シャオミは2021年12月28日、中国で新型フラッグシップスマートフォン「Xiaomi 12 Pro」を発表しました。
Snapdragon 8 Gen 1 SoC、2K画質のLTPO AMOLEDディスプレイ、全て5000万画素のトリプルカメラ等を搭載しています。その他の詳細は以下の通りです。
※同時に下位モデルにあたる「Xiaomi 12」「Xiaomi 12X」も発表されています。この2機種についてはコチラの記事をご覧ください。
Xiaomi 12 Proの特徴
Xiaomi 12 Proは新OSのMIUI13をプリインストールし、SoCにSnapdragon 8 Gen 1を搭載。放熱性能を高めるために2900平方ミリメートルのベーパーチャンバーを採用しています。
発表会で明かされた内容によると、AnTuTuベンチマーク(Ver.9)のスコアは驚異の100万点以上。人気の3Dゲーム「原神」を起動して30分間テストを行ったところ、温度は48℃でフレームレートは平均57FPSを保ったとのことです。
メモリは8GBまたは12GBでLPDDR5規格に対応。ストレージは128GBまたは256GBで、UFS3.1規格に対応しています。
ディスプレイは6.73インチのLTPO E5 AMOLEDで解像度は2K(3200×1440)。最大120Hzのリフレッシュレート、最大480Hzのタッチサンプリングレートに対応し、ピーク輝度は1500nitsです。その他、16000段階の輝度調整に対応し、画面はGorilla Glass Victusにより保護。ディスプレイ評価機関のDisplayMateで「A+」評価を受けています。
気になるのがバッテリー持ちですが、光の焦点を合わせるマイクロプリズム技術により、従来製品と同じ輝度でもバッテリー消費を9%低減。またリフレッシュレートを1〜120Hzの間で動的に調節することで、2K表示でも優れたバッテリー持ちを実現したとのことです。
アウトカメラは、全て5000万画素のトリプルカメラで、メイン(広角、SONY IMX 707)、超広角(画角123°)、ポートレート(2倍望遠)で構成。インカメラは3200万画素のカメラとなっています。
今回の発表会で、特に強調されていたのはカメラソフトウェアの大幅な改善と進化です。
「シャオミ・イメージブレイン」と呼ばれる技術により、アプリの起動、撮影、連続撮影、夜景撮影が全て大幅に高速化。あらゆるシーンで高速な写真撮影が可能で、馬が障害物を飛び越える瞬間や、稲妻も明確に撮影できるといいます。
また、「サイバーフォーカス」と呼ばれる技術は、人間の目や顔、動物、スポーツ等、様々な動く被写体に強力にフォーカス。自動追跡や、ダブルタップしてフォーカスをロックする機能もあるとのことです。また、インカメラについても、改善されたHDRと夜景にも対応した美顔補正機能を備えます。
さらに、夜景を美しく撮影する「Night Owl 2.0」アルゴリズムを搭載。非常に薄暗い環境でも色を正確に維持できると共に、ハイライトを抑制し、実際の夜の感覚を再現するといいます。また、全焦点距離でのスーパーナイトシーン撮影や、「Night Owl ビデオ」にも対応します。
その他、バッテリーは4,600mAhで、120W有線急速充電、50Wワイヤレス急速充電、10Wリバース充電にそれぞれ対応します。また、独自開発の「Surge P1」充電チップにより、充電速度や充電時の温度を適切に調整。120W充電の場合、最速で18分、温度を抑えた恒温充電なら24分で満充電可能といいます。
音響は、スマートフォンとしては異例のクアッドスピーカーを搭載。高音と低音を担当するユニットがそれぞれ2つずつあり、チューニングについてはHarman Kardonが監修しています。
寸法は縦幅163.6mm、横幅74.6mm、厚みがガラス版で8.16mm、PU版で8.66mm、重量がガラス版で205g、PU版で204g。カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、パープル、グリーン(PU)の4色となっています。
価格については、メモリ8GB/ストレージ128GBモデルが4699元(約8.5万円)、メモリ8GB/ストレージ256GBモデルが4999元(約9万円)、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルが5399元(約9.7万円)となっています。
既に中国では予約を開始しており12月31日より発売されます。グローバル向けにはまだ発表されていませんが、複数の地域で認証を得ていると伝えられています。
なお、AliExpressでも購入することができるようです。購入ページは以下のリンクからどうぞ。
Xiaomi 12 Proのスペック
Xiaomi 12 Proのスペックは以下の通りです。
Xiaomi 12 Pro | |
OS | MIUI 13 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ | 8 / 12GB LPDDR5 |
容量 | 128 / 256GB UFS3.1 |
画面 | 6.73型 (2K, 3200×1440) LTPO E5 AMOLED 520PPI, 10bit, DCI-P3, ピーク輝度: 1500nit 16000段階の輝度調整 リフレッシュレート: 120Hz タッチサンプリングレート: 480Hz DisplayMate A+ Gorilla Glass Victus |
アウトカメラ | メイン:5000万画素(IMX707)+OIS 超広角:5000万画素 2倍望遠:5000万画素 |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 4600mAh |
充電 | 120W有線急速充電 50Wワイヤレス充電 10Wリバース充電 Surge P1チップ |
音響 | クアッドスピーカー Harman Kardon |
寸法 | 163.6×74.6×81.6 (ガラス) or 8.66 (PU) mm, 205g (ガラス) or 204g (PU) |
5Gバンド | 5G:n1 / n3 / n5 / n8 / n28a / n38 / n40 / n41 /n77 / n78 / n7 |
4Gバンド | FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B26 TDD-LTE:B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42 |
その他 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2 |
価格 | 8+128GB: 4699元(約8.5万円) 8+256GB: 4999元(約9万円) 12+256GB: 5399元(約9.7万円) |
ソース:Xiaomi 新製品発表会、Xiaomi