「Redmi Buds 3」は、シャオミが日本で販売している5,000円台と比較的安価な完全ワイヤレス(TWS)イヤホンです。筆者は実機を購入し、しばらく使ってみたのでレビューしていきたいと思います。
なお、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込みに対応した上位版「Redmi Buds 3 Pro」も販売されています。そちらのレビューはコチラの記事をご確認ください。
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Redmi Buds 3の特徴
Redmi Buds 3の主な特徴は以下の通りです。GoodポイントとBadポイントに分けてまとめました。
Good
✅耳に優しいセミインイヤー型。片方4.5gで軽い
✅Bluetooth 5.2で安定した接続を実現
✅タッチ操作/着脱検知対応
✅12mm大型ダイナミックドライバー搭載
✅通話用ノイキャン対応でクリアな通話を実現
✅IP54規格で、水しぶきや汗からイヤホンを保護
Bad
✅ANC/外音取り込み非対応
✅アプリ非対応
✅ワイヤレス充電非対応
✅バッテリー持ちは短め(ケース込約20時間)
以上の通りANCには非対応であるものの、軽量なセミインイヤーイヤホンで最新BT 5.2規格による安定性等が持ち味の製品となっています。
Redmi Buds 3を開封
Redmi Buds 3のパッケージです。白が基調ですが「Buds 3」のロゴが中々派手。虹色に輝いています。
パッケージ内容は、イヤホン、イヤホンケース、充電ケーブル(A to C)、取扱説明書、保証書でした。セミインイヤータイプなので、イヤーピースはありません。
ケース、イヤホンともに真っ白ですが、全体的に光沢がありツヤツヤ。ケースの上部が蓋になっており、パカッと開けるとイヤホンがお目見えです。
イヤホンは、セミインイヤータイプでうどん部分が長いデザインです。
イヤホンの側面部分のマイクの下あたりが若干へこんでおり、ここにタッチセンサーが内蔵されています。
イヤホンケースの外部にはインジケーター、リセットボタン、Type-C充電ポートのみのシンプルデザイン。イヤホンもケースもかさ張らないコンパクトサイズで、全部で41g(実測)と非常に軽量です。
Redmi Buds 3を実際に使ってみての感想
バランスの良い音作り。通話品質も良好
Redmi Buds 3は5,000円台半ばながら12mmの大型ダイナミックドライバーを搭載しています。
低価格なダイナミックドライバー搭載機の多くは、低音が強調されているものが多いのですが、Redmi Buds 3はシャオミの専門チームが調整しているということもあり、バランスの良い音にまとまっています。
あえて悪く言うとパンチのない音ですが、極端に強調されている音がないため、耳馴染みがよく長時間のリスニングに適しています。
また、通話も試してみましたが、搭載するデュアル高感度マイクにより適切にノイズが除去。エコーも少なくクリアな通話が可能でした。Bluetooth 5.2対応でもあり、安定性も優れていると思います。
耳を圧迫しないセミインイヤー型。重量も軽い
Redmi Buds 3はいわゆる「うどん」が突き出たイヤホンですが、重量はわずか4.5g(片方)。また、イヤーピースのないセミインイヤー型で、自然に耳穴に収まり非常に軽い着け心地です。
バランス型で聞き疲れしない音もあり、やはり長時間のリスニングに向いています。一方、この型の宿命として遮音性は低いため、電車の中等で大音量で使用するには注意が必要です。
タッチ操作は多くないが、感度は良好。着脱検知もあり
側面の黒いマイクの下部にある凹みがタッチセンサー
Redmi Buds 3は側面にタッチセンサーを搭載しています。これにより、ある程度の音楽操作や通話の応答等が可能。操作方法は左右どちらも同じで、以下の通りです。
2タップ | 3タップ | 長押し | |
電話 | 応答 | 拒否/切る | / |
オーディオ | 送り | 戻り | 停止/再生 |
また、着脱検知機能があるので、イヤホンを耳から外すことで停止、再び耳に入れることで再生も可能です。
タッチ操作による音量調整が出来ないのは惜しいですが、5,000円台のイヤホンでここまで出来るなら次第点。操作方法がシンプルで感度も良好なので、直観的な操作が可能でした。
バッテリー持ちはケース込み20時間。ワイヤレス充電非対応
充電はType-Cポートで行う
Redmi Buds 3の充電は、ケース背面のType-C充電ポートによる有線充電のみ。ワイヤレス充電には非対応です。ただし、急速充電対応なので、10分間の充電で最大1.5時間の音楽再生が可能となっています。
また、再生時間はイヤホンのみで5時間、ケース込みで20時間です。若干短めですが、イヤホンもケースも小型・軽量なので、この辺はどちらを重視するか好みの分かれるところでしょう。
Bluetoothで簡単接続。ただしアプリは無し
Redmi Buds 3は、スマートフォンなどのBluetooth対応端末なら簡単にペアリングが可能です。
具体的には、ケースのフタを開けると、スマートフォンのBluetooth接続画面にRedmi Buds 3が現れペアリングができるようになります。勿論、一度ペアリングしてしまえば、イヤホンをケースから取り出すと自動で接続されるようになります。
また、シャオミのスマートフォンであれば以下のようにポップアップが表示され、半自動でペアリングが完了します。
ただし、Redmi Buds 3にはタッチ操作をカスタマイズしたりイコライザーを内蔵したアプリはありません。
Redmi Buds 3 スペック表
Redmi Buds 3の主なスペックは以下の通りです。
Redmi Buds 3 | |
ドライバー | 12mmダイナミックドライバー |
通信 | Bluetooth 5.2 |
通信範囲 | 10m |
電池容量 | イヤホン:35mAh(片方) ケース:310mAh |
使用時間 | イヤホンのみ:5時間 ケース込み:20時間 |
充電ポート | Type-C |
サイズ | イヤホン:40.7 x 16.9 x 18.7 mm ケース:49.6 x 49.6 x 24.4 mm |
重量 | イヤホン:4.5g(片方) ケース:32g 合計:41g |
Redmi Buds 3レビューまとめ:5000円台なら「買い」
Redmi Buds 3のレビューをお届けしました。実際に使ってみて感じた主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅通話品質は安定&クリア
✅バランスの良い音作り。聞き疲れしにくい
✅片側4.5gと軽量。耳を圧迫しないセミインイヤー型
✅シンプルで直感的なタッチコントロールが便利
この他、ちょっとした雨や汗から保護するには十分なIP54に対応しており、ケースも小型軽量(全部合わせて41g)となっています。
ANCや外音取り込みといった機能はありませんが、最新BT 5.2規格、通話用ノイキャンに対応しながら5,000円台と安価。イヤホンで音楽や動画にプレミアムな体験を求めない方にはこれで十分そうです。
なお、シャオミはANCと外音取り込みに対応した「Redmi Buds 3 Pro」も日本で販売しています。そちらのレビューは以下の記事をご覧ください。