
RealmeはOnePlusと同じくOPPOの系列企業で、比較的安価でコスパの高い端末が多い印象のメーカーです。今回レビューするRealme 7 5Gもその例に漏れず、2万円台と安価ながらミッドハイレンジの性能を実現した高コスパスマホです。それでは以下レビューをご覧ください。
ポイント
・Antutu30万点超えでサクサク動く
・48MP+超広角+他のクアッドカメラ搭載
・液晶だけど120Hz駆動のディスプレイ
・30Wの急速充電
・2万円台で買える破格のコスパ
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
この記事で紹介している「Realme 7 5G」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
ジャンプできる目次
Realme 7 5Gのスペック
Realme 7 5G | |
OS | Android 10, Realme UI 1.0 |
CPU | MediaTek Dimensity 800U 5G |
リアカメラ | 広角メイン 48 MP 超広角 8 MP マクロ 2 MP モノクロ 2 MP |
インカメラ | 16MP |
ディスプレイ | 6.5インチ, IPSディスプレイ 1080 x 2400 (FHD+) アスペクト比:20:9 リフレッシュレート:120Hz |
メモリ | 6 / 8GB |
ストレージ | 128GB |
バッテリー | 5000mAh 30W急速充電 |
サイズ | 162.2 x 75.1 x 9.1 (mm) |
重量 | 195g |
オーディオ | モノラルスピーカー 3.5mmイヤホンジャック |
生体認証 | 側面指紋認証, 顔認証 |
4Gバンド | 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 / 66 |
5Gバンド | n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
その他 | 防水防塵なし おサイフなし |
Realme 7 5Gの箱と中身・本体を確認
箱と箱の中身

Realme 7 5Gの化粧箱はこんな感じ。イエローの箱にでっかく書かれた「7」がインパクト強めです。

Redmi Note 9 Pro 5Gの化粧箱もまあまあでかいんですが、Realme 7 5Gはさらにでかい。かなり厚みがあることが分かります。

開封してみました。セット内容は以下の通り。
・本体(フィルム貼付済)
・グレーのクリアケース
・充電器&ケーブル
・SIMピン
・説明書等
豪華フルセットとなっていますが、充電器は残念ながら変換アダプタがなければ日本では使えません。また、貼付済みのフィルムは指滑りがイマイチなので交換した方が良さそうです。
本体の外観

西日が綺麗だったので外でRealme 7 5Gを撮ってみました。カラーはMistBlue、Flash Silverの二種類で筆者が購入したのは前者です。光沢のある紺色という感じで、カメラユニットの中間を境目に縦に割って光り方が変わる独特なあざやかグラデーションです。筆者これ好き。
右側面には電源ボタン(指紋認証センサー兼用)、左側面にはSIMカードスロットと音量ボタン、底面にはスピーカー穴、Type-Cポート、マイク穴、イヤホンジャック、上面にはマイク穴という構成です。厚みは9.1mmあるので野暮ったい感じも受けなくもありません。
なおスピーカーは底面のみのモノラルスピーカー。音質はよくも悪くもなく普通です。
カメラユニットのアップ。結構出っ張りがあるので気になるならケースを付けた方が良さそうです。

ディスプレイの画面占有率は83.7%。所謂下あごが若干目立ちますが、この価格帯のスマートフォンでは普通くらいですかね。

ディスプレイの上部左端にはパンチホールカメラ。少し大きめですが実用上それほど問題ありません。

本体重量は195gですが、フィルム(初めから貼付済み)、付属のケース含めて217gでした。まあまあの重さです。筆者重いの嫌い。
Realme 7 5GのAntutuベンチマークスコア検証
Realme 7 5GのAntutuベンチマークスコアを計測すると、約32万点でした。
さらに発熱を検証するため、高パフォーマンスモードに設定して3回連続でAntutuを回して強い負荷をかけてみました。
この通り最高でも30℃付近で安定しており、しかも回数を負うごとにスコアが挙がってます。さらに後日3連Antutuをかましてやりましたが、やはり毎回スコアが上がりました。

