高性能チップSnapdragon 870やIMX766を搭載するだけでなく、「深澤直人」氏によるプレミアムデザイン、Ricohとのコラボによるカメラソフトが注目のスマートフォン「realme GT Master Explorer Edition(realme GT 大师探索版)」。
この記事では、その「realme GT Master Explorer Edition」のデザインやカメラ性能等、端末の実機レビューお届けします。

※「realme GT Master Explorer Edition」は長いので、文中では以後「realme GTMEE」と表記します。
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
この記事で紹介している「realme GT Master Explorer Edition(realme GT 大师探索版)」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
ジャンプできる目次
- 1 realme GT Master Explorer Editionは無印良品の「深澤直人」がデザイン
- 2 realme GT Master Explorer Editionはゲーム性能も十分
- 3 realme GT Master Explorer Editionはサムスン製Super AMOLED搭載
- 4 realme GT Master Explorer EditionはIMX766+OIS搭載。ストリートモードも魅力的
- 5 realme GT Master Explorer Editionは65W急速充電搭載
- 6 realme GT Master Explorer Editionは画面内指紋認証・顔認証に対応
- 7 realme GT Master Explorer Editionはハイレゾオーディオ対応
- 8 realme GT Master Explorer Editionスペック表
- 9 realme GT Master Explorer Editionレビューまとめ:所有欲・好奇心を満たす高コスパスマホ
- 10 realme GT Master Editionとの違い
- 11 realme GT Master Editionが3.1万円~の爆安セール!
realme GT Master Explorer Editionは無印良品の「深澤直人」がデザイン
本体をチェック
realme GTMEEの最大の特徴と言っていいのが、無印良品やINFOBARのデザイン等で知られるプロダクトデザイナー深澤直人氏による特徴的なデザイン。ビーガンレザーの背面は、スーツケースを思わせる立体的なデザインで、シンプルさと高級感を併せ持ちます。
デザインを担当した深澤氏は「スーツケースがまるで手の中にあるような錯覚に陥り、きっと探求心が生まれるでしょう」とインタビューで語っています。
ヴィーガンレザーの背面と光沢のあるカメラユニット、realmeロゴ、深澤氏のサインの組み合わせがプレミアム感を感じさせます。なお、スーツケース型デザインの端末はグレーとベージュがあり、筆者が購入したのはグレーです。

- ホワイト
- ドーン
一方、このようなフラットなデザインのバリエーションもあり、こちらはホワイトとドーン(朝焼け)の2種類です。
端末の天面はフラットな形状をしており、マイク穴があります。
顛末の底面もフラットな形状をしており、こちらには左からスピーカー穴、Type-C充電ポート、マイク穴、SIMスロットがあります。
端末正面から見て、左側には音量の上下ボタンがあります。
端末正面から見て、右側には電源ボタンがあります。
パッケージと付属品をチェック
パッケージカラーはグレーで、realmeの大きなロゴが非常に印象的なデザインです。
パッケージ内容
✅本体
✅専用ケース
✅フィルム(貼付済)
✅充電器&ケーブル
✅SIMピン
✅説明書
パッケージ内容は以上の通り。貼付済みのフィルム、独特な背面デザインに合わせた専用ケース、65W充電器が付属しており、かなり嬉しい豪華フルセット仕様です。
付属の専用ケースはカメラより高い設計で、出っ張りをしっかり保護。ケースにも、本体と同じ位置にrealmeロゴと、深澤直人氏のサインがあります。
realme GT Master Explorer Editionはゲーム性能も十分
realme GT MEEはSoCに「Qualcomm Snapdragon 870」を搭載。「AnTuTuベンチマーク(Ver.9)」を使って性能を計測したところ、約72万点と非常に高いスコアを記録しました。
温度上昇も僅かと非常に安定性の高いSoCで、ゲームには最適です。勿論、その他の日常使いもかなりサクサク動作するので、動作の重さに悩まされることはほとんどありません。
realme GT Master Explorer Editionはサムスン製Super AMOLED搭載
realme GT MEEは、ディスプレイに6.55インチのサムスン製Super AMOLED(有機EL)を採用しています。
形状はエッジスクリーンで、解像度2400x1080のFHD+、120Hzのリフレッシュレート、480Hzのタッチサンプリングレートと高性能なディスプレイになっています。
