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Xiaomi Buds 4 Pro レビュー!シャオミ渾身の高音質&強力ANCの完全ワイヤレスイヤホン

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LDACコーデックやANC/外音取り込みに対応した完全ワイヤレスイヤホン「Xiaomi Buds 4 Pro」を購入したのでレビューをお届けします。

やずX
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Xiaomi Buds 4 Proの特徴

Xiaomi Buds 4 Proの主な特徴は以下の通りです。

ポイント

✅−48dBの強力ANC&外音取込に対応

11mmダイナミックドライバー搭載

LDACコーデック&空間オーディオ対応

アプリでカスタマイズ可能(Androidのみ)

デュアルデバイス接続対応

最大38時間使用可。急速&無線充電対応

イヤホン&ケース共にIP54防塵防水

最大48dBものノイズをカットできるANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)や、LDACコーデック、空間オーディオ等に対応したハイエンド完全ワイヤレスイヤホンです。

日本版は、公式ストアの価格で税込26,800円です。

▽コスパモデル「Redmi Buds 4 Pro」レビューはコチラ

Xiaomi Buds 4 Proを開封レビュー

パッケージと中身をチェック

それではさっそくXiaomi Buds 4 Proを開封していきます。筆者が購入したカラーは「スターゴールド」ですが、「スペースブラック」もあります。

パッケージは本体イメージが描かれてており、H-Res認証マークやシャオミのロゴ等もあります。

上蓋を開けるとイヤホンケースが登場。その下には付属品が納められています。

全内容物は以下の通りです。

本体+充電ケース

イヤーピース(S/M/L)

充電ケーブル(A to C)

解説書+保証書

イヤーピースはMサイズが本体に装着済みとなっています。

ケースをチェック

Xiaomi Buds 4 Proのケースは庭園に使われるような小石を思わせるデザインです。

形状だけなら、完全ワイヤレスイヤホンとしてはよくあるタイプですが、非常に光沢感が強く、特に上部は鏡のようにピカピカな点が特徴的です。

なお、最初は絶縁シートが貼られているので、これを剥がして使用しましょう。

内部も特徴的で、ケースを開けるとイヤホン全体が姿を現すオープンマグネット設計。イヤホンがケースに磁石でカチッとくっつきます。

全体が緩やかなカーブを描いたデザインは非常に美しく、所有欲を満たしてくれること間違いなしでしょう。

やずX
プレミアム感がすごいのでアクセサリとしても良さそう!

ケース下部には充電ポート(Type-C)と、ペアリング等に使うファンクションボタンがあります。なお、ケースとイヤホンを合わせた重量は約49.5gです。

イヤホン本体をチェック

Xiaomi Buds 4 Proのイヤホン本体はスティック型で、要するにAirPods Proに似た形状です。

オープンマグネット設計のケースなので、イヤホン本体の収納・取り出しが簡単です。

イヤホン本体は特段大きくも小さくもない普通のサイズ感。片側約5gと重量も一般的なものです。

シリコン製のイヤーピースは非常にサラサラとした質感の良いものです。S/M/Lと三つのサイズが用意されていますが、少し短めのタイプなのでサードパーティ製のものに交換する際は互換性に注意しましょう。長めのものはケース収納時に潰れ気味になる可能性があります。

ケースと同様にイヤホン本体も光沢感が強いデザインで、全体的に美しいカーブを描いています。

イヤホンには11mmのダイナミックドライバーのほか、12nm高性能チップ、VPU(ボイスピックアップユニット)、3つのマイク、そして操作用の感圧式センサーも搭載しています。

そして、珍しいのがケースも防塵防水構造となっている点。イヤホン・ケース共にIP54です。

防塵(IP5X):塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない

防水(IPX4):あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない

参考:たろうまる

Xiaomi Buds 4 Proの音質や使用感等をレビュー

音場が広く癖のない高音質。通話品質も良好

Xiaomi Buds 4 Proは、11mmのダイナミックドライバーを備えており、高音質コーデックのLDACにも対応しています。

24bit/96kHzの高ビットレートで聴ける以下の条件で音質をチェックしていますが、最初に結論を言えば、全体的に癖のない音質で広い音場、そしてLDACらしい伸びやかな高音が特徴です。

再生環境

機種:Xperia 5 IV

コーデック:LDAC

音質チェックで実際に聴いた曲と感想は以下の通りです。

▽Aimer『escalate』

量感のある低音を鳴らすXiaomi Buds 4 Proはハードなロックサウンドのこの曲には良く合います。一方で低音がボーカルを潰してしまうこともなく、明瞭かつ艶やか。特に伸びやかなサビは素晴らしいです。

▽久石譲『Summer』

全体的にバランスよく整った音で、高音の刺さりも無いため、繊細なインストゥルメンタルの表現も優れています。特にクリアで染み渡るかのようなピアノの響きが印象的でした。