Realme 7 5Gのカメラ性能を写真作例多めに検証
Realme 7 5Gは背面にクアッドカメラを搭載しており、構成は以下。様々なパターンの作例も掲載しますのでご覧ください。
リアカメラ
・4800万画素(広角メイン, F1.8)
・800万画素(超広角119° , F2.3)
・200万画素(モノクロ, F2.4)
・200万画素(マクロ, F2.4)
・4K/30FPS(手ぶれ補正は1080P/60FPSまで)
インカメラ
・1600漫画素(広角, F2.1)
・1080P/30FPS(手振れ補正あり、60FPS撮影不可)
Realme 7 5Gの「AIシーン強化」機能


AIが撮影シーンに応じて自動で色味を補正してくれる「AIシーン強化」機能があります。左がOFF、右がONです。色味が若干明るめになりますが、そもそもこの端末で撮れる写真は全体的に色味が薄く感じるので、基本はONにした方が良いかも。
なお、通常は1200万画素での撮影になりますが、4800万画素で撮ることも可能です。まあ拡大しないと違いはほぼ分かりませんが・・・。
Realme 7 5Gのデジタルズーム・超広角
1倍・2倍・5倍・超広角撮影の比較です。2倍ならそれほど気になりませんが、5倍まで拡大すると若干粗さも感じますね。超広角はスマホで見るには十分実用的です。
Realme 7 5Gのポートレートモード

ポートレートモードではしっかりボケ感が出ていますが、被写体の輪郭の捕捉が甘く、フィギュアの髪の先端までぼかしてしまっているのが少し残念です。
Realme 7 5Gの夜景モード


夜景モードで撮影すると全体的に明るくなり、白飛びを抑え、ノイズを軽減してくれます。しかし、決して暗所に強いカメラではないので、光の加減によっては良い感じの夜景は撮れません。以下が夜景の失敗作です。

夜景失敗作①。何やら左右両端に変なモヤが・・・。

夜景失敗作②。暗すぎると夜景モードでもほとんど明るくなりません。あれ?幽霊とか写ってないですよね?

Realme 7 5Gの逆光性能

神が降臨する瞬間です。
嘘です。レンズが安物なのかめっちゃ逆光に弱いです。おもしろ写真を撮りたい以外で強い逆行下で撮影してはいけません。
Realme 7 5Gの手振れ補正
Realme 7 Gの動画撮影は4Kに対応。ただし4Kは30FPS固定。1080 or 720Pであれば60FPSでも撮影可能です。
1080P/60FPSまでならかなりしっかりと手ぶれ補正が効いています。十分ですね。
4Kになると全く手振れ補正が効かなくなりました。2万円台のスマホにここまで求めるのは流石に酷でしょうか。
Realme 7 5Gのディスプレイは液晶ながら120Hz駆動
Realme 7 5Gは6.5インチの液晶(IPS)ディスプレイを搭載しており、ハイエンド並の120Hzのリフレッシュレートと180Hzのタッチサンプリングレートに対応しています。リフレッシュレートは自動(デフォルト)・120Hz固定・60Hz固定で選べますが、120Hz固定だとバッテリー消費が大きくなってしまうので注意。自動でも十分滑らかに動くのでそのままが無難です。

Redmi Note 9 Pro 5G(左)、Realme 7 5G(中央)、OPPO A73(右)の画面の明るさを比較してみました。有機EL搭載のOPPO A73が圧倒的に明るいのは当然ですが、Redmi Note 9 Pro 5Gと比較してもRealme 7 5Gは僅かながら暗く感じます。ただ、よほど強い直射日光でもなければ特に困らない程度ではあります。
Realme 7 5Gのバッテリー持ち・充電時間を検証