また、「100% DCI-P3」の色域にも対応し鮮やかな色表現が可能。ピーク輝度も1100nitsと高く、直射日光下でも見にくくなりません。
ディスプレイ左上にはパンチホールがあり、インカメラが収められています。パンチホールは小さめであまり目立ちません。なお、画面フィルムは最初から貼付済みでした。
realme GT Master Explorer EditionはIMX766+OIS搭載。ストリートモードも魅力的
realme GTMEEは、トリプルカメラを搭載しています。構成は以下の通り。
メイン:5000万画素(Sony IMS766 + OIS)
超広角:1600万画素
マクロ:200万画素
初めに言ってしまうとマクロカメラはおもちゃレベルの性能しかないので、実質2眼構成です。しかし、メインカメラに採用されている「Sony IMX766」は、OPPOやOnePlusの最上級モデルにも採用されているイメージセンサーで優れた性能を持っています。また、手ぶれを抑えるOIS(光学式手振れ補正)もあり、夜景にも強くなっています。
更に「ストリートモード」という独自のフィルターを搭載した撮影モードもあり、多様な撮影体験が可能となっています。
また、動画は4K撮影にも対応。画質と対応するフレームレートは以下の通りです。
4K:30/60FPS
1080p:30/60FPS
720p:30/60FPS

ストリートモードで、誰でも簡単にプロのようなスナップ写真が撮れる
realme GTMEEは、RicohやNOMOCAM、その他、世界中の多くのプロのストリートフォトグラファーと協力して開発した「ストリートモード」を搭載しています。
ストリートモードには上掲の写真のような独特な雰囲気のフィルターが多数用意されており、プロの写真家が手掛けたようなスナップや、100年前のKodakカメラのようなヴィンテージ写真を誰でも簡単に撮ることができます。
realme GT Master Explorer Edition、スナップモードのフィルター pic.twitter.com/SZFFA673sK
— やずX@Xiaomi(* 'ᵕ' )大好きブロガー (@F10Dfjtu) August 11, 2021
また、後から任意の写真の色味を変更する機能も搭載されています。
realme GT Master Explorer Edition、任意の写真を取り込んでその色味に調整するAIパレット機能 pic.twitter.com/0wC8E1tPvg
— Noguso (@noguso_0721) August 11, 2021
メインカメラは色濃く鮮やかな写真が撮影可能
realme GTMEEは、勿論「ストリートモード」とは別に通常のカメラUIでの撮影も可能です。


AIによる色補正を搭載しており、上掲のスライダー付き写真は左がAI補正なし、右がAI補正ありとなっています。右の写真は、AI処理でより鮮やかな色合いになっていることが分かります。
こちらは夕方の工場の写真です。ビビットな色合いの夕焼けになっており、シャッターを切るだけでSNS映えする写真に仕上がります。
2倍ズーム&超広角は十分実用的
realme GTMEEは望遠カメラはありませんが、デジタルズーム撮影が可能。また超広角カメラを搭載しているので、より広い画角での撮影も可能です。
1倍と2倍ズームでそれぞれ撮影してみました。2倍ズームでも解像感が残っており、スマートフォンで見る分には実用的なズーム性能です。
こちらは5倍ズームでの撮影です。流石にテクスチャの粗さが目立ち、地面は変な模様みたいな描写になっています。
こちらは超広角カメラで撮影しました。1600万画素と画素数が低いこともなく、十分実用的な性能。細部もくっきり描写できています。
しっかり輪郭を捉えるポートレートモード
realme GTMEEは、背景を効果的にボケさせる「ポートレートモード」を搭載しています。
こちらはかき氷のフォークスプーンを撮影。細い被写体の輪郭を捉えて、背景が綺麗にボケています。
夜景モードで、夜でも美しい写真が撮影可能
realme GTMEEは夜景を美しく撮るための「夜景モード」を搭載しています。


上掲のスライダー付き写真は左がオート、右が夜景モードでの撮影です。右の写真の方がノイズが減り、明るく仕上がっています。
こちらは、2倍ズームでベンチに残った水滴を撮影。ある程度の光源があれば、夜景モードを使わなくても綺麗に撮ることができ、後方の光源が幻想的な玉ボケになっています。
マクロカメラはおもちゃレベルのおまけ
realme GTMEEは被写体に通常よりも寄って撮影できるマクロカメラを搭載しています。
ただし、画素数は200万画素とかなり低くスマートフォンの画面で見ても粗さが分かります。「綺麗な写真を撮りたい!」という希望を叶えてくれる性能ではありません。
動画の手振れ補正はかなり強力
realme GTMEEは通常の手振れ補正と、さらに強力な2段階の手振れ補正を備えています。
realme GT MEEの強力手ブレ補正です pic.twitter.com/1iiFgRHide
— やずX@Xiaomi(* 'ᵕ' )大好きブロガー (@F10Dfjtu) August 11, 2021
上掲の動画は極力手振れ補正で、かなりしっかりと手ぶれを抑え込めています。
ただし、通常手振れ補正は1080p/60FPS固定、強力手振れ補正は1080p/30FPS固定となっており、4Kで撮影することはできないので注意が必要です。
