シャオミは、2023年1月5日、インド向けに「Redmi Note 12」シリーズ3機種を発表しました。
同シリーズは、昨年10月に中国で先行発表されていますが、インド版の仕様は無印のカメラ以外は中国版と大きくは変わりません。ただし、210W急速充電に対応した「Redmi Note 12 探索版」のインド版は発表されませんでした。
以下に、今回発表された「Redmi Note 12 5G」と、「Redmi Note 12 Pro 5G」および「Redmi Note 12 Pro+ 5G」の概要をまとめます。
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Redmi Note 12 5G
主な特徴・価格
Redmi Note 12 5Gは、SoCに「Snapdragon 4 gen 1」を備えたエントリーモデルですが、ベンチマークスコアではミドルレンジモデルに多く採用されている「Snapdragon 695」に迫る性能を持ちます。メモリは4 / 6GBで、ストレージは128GB。最大1TBのmicroSDに対応し、OSはMIUI 13を搭載します。
ディスプレイは、6.67型AMOLEDで、最大120Hzの可変リフレッシュレート、最大240Hzのタッチサンプリングレートに対応。ピーク輝度は1,200nitsとエントリーモデルらしからぬ高さです。
アウトカメラは、4,800万画素メイン、800万画素超広角、200万画素マクロのトリプル仕様で、インカメラは1,300万画素。中国版よりカメラが一つ多く、インカメラの画素数も上がっています(中国版は800万画素)。
その他、33W急速充電対応の5,000mAhバッテリー、3.5mmイヤホンジャックやIRブラスター(赤外線リモコン)を搭載しており、IP53防塵防水に対応しています。
カラーバリエーションは、グリーン、ブラック、ブルーの3色。寸法は、高さ165.88mm、横幅76.21mm、厚さ7.98mmで、重量188gとなっています。
価格は15,499ルピー(約2.5万円)から。中国版よりパワーアップしているにも関わらず、価格はほとんど据え置きです。グローバル版や日本版もこちらの仕様であることが期待されます。
スペック
Redmi Note 12 5Gのスペックは以下の通りです。
Redmi Note 12 5G | |
OS | MIUI 13, Android 12 |
SoC | Snapdragon 4 Gen 1 |
メモリ | 4 / 6GB, LPDDR4X |
容量 | 128GB, UFS 2.2 最大1TB microSD対応 |
画面 | 6.67インチ, FHD+, Super AMOLED リフレッシュレート 120Hz タッチサンプリングレート 240Hz ピーク輝度 1200nits |
アウトカメラ |
メイン:4800万画素 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 |
インカメラ |
1300万画素 |
電池 | 5000mAh, 33W急速充電 |
音響 | イヤホンジャック, Hi-Res |
4G | LTE TDD:B40, B41 LTE FDD:B1, B3, B5, B8 |
5G | SA:n1/n3/n5/n8/n28/n40/n78 NSA:n1/n3/n40/n78 |
生体認証 | 側面指紋・顔 |
その他 | Bluetooth 5.1, IRブラスター |
寸法 | 165.88 x 76.21 x 7.98mm, 188g |
初回価格 |
4+128GB: 15499ルピー(約2.5万円) 6+128GB: 17499ルピー(約2.8万円) |
ソース:Xiaomi
▽より詳しい特徴は中国版の記事をチェック!(ただしカメラ性能は異なる)
Redmi Note 12 Pro 5G / Pro+ 5G
ProとPro+の主な違い
両機種の主な違いは、メインカメラと充電性能およびバッテリー、冷却システムです。
メインカメラについては、Pro 5Gが1/1.56型の5,000万画素「IMX 766」センサー、Pro+ 5Gが1/1.41インチの2億画素「ISOCELL HPX」センサーとなっており、どちらもOIS(光学式手振れ補正)を備えています。
充電性能およびバッテリーについては、Pro 5Gが67W急速充電対応の5,000mAh容量、Pro+ 5Gが120W急速充電対応の4,980mAh容量となっています。
冷却システムについては、Pro 5Gが12層のグラファイトシート、Pro+ 5Gが3,000mm²のべーパーチャンバーを備えています。一般にべーパーチャンバーの方が冷却は強力です。
主な特徴・価格
メインカメラと充電性能を除けば、両機種はそれほど大きな違いがありません。
SoCはMediaTek製「Dimensity 1080」を搭載しています。その他、Pro 5Gはメモリ6 / 8GB、ストレージ128 / 256GBで、Pro+ 5Gはメモリ8 / 12GB、ストレージ256GB。OSはMIUI 13です。
