シャオミは2021年12月28日、中国で「Xiaomi 12」シリーズを発表しましたが、同時に独自の最新OS「MIUI 13」も発表しました。
Xiaomi 12シリーズではMIUI 13がプリインストールされており、また中国のMix 4、Mi 11シリーズ、Redmi K40シリーズ等に配信も開始されました。これまでと同じなら、数週間後にはグローバル向けにも配信が開始されると思われます。
MIUI 13についての詳細は以下をご覧ください。
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MIUI 13
MIUIは今年8月に「MIUI 12.5 Enhanced」の配信を開始し、システムの最適化を重点を置いてきましたが、MIUI 13でもより一層最適化が進められています。具体的には、システムアプリケーションが20%~26%、サードパーティアプリが15%~56%、スムーズに動作するとのことです。
これについて他社製品とも比較を行い、以下の画像で分かるようにシャオミが全体で1位になっています。また、36か月間継続して使用しても、読み取りと書き込みのパフォーマンスの低下は5%未満だといいます。
動作の最適化だけでなく、ビジュアル面も大きく刷新されました。
MIUI 13では、フラットでパワフルな新しいシステムフォント「Mi Sans」が追加されています。
また、国際的な科学教育と科学文化のブランド「美丽科学(Beauty of Science)」と提携し、美しい壁紙が制作されました。これは、偏光顕微鏡を用いて、8Kタイムラプス写真で結晶形成の形状と変化を記録したもので、すべてのデバイスで使用可能になるとのことです。
iPhoneのような豊富で実用的なアプリウィジェットも追加されました。多くのパーソナライズされたウィジェットにより、統一感のあるホーム画面を作成可能です。
プライバシー機能の改善も行われています。MIUI 13では、顔認証を強化し、プライバシー漏洩、電子詐欺からユーザーを守ります。
この他、MIUI 13 Pad、MIUI Watch、MIUI Home、MIUI TV等も公開されました。様々なデバイスでMIUIが使用できるようになり、それぞれで連携したエコシステムが構築できるようになるとのことです(MIUI 13 Padについては後述)。
このために、シャオミは組織の改編を行い、3,000人を超えるエンジニアで構成されるグループソフトウェア部門を作り上げました。強力な研究開発リソースにより、将来的にはより良いソフトウェア体験を提供できるといいます。
これまでMIUIは多くの機能を提供してきましたが、アプリの最適化や使い勝手の面でイマイチと評されることが多くありました。今後、シャオミはスマートフォンだけでなく、スマートウォッチやスマート家電等のデバイスも含めてソフトウェア開発にも力を入れるということなので、今後のMIUIの行方が楽しみです。
MIUI 13 Pad
MIUI 13 Padは、タブレット用に最適化されたMIUIで、「Xiaomi Pad 5」「Xiaomi Pad 5 Pro」で使用できます。
大画面を活かした改良がおこなわれ、3000のアプリに最適化。これらのアプリは最良の方法で表示され、無駄なく全画面で表示されるとのことです。
大画面でマルチタスクをより効率的に処理するために、スムーズに全画面とウィンドウを切り替えることができます。また、直感的にウインドウを呼び出したり、サイズを変化させたり、複数のウインドウを開くことができるようになりました。
また、専用キーボードのタスクキーの強化が行われました。これを使用して、タスクバーを呼び出したり、アプリを素早く切り替えたり開いたりが可能になりました。また、パソコンでよく使われるショートカットにも対応したとのことです。
正直なところ、これまでのXiaomi Pad 5は「大きくなったスマートフォン」といった印象で、特別な機能もあまり多くありませんでした。今回のアップデートで、より使い勝手のよいデバイスに進化することを期待したいと思います。
ソース:Xiaomi新製品発表会