realme GT Master Explorer Editionカメラ総評
筆者のrealme GTMEEのカメラの良いところを以下にまとめました。メインカメラについては十分良い性能で、特にストリートモードの楽しさは特筆に値します。
ポイント
✅とにかくストリートモードが楽しい
✅緑・青が濃い目のビビットな色合い
✅ある程度光がある夜景は綺麗
✅手振れ補正が強力に効く
良いところも多い一方、デジタルズームは2倍でギリギリ、マクロカメラはおもちゃレベルです。
ただし、それでもメインカメラの性能は十分に良く、OISも備えているので夜景性能は比較的高いレベルにあります。
そして特筆したいのは、やはりストリートモード。味のある写真が誰でも簡単に撮れてしまうので、ついつい色んなところでパシャパシャ撮ってしまいます。

realme GT Master Explorer Editionは65W急速充電搭載
バッテリー持ちを検証
realme GTMEEのバッテリー容量は4,500mAhと、比較的容量の大きいバッテリーです。
バッテリーを100%にし、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。価格の近い端末との比較表は以下。
1時間後 | 2時間後 | |
realme GTMEE | 94% | 87% |
Redmi K40 | 93% | 83% |
Redmi Note 9T | 96% | 91% |
iPhone SE | 91% | 78% |
結果はrealme GTMEEのバッテリー持ちは中の上クラスです。同じSoCでほぼ同じバッテリー容量のRedmi K40と比較しても良い方なので、ハイスペック端末としてはかなり良好なバッテリー持ちだと思います。
充電時間を検証
realme GTMEEは65W急速充電「スーパーダートチャージ」を搭載しています。
そこで、急速充電器を用いてバッテリー残量が0%の状態からの充電時間を実際に計測してみました。詳細は以下。
充電時間 | バッテリー |
10分 | 32% |
20分 | 64% |
30分 | 88% |
36分 | 100% |
満充電にかかる時間は約36分でした。同価格帯のスマートフォンでは他を圧倒する極めて速い充電速度です。
realme GT Master Explorer Editionは画面内指紋認証・顔認証に対応
realme GTMEEは画面内指紋認証と顔認証の両方に対応しています。
realme GTMEEは指紋認証も顔認証も爆速! pic.twitter.com/UB1Rz1tyhH
— やずX@Xiaomi(* 'ᵕ' )大好きブロガー (@F10Dfjtu) August 12, 2021
認証速度は、顔も指紋も非常に速くスムーズです。
realme GT Master Explorer Editionはハイレゾオーディオ対応
デュアルスピーカー+Dolby Atmos
realme GTMEEはデュアルスピーカーを搭載。端末の正面上部と、底面にそれぞれスピーカーが配置されています。
流石にデュアルスピーカーだけあって最大音量が大きく、音質も悪くありません。更に「Dolby Atmos」にも対応しているので、立体的な音表現が可能です。
ハイレゾ含め幅広いコーデックに対応
また、Bluetoothイヤホンの接続に必要な主要コーデックを網羅。対応しているコーデックは以下の通りです。
対応コーデック
・SBC
・AAC
・Qualcomm aptX
・Qualcomm aptX HD
・Qualcomm aptX Adaptive
・Qualcomm aptX TWS+
・LDAC
・LHDC
特に、ハイレゾ相当コーデックのLDAC、LHDC、aptX HD/Adaptiveすべてに対応しているのは嬉しいポイント。是非これらのコーデックに対応したイヤホンを使ってみてください。
realme GT Master Explorer Editionスペック表
realme GTMEEのスペック表は以下の通りです。
realme GT Master Explorer Edition | |
OS | Android 11, realme UI 2.0 (ColorOS 11) |
SoC(CPU) | Snapdragon 870 |
メモリ | 8/12GB |
ストレージ | 128/256GB |
ディスプレイ | 6.55インチ、曲面、有機EL リフレッシュレート: 120Hz タッチサンプリングレート: 420Hz ピーク輝度: 1100nits |
カメラ | トリプルカメラ構成 5000万画素メイン (IMX766+OIS) +1600万画素超広角 +200万画素マクロ |
バッテリー | 4,500mAh 65W急速充電 |
オーディオ | デュアルスピーカー Dolby Atmos |
生体認証 | 画面内指紋認証, 顔認証 |
SIMスロット | デュアルSIM microSDカード使用不可 |
対応バンド | 5G SA NR: n41/n78/n1/n3/n5/n8/n28A 5G NSA NR: n41/n77/n78 4G FDD-LTE: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/ B12/B17/B18/B19/B26 4G TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41 |
