シャオミの最新型スマートバンド「Redmi Smart Band Pro」が特に発表会もなくひっそりと発売されていました。
ところが、この製品は日本で発売済みの「Mi スマートバンド 6」のほぼ上位互換といえそうな性能で日本語にも対応。しかも実売価格も5,000円台(AliExpress、Banggood等)と異次元のコスパとなっています。
早速筆者はこの製品を手に入れ、2週間程度使用してみたのでレビューしていきます。

ジャンプできる目次
- 1 Redmi Smart Band Proの特徴
- 2 Redmi Smart Band Proのパッケージ内容
- 3 Redmi Smart Band Proの特徴/使用感
- 3.1 Redmi Smart Band Proの本体をチェック
- 3.2 Redmi Smart Band ProはAMOLEDディスプレイ搭載
- 3.3 Redmi Smart Band Proは約14日間のバッテリー持ち(ただし常時表示しない場合)
- 3.4 Redmi Smart Band Proのウォッチフェイスは約60種類程度
- 3.5 Redmi Smart Band Proはヘルスケア機能豊富
- 3.6 Redmi Smart Band Proは110種類のワークアウトに対応
- 3.7 Redmi Smart Band Proはたったの26g。5ATM防水にも対応
- 3.8 iPhoneの機能制限は特にない模様
- 4 Redmi Smart Band Proのスペック
- 5 Redmi Smart Band Proレビューまとめ:Mi スマートバンド 6のほぼ上位互換
Redmi Smart Band Proの特徴
Redmi Smart Band Proの特徴は以下の通りです。ポイントに加えて注意ポイントもまとめています。
ポイント
✅横幅大きめの長方形AMOLEDディスプレイ
✅常時表示・明るさの自動調整対応
✅通常の日常使用で約14日間のバッテリー持ち
✅110種類以上のワークアウト対応
✅SpO2/睡眠/ストレス/生理周期の計測に対応
✅24時間の心拍数モニタリング対応
✅5ATM防水対応
✅ストラップ含み26gとかなり軽量
※赤字は「Mi スマートバンド 6」からの進化点
注意ポイント
✅GPS非搭載
✅非接触決済機能なし
✅音声アシスタント非対応
✅通話やメッセージ返信機能なし
✅音楽保存非対応
流石に非接触型決済や通話といった贅沢な機能はないものの、5,000円台という価格を考えれば十分すぎる機能で異次元のコスパ。グローバル版が日本語にも対応しており、「Mi スマートバンド 6」の実質上位互換ともいえる性能です。

Redmi Smart Band Proのパッケージ内容
Redmi SmartBand Proの箱はシンプルなデザイン。海外通販だと箱がボコボコで届くことが多いので、その点は注意しましょう。中身は無事でした。
・本体 ×1
・ストラップ ×1(装着済み)
・専用充電ケーブル ×1
・ユーザーマニュアル ×1
本体と付属品は以上の通り。充電用のケーブルはありますが、充電器自体は付属しないので別途用意する必要があります。
充電ケーブルはType-Aの充電器に対応しています。
Redmi Smart Band Proの特徴/使用感
Redmi Smart Band Proの本体をチェック
Redmi Smart Band Proのカラーは現状ブラックのみ。ディスプレイは縦の伸ばしたスクエア型で、ボタン類は一切ありません。
樹脂製のボディはいかにもなスポーツバンドの見た目。フォーマルなシーンには全く合いませんが、傷をつけてショックというようなものでない分、スポーツ用途には向いています。
付属のストラップはTPU製で柔らかい質感。ストラップを止める穴がたくさんあるので、腕が細い人にサイズが合わないということも、ほとんどないでしょう。
背面には複数のセンサーが搭載されています。また、ストラップはボタンを押しながら取り外すだけの簡素なタイプです。
センサーの隣には充電端子があり、充電ケーブルはマグネットでしっかりくっつきます。
ペアリングは専用アプリ「Xiaomi Wear」をスマートフォンにインストールして行います。画面に表示された指示通りにやっていくだけなので簡単です。
Redmi Smart Band ProはAMOLEDディスプレイ搭載
Redmi SmartBand Proは長方形のAMOLEDディスプレを搭載しており、くっきりと見やすい表示になっています。
また、明るさの自動調節機能に対応しており、最高輝度も450nitsと比較的高め。Mi スマートバンドのように手動で調節する必要がないので格段に利便性が向上しています。
また、スマートバンドとしてはおそらく業界初の常時表示にも対応しているのも、優れたポイントです。
Redmi Smart Band Pro
持ち上げて点灯 pic.twitter.com/xtna5SPlyU— やずX@Xiaomiに詳しいブロガー (@F10Dfjtu) February 19, 2022
勿論、持ちあげて点灯する機能も搭載。反応速度はめちゃくちゃ速いというわけでもないですが、これくらいあれば十分だと思います。
Redmi Smart Band Pro、メニューから戻るのが左スワイプなのが何だかもどかしい気持ち pic.twitter.com/K0NonWyl8E
— やずX@Xiaomiに詳しいブロガー (@F10Dfjtu) February 20, 2022
ボタンがないので操作はすべてタッチスクリーンで行います。メニュー欄から戻る際に左スワイプなのがちょっともどかしいですが、慣れろということでしょうか。

