2023年4月29日、シャオミは中国で「Redmi Note 12R Pro」を発売しました。
不思議なことに、このモデルは同国で発売済みの「Redmi Note 12 5G」とほぼ同じスペックですが、大容量のメモリ/ストレージを備えます。
Redmi Note 12R Proの主なスペック
新たに発売されたRedmi Note 12R Proは、SoCに「Snapdragon 4 Gen 1」を搭載するモデルです。
このSoCの採用例はまだ多くありませんが、シャオミが昨年10月に発売したRedmi Note 12 5Gが搭載しています。勘の良い方は既にお気づきかもしれませんが、Redmi Note 12R ProはこのRedmi Note 12 5Gのリブランドモデルであり、主な変更はメモリとストレージ容量のみです。
Redmi Note 12 5Gは、4GBメモリ + 128GBストレージ、6GBメモリ + 128GBストレージ、8GBメモリ + 128GBストレージの3種類のバリエーションがありましたが、今回発売されたRedmi Note 12R Proは、12GBメモリ + 256Gストレージの超大容量となっています。
そのため、実際にはRedmi Note 12R ProはRedmi Note 12 5Gの単なる容量拡張版ですが、シャオミは別の製品として発売することにしたようです。まだ公式サイトに詳細なスペックは掲載されていませんが、主要スペックはRedmi Note 12 5Gと同様です。
ディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートと1200nitの輝度を持つ有機ELフラットスクリーン。画面サイズは6.67インチで、解像度はFHD+と一般的ですが、Samsung製の高品質なディスプレイとなっています。
防水防塵は多くのモデルと同様に「IP53」で、電源ボタンが指紋センサーを兼ねています。また、microSDカードスロットを備え、33W急速充電対応の5000mAhバッテリーを搭載しています。
カメラはデュアル構成で、4800万画素のメインカメラを搭載。もう1つはマクロカメラまたは深度センサーと思われますが、いずれにせよ「おまけ」程度の性能でしょう。
なお、カラーバリエーションには一般的なホワイトとブラックに加えて、珍しいオレンジが含まれています。
筆者の記憶では、オレンジの類似色としては「Redmi Note 10 Pro(グローバル)」のブロンズが最後でしょうか。こうした特徴的なカラーの製品は人気となる傾向があります。
Redmi Note 12シリーズのバリエーション
シャオミは、2022年10月に中国で「Redmi Note 12」シリーズを発表し、12月には「Redmi Note 12 Speed」を発売。さらに2023年3月には、シリーズで最も高性能な「Redmi Note 12 Turbo」を発売しました。
各モデルの中国およびグローバルでの展開は以下の通りです。
モデル | 中国 | グローバル |
12 5G | 〇 | 〇 |
12 Pro 5G | 〇 | 〇 |
12 Pro+ 5G | 〇 | 〇 |
12 探索版 | 〇 | - |
12 Speed | 〇 | POCO X5 Pro 5Gとして発売 |
12 Turbo | 〇 | POCO F5として発売予定 |
12R Pro | 〇 | - |
多くのモデルが中国だけでなくグローバルでも提供されていますが、残念なことに210Wの超急速充電に対応した「Redmi Note 12 探索版」は、現時点で中国限定となっています。
また、いずれのモデルも、現時点では日本での展開が発表されていません。昨年は「Redmi Note 11」と「Redmi Note 11 Pro 5G」が日本で発売されましたが、今年も同シリーズが展開されるのかも注目したいところです。
ソース(経由):Xiaomiui