ディスプレイは6.67型AMOLEDで、最大120Hzの可変リフレッシュレート、最大240Hzのタッチサンプリングレートに対応。ピーク輝度は900nitsと無印に劣るものの、暗所でのチラつきを効果的に抑える1920Hzの高周波PWM調光に対応しています。
背面のメインカメラについては前述の通りですが、その他に800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラを備えており、インカメラは1,600万画素です。また、中国版と同様にフィルムカメラ風のフィルターおよびフレームを備えているようです。
音響では、Dolby Atmos対応のデュアルスピーカーと3.5mmイヤホンジャックを搭載。その他、IRブラスター(赤外線リモコン)や、X軸振動モーターを備えます。
厚みはPro 5Gが7.98mmと薄型ですが、Pro+ 5Gは8.9mmと少々厚め。背面パネルはPro 5Gがフラットな形状ですが、Pro+ 5Gの方は少しラウンドした形状となっています。重量はPro 5Gが187g、Pro+ 5Gが208.4gです。
カラーは、Pro 5Gがパープル、ブルー、ブラック。Pro+ 5Gがホワイト、ブルー、ブラックです。
価格は、Pro 5Gが20,999ルピー(約3.4万円)、Pro+ 5Gが25,999ルピー(約4.2万円)から。どちらも高いスペックを持ちながら、Redmi Noteシリーズらしくいリーズナブルな価格設定です。
スペック
Redmi Note 12 Pro 5G / 12 Pro+ 5Gのスペックは以下の通りです。
Pro 5G | Pro+ 5G | |
OS | MIUI 13, Android 12 | |
SoC | Dimensity 1080 | |
メモリ | 6 / 8GB, LPDDR4X | 8 / 12GB, LPDDR4X |
容量 | 128 / 256GB, UFS 2.2 | 256GB, UFS 2.2 |
画面 | 6.67インチ, FHD+, AMOLED リフレッシュレート 120Hz タッチサンプリングレート 240Hz ピーク輝度 900nits 1920Hz PWM調光 10bit, Dolby Vision, HDR 10+ |
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カメラ (背面) |
メイン:5000万画素+OIS 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 |
メイン:2億画素+OIS 超広角:800万画素 マクロ:200万画素 |
カメラ (正面) |
1600万画素 | |
電池 | 5,000mAh, 67W急速充電 |
4,980mAh, 120W急速充電 |
音響 | デュアルステレオスピーカー, イヤホンジャック, Dolby Atmos, Hi-Res |
|
4G | LTE FDD:B1/3/5/8/19 LTE TDD: B34/38/39/40/41: (196MHz) |
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5G | SA: n1/3/5/8/28a/38/40/41/77/78 NSA: n38/40/41/77/78 |
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生体認証 | 側面指紋・顔 | |
防塵防水 | IP53 | |
その他 | Wi-Fi 6, IRブラスター, X軸振動モーター |
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寸法 | 163.0 x 76.03 x 7.98mm, 187g |
162.9 x 76.03 x 8.9mm, 208.4g |
本体色 | パープル、ブルー、ブラック | ホワイト、ブルー、ブラック |
初回価格 |
6+128GB: 20999ルピー(約3.4万円) 8+128GB: 22999ルピー(約3.7万円) 8+256GB: 23999ルピー(約3.9万円) |
8+256GB: 25999ルピー(約4.2万円) 12+256GB: 28999ルピー(約4.7万円) |
グローバル&日本での展開について
Redmi Note 12シリーズは、グローバル向けの型番もIMEIデータベースや各国の認証機関に登録されており、早ければ1月中にもグローバル発表が行われると思われます。
シャオミの商品展開地域は大きく分けて、中国・インド・グローバル(その他の地域)となっていますが、日本におけるシャオミの商品展開は基本的にグローバルに準拠しています。そのため、グローバル発表と同時かそれに続く形で、日本でも発表・発売される可能性があります。
ただし、日本独自のFeliCa搭載やキャリアでの取り扱いがある場合、「Xiaomi 12T Pro」や「Redmi Note 11 Pro 5G」の例と同様に、グローバルから数週間遅れての発表になる可能性が高いと思われます。