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POCO F4 GT 実機レビュー!メリット・デメリットもまとめて解説

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POCO F4 GTは、シャオミのサブブランドPOCOのゲーミングスマホで、強力なSoC「Snapdragon 8 Gen 1」やゲーム用のLRトリガー等を搭載しています。

筆者は、中国版(Redmi K50 Gaming Edition)にPOCO F4 GTのファームウェアを焼いたものをしばらく使っているので、実機レビューをお届けします。

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ジャンプできる目次

POCO F4 GTのメリット:カメラ以外最強スペックなのに7万円台で買える

最強クラスのゲーム性能を発揮

POCO F4 GTの主な特徴は以下の通り。最高のゲーム体験を提供するために必須の性能・機能を網羅しています。

最高クラスのSoC「Snapdragon 8 Gen 1」搭載

ゲーム用ポップアップ式LRショルダートリガー搭載

史上最大級4860㎟のデュアルVC冷却搭載

最高クラスの読み書き/通信/振動性能

120W急速充電対応。L字型充電ケーブル付属

日本版が7万4,800円からという価格にもかかわらず、非常に強力なハードウェアを備えており、特に「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載していることで処理性能は最強クラスです。

AnTuTuベンチマーク(Ver.9)では文句なしの100万点超えを記録しており、処理性能の高さに疑いの余地はありません。

これに加えて、史上最大級の放熱面積4860㎟のデュアルVC冷却を備えており、放熱性能も最高クラス。また、ファイルの読み書き性能を向上させる独自エンジン「IO Turbo」や、専用ゲーミングアンテナ、iPhoneを超える高周波の振動モーターを搭載するなどゲームに必要な機能が目白押しです。

また、サイドフレームに取り付けられたポップアップ式のLRショルダートリガーでワンランク上の快適なゲームが楽しめます。

充電は120Wもの出力があり、残量0%→100%までたったの17分で超急速充電が可能。専用充電チップにより、充電終了時のバッテリー温度は37℃前後で、適切に温度管理されています。

また、ゲームをしながらの充電でも手の邪魔になりにくいL字型のケーブルも付属。原神をプレイしながら充電しても、残量10%→100%まで1時間かかりませんでした。

音楽も動画も最高に楽しめるエンタメ機

また、POCO F4 GTはディスプレイやスピーカーも最高クラスのものを備えます。

DisplayMate A+の有機ELディスプレイ搭載

ちらつきを抑える1920Hz PMW調光で目に優しい

スマホの常識を破るクアッドスピーカー搭載

これらはゲームにも役立つ要素ですが、勿論音楽や動画を楽しむのにも最高の体験を提供してくれます。

DisplayMate A+評価の6.67インチの有機ELディスプレイは、リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート480Hz、DCI-P3、HDR 10+と最高クラスのスペック。

さらに、1920Hzもの超高周波PWM調光(従来は480Hz)で、暗所での画面のちらつきを強力に制御。鮮やかさや迫力だけでなく、目のいたわりも高レベルです。

勿論スマホとしては異例のクアッド(×4)スピーカーは最高クラスのサウンドを提供。実際に聴いてみてもタブレット級の高低ともに豊かな音で、ゲーム・音楽・動画すべての体験を彩ります。

実はカメラも悪くない!メインカメラはIMX 686

そして、カメラも実は悪くありません。メインカメラは一時期はフラッグシップモデルにも採用されていた6400万画素「SONY IMX 686」。

しっかり鮮やかな写真を撮影することができ、AIによる補正も過剰さがなく万人受けするものでしょう。

←通常撮影:自動夜景→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

また、自動夜景モードを搭載しているので暗所ではAIが1~5秒の間で露光時間を調節して、そのまま撮るよりも美しい夜景に仕上げてくれます。

なお、メインカメラ以外は800万画素超広角および200万画素マクロと、ミドルレンジレベルの性能。望遠カメラもなく、あくまでメインカメラに限れば悪くないという性能なのでご注意ください。

POCO F4 GTのデメリット:最大の難点は高負荷時の発熱

高負荷のゲームにはクーラー必須

以上の通り最高レベルのゲーム・エンタメ性能を持つPOCO F4 GTですが、その高い処理性能と引き換えに、発熱が非常に強いという欠点があります。

スロットリングが発生すると30FPS以下に低下

たとえば、SoCの性能を最大限引き出すパフォーマンスモードONの状態で、最も重いと言われる「原神」を最高設定+60FPSでプレイします。すると僅か15分程度でスロットリング(性能制限)が発生し、フレームレートは30FPS以下に低下。バッテリー温度も45℃を超え、最大級のVC冷却も焼け石に水です。