▽The Velvet Underground『I’m Waiting for the Man』

軽快に真っ直ぐなロックンロールを聴かせる曲は、特に癖のないXiaomi Buds 4 Proにはピッタリ。広い音場も相まって、まるでスタジオで演奏を直接聴いているかのような感覚が楽しめます。

以上の通り、その価格に見合った、またはそれ以上と言える音質のXiaomi Buds 4 Proですが、一方でLDACを採用した製品に共通した欠点があります。

LDACは良くも悪くも「音質極振りコーデック」であり、優れた音質と引き換えに遅延や接続性の問題を抱えています。ゲームにおいては遅延が結構気になりますし、特に音ゲーは全く向いていないでしょう。また、地下鉄や人の多い箇所で不安定になる可能性がありますが、これはまだ試せていません。

通話については、3つのマイクに加えてVPU(ボイスピックアップユニット)を備えていることもあり、低ノイズで非常にクリアな通話が可能でした。

なお、iPhone 13 miniともペアリングして使ってみましたが、籠った感じのパッとしない音でした。iPhoneで使うのはオススメできません

やずX
iPhoneで使うと3,000円のイヤホンと言われても違和感のないダメダメな音に......。

効果的な空間オーディオ&ヘッドトラッキング

Xiaomi Buds 4 Proは、立体感あるリスニングを提供する空間オーディオ(ディメンショナル・オーディオ)機能と、それによって得られる立体感を補正するヘッドトラッキング機能に対応。後者をONにしておくと、頭を動かしても、それに合わせて音の向きも変わります。

正直な話、前モデルの「Xiaomi Buds 3T Pro」の空間オーディオは籠ったような音になる印象であまり好きではありませんでしたが、Xiaomi Buds 4 Proは十分実用的で、音に包まれる感覚が楽しめます。

もともと音質に優れた製品なので、これを使って音楽を聴くのも良いですし、もちろん動画にも最適。ヘッドトラッキング機能も併用して、立体的なサウンドで臨場感ある動画視聴を楽しみましょう。

なお、公式サイトでは「ディメンショナル・オーディオ」と表現されていますが、アプリ上では「イマーシブサウンド」となっており、ややこしいです。

優れたANC・外音取込。様々なシーンに対応

Xiaomi Buds 4 Proは、最大48dBをカットできるANC(アクティブ・ノイズキャンセリング)と外音取り込みに対応しています。

前者については6段階もの強度があり、シーンに応じてAIが自動調節するアダプティブ・ノイズキャンセリングモードもあります。密閉感の高いカナル型ということもあり、最も強い強度のANCを併用するとかなり周囲の音がカットされます。

エアコン程度の音であればほとんど聴こえなくなり、街の雑踏やジムのトレーニングマシンの動作音もかなりカットされます。さらに電車の走行音にも効果てきめんで、快適に音楽が聴けるようになります。AirPods Pro 2と比べると高音域のカットで若干劣る気がするものの、全体的には非常に効果の高いANCです。

外部音取り込みについては「標準」「音声増幅」「環境音増幅」の3種類のモードがあります。「標準」「音声増幅」は比較的自然に音を拾っており、違和感はそれほど感じません。一方、「環境音増幅」は機械的処理が加わっているような音に感じますが、実用上は問題ありません。

また、このような3種類の外音取り込みを備えているイヤホン自体あまり無く、様々なシーンに対応できる点で他社製品よりも優位性があります。

良好な装着感&操作感

Xiaomi Buds 4 Proは、カナル型ゆえの密閉感はあるものの、耳にフィットする丸みのあるデザイン。イヤーピースもサラサラと質感が良く、装着感は非常に優れています。

スティック部分の縦長の窪みがセンサー

操作については、スティック部分にある感圧式センサーで行います。押すとカチッとなるので分かりやすいです。

1~3タップおよび長押しでのタッチ操作が可能で、レスポンスは良好。再生/停止、曲戻し/曲送り、モード切替などが行えます(詳細はアプリの項目で後述)。

また、着脱検知センサーを備えているので、イヤホンを耳から外すと一時停止、再び着けると再生されます。さらに、ノイズキャンセルをオンにしている状態で会話を検知すると、外音取り込みに短時間切り替わる音声検出機能も備えています。

どちらもレスポンスは良好で、非常に快適に使えました。なお、どちらもアプリでON/OFFの切り替えが可能です。

発売時点ではソフトウェアと接続性が△

Xiaomi Buds 4 Proは専用アプリ「Xiaomi EarBuds(▷Google Play▷App Store」に対応しており、操作やカスタマイズが可能です。

また、一部のシャオミ製スマートフォンには、イヤホンと連携する内蔵ソフトウェアが備わっているため、そちらの方を使った方が良いでしょう。

ワイヤレスイヤホンを簡単に接続できる「Google Fast Pair」にも対応しているので、ケースを開けると対応スマホにポップアップが表示され、すぐ接続できます。

操作方法については、左右のイヤホンにそれぞれ以下の操作方法が割り当てられます。ただし、1タップの再生/一時停止のみは固定です。

1タップ再生/一時停止
(固定)
2タップ次の曲 or
音量アップ
3タップ前の曲 or
音量ダウン
長押しモード切替 (ANC, 外部音取込, オフ)
音声アシスタント
やずX
音量上下も選べるのは嬉しい!

