「神ジューデン」こと120W出力で19分以内のフル充電を可能にした「Xiaomi 12T Pro」が、ソフトバンクおよびオープンマーケットで発売され話題となっています。
しかし、Xiaomi 12T Proは充電だけでなくカメラ性能も強力です。そこでこの記事では、Xiaomi 12T Proのカメラ性能を、Google Pixel 7 Proとの比較も交えてまとめていきます。

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Xiaomi 12T Proのカメラスペック

Xiaomi 12T Pro(左)とPixel 7 Pro(右)
まずは、Xiaomi 12T ProとGoogle Pixel 7 Proのカメラスペックを比較していきましょう。優れている部分を赤字にしています。
Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro | |
メインカメラ | Samsung ISOCELL HP1 2億画素, 1/1.22型, f/1.69 | Samsung ISOCELL GN1 5,000万画素, 1/1.3型, f/1.85 |
サブカメラ | 超広角(800万画素) マクロ(200万画素) | 超広角(1,200万画素) 望遠(x5, 4,800万画素) |
一言でまとめると、Xiaomi 12T Proのはメインカメラ一点集中型で、サブカメラはおまけレベル。対するPixel 7 Proはメインカメラ性能で若干劣るものの、サブカメラも高品質のものを備える万能型です。

メインカメラについてより詳細に解説すると、2億画素というインパクトある数字が最初に目に付きがちですが、より重要なのはセンサーサイズとf値です。
センサーサイズは大きければ大きいほど光を取り込む性能が高く、f値は低ければ低いほど明るく撮影できます。つまりXiaomi 121T Proは夜景撮影で高い能力を発揮することが期待できるのです。
それでは、夜景やそのほか様々な作例で、Xiaomi 12T Proのカメラ性能をチェックしていきましょう。
自然な色の夜景モード。しかもブレにくい
夜景をXiaomi 12T ProとGoogle Pixel 7 Proで比較してみました。
▽Xiaomi 12T Pro
▽Pixel 7 Pro
一見したところ、どちらも細かいところまで詳細な描写ができており、甲乙つけがたい性能です。
ただし、より自然な色になっているのはXiaomi 12T Pro。Pixel 7 Proは、空が若干紫っぽくなってしまっており、少し不自然な印象を受けました。
また、Xiaomi 12T ProはPixel 7 Proと同じくOIS(光学式手振れ補正)を備えているので、構えたまま1~5秒程度待つ必要がある夜景モード使用時でもかなりブレにくいです。
全体を無駄に明るくせず、黒い部分をそのまま黒として表現するのも好印象です。

強力な白飛び耐性。撮影も速い
また、夜景モードを使ってXiaomi 12T ProとGoogle Pixel 7 Proの白飛び耐性を比較してみました。
▽Xiaomi 12T Pro
▽Pixel 7 Pro
結果は明らかにXiaomi 12T Proが優秀で、電球のような強力な光源でも白飛びをしっかり抑え込めました。
しかも、この程度の明るさであればXiaomi 12T Proは夜景モード使用時でも撮影は一瞬。昼時の撮影と変わらない速度で撮影できます。一方、Pixel 7 Proは3秒待ってこの結果でした。
また、非夜景モードと夜景モードで白飛びの変化を見てみましょう。
▽Xiaomi 12T Pro(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←非夜景 | 夜景→
▽Pixel 7 Pro(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←非夜景 | 夜景→
やはり、結果はXiaomi 12T Proの方が優秀。夜景モードを使うことで、肉眼とほぼ変わらず白飛びしていないストーブが撮影できました。

3倍ズーム程度ならPixel 7 Proとも遜色なし
Xiaomi 12T ProとGoogle Pixel 7 Proのズーム性能を比較してみましょう。
Xiaomi 12T Proは望遠カメラはありませんが、通常のデジタルズームよりも高い解像感を持つインセンサーズーム技術が使われています。
一方、Pixel 7 Proは、5倍標準の望遠(ペリスコープ)を備えており、それ以上はPixel 7 Proの優位が明らかなので、1・2・3・4・4.9倍で比較していきます。
▽1倍(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro→
▽2倍(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro→
▽3倍(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro→
▽4倍(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro→
▽4.9倍(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)