Realme 7 5Gのバッテリー持ち
Realme 7 5Gは5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、バッテリー持ちには期待できそうです。
そこでバッテリー持ちを同価格帯のAndroidスマホ(OPPO A73、Redmi Note 9s)およびiPhone SEと比較。いずれも機内モードでWi-Fiに繋げてAmazon Prime Videoで同じ動画を再生しています。
Realme 7 5G (120Hz) | OPPO A73 | Redmi Note 9s | iPhone SE | |
搭載SoC | Dimensity 800U (ミッドハイ) | Snapdragon 662 (ミドル) | Snapdragon 720G (ミッドハイ) | A13 Bionic (ハイ) |
検証1時間後 | 92% | 91% | 96% | 91% |
検証2時間後 | 84% | 80% | 91% | 78% |
流石にバッテリーの鬼Redmi Note 9sには敵いませんが、OPPO A73とiPhone SEよりは良いようです。特段良くも悪くもない、ごく普通のバッテリー持ちですね。
Realme 7 5Gの充電時間
Realme 7 5Gは独自の急速充電技術Dart Charge(30W)を採用しています。そこで、バッテリー残量0%の状態から充電時間も計測してみました。
10分 | 20分 | 30分 | 40分 | 50分 | 60分 | 62分 |
19% | 41% | 60% | 78% | 93% | 99% | 100% |
結果は、20数分で50%を超え、40分で78%、100%には約1時間で到達しました。十分速いので便利な機能ですね。なお、同じ系列企業のOPPO、OnePlusの充電器は互換性があるので代用が可能です。

Realme 7 5Gの生体認証は爆速・精度も良し
Realme 7 5Gは側面指紋認証と顔認証に対応しています。

ご覧の通り指紋・顔ともに爆速です。なお、指紋認証はボタンを押し込む必要はなく触れるだけ。精度も良いです。
Realme 7 5Gの対応バンド
Realme 7 5Gの対応バンドは以下の通り。
4G: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 38 / 39 / 40 / 41 / 66
5G: n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n77 / n78
非常に広い範囲をカバーしており、日本のドコモ・au・ソフトバンク・楽天の主要バンドをことごとく抑えています。もしかして日本に持ってくる気なのかもしれませんね。期待が高まります。
Realme 7 5Gを買うメリット・デメリット

Realme 7 5Gを買うメリット5点
Realme 7 5Gを買うメリットは「2万円でミッドハイレンジのスマホが手に入る」これに尽きます。以下、強みを5点にまとめました。
・2万円台で買える
・Antutu約32万点・爆速生体認証で日常動作に不満なし
・液晶ながら120Hzに対応
・約1時間で満充電になる急速充電
・とりあえずカメラは多機能
Realme 7 5Gを買うデメリット5点
一方でRealme 7 5Gを買うデメリットはハイエンドと比較して様々なコストカットが図られているということです。以下、弱みを5点にまとめました。
・カメラは逆光、暗所に弱く色が薄め
・液晶ディスプレイ
・モノラルスピーカーで音質はそれなり
・背面がプラスチック素材で高級感はない
・タスクキル強めのRealme UI
捕捉しておくと、Realme UIは現状OPPOのColorOSとほとんど変わりません。タスクキル強めでアプリの権限・通知・バッテリーの最適化の各設定が複雑です。ちゃんと設定しないと通知が来なかったり、常駐アプリがまともに動きません。一方でその分省電性には優れるので一長一短です。
Realme 7 5Gは現状トップクラスの高コスパスマホ
Realme 7 5Gのレビューをお届けしました。
2万円台と格安ながら、Antutu約32万点、120Hzのリフレッシュレート、30W急速充電と実用性十分な端末です。カメラの暗所・逆光性能が弱かったり、モノラルスピーカーだったりと、しっかりコストカットしている部分もあるのですが、値段を考えると十分満足できる端末です。
安価で使いやすい端末なので、サブや初Dimensity体験に是非購入してみてはいかがでしょうか。