サイズ | スーツケース型: 159.9 x 72.5 x 8.8mm フラット型: 159.9 x 72.5 x 8.0mm |
重量 | スーツケース型: 183.5g フラット型: 185g |
カラー | スーツケース型: ベージュ、グレー フラット型; ドーン、ホワイト |
realme GT Master Explorer Editionレビューまとめ:所有欲・好奇心を満たす高コスパスマホ
realme GTMEEレビューをお届けしました。主な特徴は以下の通り。
特に良い5つのポイント
✅高性能・安定のスナドラ870搭載
✅IMX766+OISメインカメラは優秀
✅ストリートモードがとにかく楽しい
✅サムスン製120Hz有機ELディスプレイ
✅爆速65W急速充電
カメラについては望遠レンズがないものの、その他の点に妥協のない準フラッグシップと言えるスペック。
しかも、深澤直人氏によるプレミアムデザインや、プロが撮ったようなスナップが撮れるストリートモードも備えています。
それでいて価格が約4.9万円からとコストパフォーマンスも抜群。決して高くないのに所有欲・好奇心をしっかり満たしてくれるスマートフォンです。
※現状、大陸版のみの発売ですが日本語にも対応。GMSも簡単に導入できます。
realme GT Master Editionとの違い
「realme GT Master Explorer Edition(realme GT 大师探索版)」にはミドルスペックモデルの「realme GT Master Edition(realme GT 大师版)」が存在します。スペック上の主な違いは以下の通りです。
GTMEE | GTME | |
SoC | Snapdragon 870 | Snapdragon 778G |
メモリ | 8/12GB | 8GBのみ |
ディスプレイサイズ | 6.55インチ | 6.43インチ |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 360Hz |
カメラ | 5000万画素メイン(OIS有) +1600万画素超広角 +200万画素マクロ | 6400万画素メイン(OIS無) +800万画素超広角 +200万画素マクロ |
オーディオ | デュアルスピーカー Dolby Atmos | デュアルスピーカー記載無 Dolby Atmos記載無 |
バッテリー容量 | 4500mAh | 4300mAh |
寸法 | スーツケース型(ベージュ、グレー) 159.9 x 72.5 x 8.8mm, 183.5g フラット型(ドーン、ホワイト) 159.9 x 72.5 x 8.0mm, 185g | スーツケース型(グレー) 159.2 x 73.5 x 8.7mm, 178g フラット型(ドーン、ホワイト) 159.2 x 73.5 x 8.0mm, 174g |
以上のように、SoCやタッチサンプリングレート、カメラ等に違いがあります。カメラについてはGTMEの方が画素数が高くなっていますが、搭載されているセンサーは下位のものと思われ、OIS(光学式手振れ補正)もないので夜景性能で大きく劣る可能性があります。
一方で、GTMEでも深澤直人氏によるプレミアムデザインが採用されており、ストリートモードもしっかり搭載しています。
また、ディスプレイもタッチサンプリングレートでは劣るものの、リフレッシュレートは同じく120HzのSuper AMOLED。SoCの「Snapdragon 778G」も高めの処理性能で、「原神」のような超高負荷のゲームをプレイするのでなければ、十分な性能を持っています。
realme GT Master Editionが3.1万円~の爆安セール!
realme GT Master Editionグローバル展開を記念してワールドプレミアセールが開催されます。開催期間は8月23日16時から8月28日15時59分までです。
セールが行われるのはAliExpressの「realme Official Store」で、ロシア仕様グローバル版が格安で提供されます。価格は以下の通り。
セール価格
✅6GB+128GBモデル:299ドル(約3万3000円)
✅8GB+256GBモデル:339ドル(約3万7000円)
※更に10ドル引きクーポンコード配布中。詳細は下記。
また、以下の通り非常に広いバンドに対応します(日本で言えば主要キャリアの主要周波数帯を網羅)。関係者曰く、VoLTEにも対応しているようです。
通信
5G: n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78
4G FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66
4G TDD-LTE: 38/39/40/41
【配布終了】なお、これに先駆け、販売ページで「20ドル引きクーポン(約2200円)」が日本時間22日16時より2000枚限定で配布予定。このクーポンを使えば最安で約3万1000円からの購入が可能です。
上記の20ドル引きクーポンの配布は終了しましたが、新たに日本からの購入のみで使えるクーポンコード「GTMEJP10」が配布中です。是非お使いください。
\8月28日15時59分まで!/