←Xiaomi 12T Pro | Pixel 7 Pro→
3倍程度までなら大きく変わらない印象ですが、流石に4倍ともなると差がはっきりと出てきます。
おそらくPixel 7 Proはペリスコープとの合成か、高度なAIによる処理によって、4~4.9倍でも高い解像感を発揮しているのでしょう。とは言え、Xiaomi 12T Proもメインカメラのみのズームとしては、かなり頑張っている部類です。
動く被写体もブレなく撮影可能
Xiaomi 12T ProはOIS(光学式手振れ補正)搭載でブレが少ないだけでなく、動く被写体にピントを合わせ続けるプロフォーカス機能もあります。
猫が欠伸をする一瞬のシーンもブレずにくっきり撮影することができました。

まるでプロのような印象的なボケ
前述の通りXiaomi 12T Proのメインカメラはセンサーが大きく、f値が低いという特徴を持っています。
これは夜景性能が高いだけでなく、ボケも大きいことを示しています。
これを上手く使えば、強力な背景・前ボケを出すことができ、遠近感のある印象的な写真が撮影できます。

一部分を切り取っても精細な2億画素写真
そして、Xiaomi 12T Proのメインカメラは通常時1,250万画素で撮影するのですが、2億画素センサーなので当然2億画素での超高精細撮影も可能です。


←拡大前 | 拡大後→
小さな棘のある多肉植物もこの通り。一部分をトリミングしてもかなりの高精細さがあることが分かります。
さらに猫の写真を徐々に拡大して、2億画素の実力を見ていきましょう。
元の写真から眼の周辺だけトリミングしても非常に細かいディティールを保てています。拡大しても綺麗な写真をどうしても撮りたい時などに使うと良いでしょう。
なお、光を取り込む能力は1,250万画素の通常モード時の方が高いことと、2億画素写真は1,250万画素写真と比べて容量が10倍以上になることもあるので注意が必要です。

やはり超広角・マクロはおまけ程度の性能
後は正直おまけの部分ですが、Xiaomi 12T Proの超広角とマクロカメラの性能もチェックしていきましょう。
▽超広角 Xiaomi 12T Pro
▽超広角 Pixel 7 Pro
Xiaomi 12T Proは、パッと見それほど悪くないように見えますが、細かいところを見ていくとPixel 7 Proよりもボヤッとしており、解像感は高くありません。
▽マクロ Xiaomi 12T Pro
▽メイン Xiaomi 12T Pro
また、Xiaomi 12T Proは200万画素のマクロカメラも備えていますが、メインカメラよりも暗めでノイズも目立ちます。
正直なところメインカメラの2倍ズーム(あるいは2億画素)で代替できるうえに、そちらの方が拡大しても綺麗という利点があるので、マクロカメラを使う機会はほとんどないでしょう。
Xiaomi 12T Proのカメラをチェック!まとめ
▽その他のXiaomi 12T Proの作例
以上、Xiaomi 12T Proのカメラ性能をまとめました。主なポイントは以下の通りです。
ポイント
✅Pixel 7 Proに優るとも劣らない夜景性能
✅Pixel 7 Proよりも白飛び耐性が強力
✅ズームは3倍程度ならPixel 7 Proとも拮抗
✅優秀な手振れ補正&ボケ
✅2億画素の解像感がすごい
✅超広角&マクロはおまけ
メインカメラに限ればXiaomi 12T Proのカメラ性能はかなり優秀で、OIS(光学式手振れ補正)もあり、手軽にブレのない綺麗な写真が撮影できます。
また、Google Pixel 7 Proより白飛び耐性が優秀なのは意外だった部分で、2億画素をフルに使った超高精細な写真を撮ることも可能です。
ペリスコープによる高い望遠性能や、超広角カメラでの夜景性能等に期待しなければ、Xiaomi 12T Proのカメラ性能には十分満足することができるでしょう。
Xiaomi 12T Pro 日本版をお得に購入する方法!
Xiaomi 12T Pro 日本版の価格は以下の通りです。
価格
✅オープンマーケット版 (8+128GB) : 税込109,800円
✅ソフトバンク版 (8+256GB) : 税込143,280円
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