また、通知欄もスマートフォンと同じアプリのアイコンが表示されるので、パッと見で何の通知かが分かりやすくなっています。ただし、LINEは汎用アイコンでした。
Redmi Smart Band Proは約14日間のバッテリー持ち(ただし常時表示しない場合)
Redmi Watch 2 Liteのバッテリー持続時間は、通常の日常使用で約14日間となっています。

バッテリー残量は本体の他、アプリでも確認可能
輝度自動調節、心拍数測定(30分ごと)、睡眠測定、睡眠時のSpO2測定(30分ごと)、ストレスの終日モニタリングON、常時表示OFFにして、睡眠時と出かける際は必ず装着して使用してみたところ約2週間のバッテリー持ちでした。
実使用でも公称通り2週間持つのは非常に優秀。ただし、使用から数日は一日5%も減らないのですが、ある時点から一日10%程度減るという奇妙な減り方をします。
この減り方は常時表示ONの場合でも起こり、一日あたり12時間の常時表示設定で2日までは一日10%強の減なのですが、3日目あたりから一日20%以上減り結果的に4日程度しか持ちませんでした。せっかく常時表示に対応しているのですが、これだけバッテリー消費が多くなると使用をためらってしまいます。

Redmi Smart Band Proのウォッチフェイスは約60種類程度
Redmi SmartBand Proは現時点で約60種類程度のウォッチフェイスに対応。自分で用意した画像や写真を表示することもできます。
ウォッチフェイスの例(2022年2月20日時点)
スマートウォッチの中には100種類以上あるものもあるので、Redmi SmartBand Proは少なめです。
ウォッチフェイスは、専用アプリで好きなものをインストールして選ぶ形になります。その時の気分や自分の好みに合わせて変えましょう。
Redmi Smart Band Proはヘルスケア機能豊富
Redmi SmartBand Proは、最近のトレンドであるSpO2(血中酸素濃度)、睡眠(短時間の仮眠も対応)、心拍数、ストレスなどの計測に対応。そのほか、生理周期や座り過ぎアラームなどの機能も盛り沢山です。
※計測されていない所は装着していなかった時間
これらのデータは、ウォッチとスマートフォンがペアリングされていれば自動で収集され、アプリに記録されていきます。
Redmi Smart Band Proは110種類のワークアウトに対応
Redmi SmartBand Proは110種類のワークアウトに対応。Mi スマートバンド 6は約30種類だったので大幅に増加しており、Redmi Watch 2 Lite(約100種類)と比べても多いのは驚きです。
以下は一例ですが、バンド側に表示する任意のワークアウトをアプリまたはバンド側で設定することができます。
ジムで行う各種のトレーニングから、人気のスポーツからマイナースポーツまで。ダンスや格闘技なども充実しています。なお、運動中のデータは、時間だけでなく消費したカロリーや心拍数などもアプリに記録されていきます。
なお、サードパーティ製アプリでは「Strava」「Apple Health」に対応しているとのことです。
Redmi Smart Band Proはたったの26g。5ATM防水にも対応
Redmi Watch 2 Liteはストラップ込みで26g。Mi スマートバンド 6とほぼ同じ(25g)です。
重量面での負担の少なさに加えて、5ATM防水(水深50mに相当する圧力に対応)もあるのでマリンスポーツや、ウインタースポーツにも最適でしょう。
iPhoneの機能制限は特にない模様
筆者が確認したところiPhoneで使えない機能はないようでした。
Redmi Smart Band Proのスペック
Redmi SmartBand Proのスペックは以下の通りです。
Redmi Smart Band Pro | |
ディスプレイ | 1.47インチ, AMOLED(長方形) 解像度:194 * 368 ピーク輝度:450 nits |
センサー | 6軸センサー:3軸加速度計, 3軸ジャイロスコープ PPG心拍数センサー, 光センサー |
衛星測位 | なし |
防水 | 5ATM |
バッテリー容量 | 200mAh, 磁気充電 |
サイズ | 42.05 x 24.45 x 10.15mm |
重量 | 15g(本体) 26g(ストラップ込) |
カラー | ブラック |
その他 | Bluetooth 5.0 Android6.0以降またはiOS10.0以降対応 |
価格 | 約5000円程度 |
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
この記事で紹介している「Redmi Smart Band Pro(グローバル版)」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
Redmi Smart Band Proレビューまとめ:Mi スマートバンド 6のほぼ上位互換
Redmi Smart Band Proレビューをお届けしました。実際に使ってみた感想のポイントは以下の通りです。
ポイント
✅公称通りのバッテリー長持ち14日間
✅長方形の見やすいAMOLEDディスプレイ
✅常時表示・明るさの自動調節対応
✅軽量・5ATM防水なので、スポーツ向き
✅SpO2、ストレス、睡眠などヘルスケア機能充実
✅ワークアウトが多い(約110種類)
実売価格5,000円台と安価ながら、充実したヘルスケア、ワークアウト機能を備えた軽量なスマートバンドです。
くっきりとした表示のAMOLEDディスプレイは明るさの自動調節や常時表示にも対応しており、動作も軽快です。ただし、常時表示機能を使うとバッテリーが全然持たなくなるのが欠点ですが、幸い持ちあげて点灯する速度は決して遅くないので、常時表示する必要性がそもそもないかもしれません。
日本で発売中の「Mi スマートバンド 6」のほぼ上位互換といえそうな製品で、言語に日本語も含まれています。なお日本版の発売については現状不明で、日本版が出たとしてもグローバル版よりも高くなることが想定できるので、早く使いたい方はグローバル版を購入するのが良いかもしれません。