cが「22120RN86C」であることから、そのグローバルモデルと見て間違いないでしょう。
CPUに記載されている「MT6769V/CZ」はMediaTek製の「Helio H85」で、日本でも販売されている「Redmi Note 11」が搭載しているQualcomm製「Snapdragon 680」に近い処理性能を持ちます。AnTuTuベンチマークでは25万点前後の性能を発揮すると思われます。その他、OSはAndroid 12で、4GBのメモリを備えていることが分かります。
なお、Redmi 12Cを示すと考えられる別の型番「2212ARNC4L」が、日本で技適を取得しています。
▷POCO C55(Redmi 12C)が日本で発売?途上国向けの超格安モデル
Redmi 12Cのスペックは最低限のエントリークラス(詳細は後述)ですが、シャオミは2年前に同様のエントリーモデル「Redmi 9T」を日本で発売しています。
Redmi 12Cが、その事実上の後継機として日本で発売されても不思議ではないでしょう。
Redmi 12C(POCO C55)の主な特徴
Redmi 12Cは、SoCにMediaTek製「Helio G85」を搭載するローエンド・スマートフォンです。
ローエンドとは言ってもHelio G85は、AnTuTuベンチマークでは約25万点のスコアです。昨年OPPOが日本で発売した「OPPO A77」が搭載する「Helio G35」の2.5倍以上の性能を持っており、軽いゲームならプレイできるでしょう。
ディスプレイは、水滴型ノッチの6.7インチIPS液晶で解像度は1650 x 720(HD+相当)。画面輝度は500nitsと低めです。
バッテリーは5,000mAhと大容量ですが、前述の通り充電端子は「USB Type-C」ではなく「micro-USB」。最大10W充電です。
背面に5,000万画素のカメラともう一つレンズが備わっていますが、スペックに記載がなく何なのかよく分かりません。また、インカメラは500万画素です。
その他、3.5mmイヤホンジャックを搭載し、Bluetooth 5.1に対応しています。
スペック的にはこれでも十分と考える層もいるでしょうが、やはり今更micro-USBの端末が日本で発売されるとはにわかに信じがたく、疑問が残ります。
実際に日本で発売するなら、Type-Cに変更される場合も考えられるでしょう。
ソース:Geekbench