また、ペアリングした二つの機器間で、再生する機器に自動で接続を切り替えるデュアルデバイス接続に対応しています。

スマホに加えてPCやタブレット等に接続しておくと非常に便利な機能です。ただし、2台のスマホに接続する場合だと、うまく認識されなかったり、片方が無音になってしまう等の問題がありました

やずX
まあスマホ2台に接続する人は特殊だと思いますが......。

さらにLDACコーデックと空間オーディオ機能を併用すると、かなり強めのノイズが発生してしまう場合があり、接続しなおさないと直りません。ただし、これは機種によるようで、Xperia 5 IVやXiaomi 12T Proでは発生してしまうものの、Xiaomi 13では起きませんでした。

その他、アプリにはイコライザー機能が備わっていません。音のバランスを変更したい時は、スマートフォンに内蔵のものを使うか、サードパーティ製の別のアプリで行う必要があります。

やずX
このへんはアップデートで改善 & 追加を期待!

なおXiaomi 12T Proに接続すると、内蔵ソフトウェアによってパーソナライズしたサウンドを使うことができます。これは、6回のABテストでユーザーの好みにあったサウンドを作り上げてくれるイコライザー機能です。

▽Xiaomi 12T Pro 実機レビュー!使って感じた評価とQ&A

無線充電&急速充電対応

Xiaomi Buds 4 Proはワイヤレス充電や急速充電に対応しています。

AnkerのQi対応ワイヤレス充電器で問題なく充電が可能でした。

イヤホンをケースに収納すると瞬時に充電が始まります。

急速充電に対応しているので、たったの5分間の充電で最大3時間の音楽再生が可能。満充電も30分程度しかかからず、最大9時間の音楽再生が可能です。なお、充電ケースと一緒に使えば最大38時間の再生が可能です。

※ここで言う再生時間は、AAC接続で、ANC/外音取込、空間オーディオ、デュアルデバイス接続OFFの場合。

Xiaomi Buds 4 Proのスペック

Xiaomi Buds 4 Proの主なスペックは以下の通りです。

Xiaomi Buds 4 Pro
ドライバー11mm
Bluetooth5.3
対応コーデックLDAC / AAC / SBC
ANC最大48dB
外音取込あり
電池イヤホン:53mAh,
ケース:565mAh
(イヤホン:9時間,
ケース込み:38時間)
充電Type-C,
急速充電(イヤホン),
Qi 無線充電(ケース)
防塵防水IP54(イヤホン, ケース)
重量イヤホン:約5g×2
ケース:約39g

合計:約49.5g
その他アプリ対応,
空間オーディオ,
デュアルデバイス接続
公式ストア価格税込26,800円

ソース:Xiaomi

Xiaomi Buds 4 Pro レビューまとめ

Xiaomi Buds 4 Proのレビューをお届けしました。

価格分の価値がある高音質の完全ワイヤレスイヤホンで、機能面の充実も素晴らしいです。実際に使って感じた「良いところ」と「良くないところ」を以下にまとめました。

良いところ

LDACらしい繊細な高音質。音場も広い

効果な空間オーディオ&ヘッドトラッキング

低ノイズでクリアな通話が可能

効果の高いANC/外音取込

ジェスチャーのレスポンス、着け心地〇

シームレスなデュアルデバイス接続

良くないところ

LDACはハッキリ遅延があり音ゲーに向かない

LDACと空間オーディオ併用は不具合が発生する場合あり

iPhoneで使うとハッキリと低音質になる

アプリにイコライザーが無い

スマホ同士のデュアルデバイス接続は不具合あり

以上の通り、LDAC共通の課題やソフトウェア面などで気になる点があったものの、単純に完全ワイヤレスイヤホンとしてみると優れた音質やクリアな通話、良好なANCなどは高く評価できます。また、いくつかある問題も今後のアップデートで改善が期待できるでしょう。

シャオミに限らずLDAC対応のAndroidスマートフォンなら、どれでもオススメ。通常価格は税込26,800円(公式ストア)と決して安くはありませんが、それに見合った音質やANCの性能を持っています。

▽コスパモデル「Redmi Buds 4 Pro」レビューはコチラ

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Xiaomiモノづくり研究所研究員(2022年〜)で、スマホの専門家。スマホを実際に使って評価しています。ニュース記事は、信頼性の高いソースを元に独自の視点を加えて書いています。 ↓X(Twitter)でも情報発信中!

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