しかし、強力な冷却性能を持つペルチェ素子クーラーがあれば話は別。上記と同じ環境で1時間プレイしてもスロットリングが発生せず、50FPS前後のフレームレートを保ちました(それでもカメラ側のフレームがかなり熱くなるので注意)。

 

なお、パフォーマンスモードOFFかつ中設定+30FPS程度ならクーラーなしでもスロットリングなくプレイ可能でした(ただし熱くはなります)。勿論、ゲーム以外の用途であれば大面積のVC液冷のおかげかそれほど熱くもなりません。

防水やイヤホンジャックには非対応

そのほか、細かい点を見ていくと多少の弱点も見えてきます。

・防塵防水規格なし(非公表)

・イヤホンジャックなし

・microSD非対応

・ワイヤレス充電非対応

・重め(約210g)

とは言えPOCO F4 GTは6万円台から購入できるスマホ。その性能の高さと価格を考慮すれば、このへんは些細な問題でしょう。

セール&IIJmioならお得に!4.6万円からの購入も可能

POCO F4 GTの価格は、メモリ8GB/ストレージ128GBモデルが7万4,800円、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルが8万4,800円ですが、シャオミが度々行うセールでは6万円台から販売されることも。

また格安SIM最大手「IIJmio」であれば、MNP(乗り換え)割引で一括4万5,980円(税込)。しかも、8月31日までのキャンペーンで、月額440円割引×6ヶ月、通話定額410円割引×7ヶ月、初期費用3,300円→2,200円(税込)に。2GBプランと5分通話定額を合わせても月額500円(税込)です。

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POCO F4 GT本体と付属品をチェック

本体をチェック

POCO F4 GTは大容量バッテリーや大型VC冷却を搭載していますが、厚みは8.5mmとそれほど厚くありません。筆者が所有しているのは中国版Redmi K50 Gaming Editionの「银翼(シルバー)」で、POCO F4 GTにも同様のシルバーカラーがあります。

中国版とグローバル版の違いは、RedmiとPOCOのロゴ、スピーカー部分のJBLロゴの有無。ROMが焼かれていれば、中身はバンド対応以外は変わりません。

バックパネルはマット加工されたAGガラス製。サイドフレームは金属製となっており、高級感のあるボディになっています。

ゲーミングスマホとしてはそれほど派手なデザインではありませんが、稲妻型のLEDライトや「FREEZING(凍結)」「SPEEDIEST(最速)」が印象的です。

そして最大の特徴は、ポップアップ式のLRトリガーを備えていることでしょう。スイッチを横にスライドさせるとトリガーが出てきます。押し心地は固くも柔らかくもなく丁度良い感じです。

端末正面から見て右側面にはLRトリガーと、トリガーを上下させるスイッチ、指紋センサーを兼ねた電源ボタンがあります。

端末正面から見て左側面にはマイク穴、ボリュームキー、SIMスロットがあります。

天面にはIRブラスター(赤外線リモコン)、マイク穴、スピーカー穴があります。

底面にはスピーカー穴、充電ポート、マイク穴、JBLのロゴがあります。

ゲーミングスマホというだけあってマイクは3つもあり、外からはわかりませんが専用ゲーミングアンテナも内蔵されています。

パッケージと付属品をチェック

中国版Redmi K50 Gはカメラユニットと似たパッケージデザインです。上蓋の中央には立体感のある文字で「K50」と書かれています。

パッケージ内容

✅本体

✅TPUクリアケース

✅フィルム(貼付済)

✅120W充電器 & L字ケーブル

✅SIMピン

✅説明書

パッケージ内容は以上の通り。ケース、フィルム、充電器がセットになっており、そのまま使い始めることができます。

もちろん120W急速充電機がついてきます。付属の充電ケーブルはL字型となっており、ゲーム中の充電でも手の邪魔になりにくい仕様。POCO F4 GTも充電器が付属しますが、グローバル版はEUプラグです。

また、中国限定で別売りの放熱メタルシェルケースが販売されています。日本から購入する場合はAliExpressなどから購入すると良いでしょう。価格は20ドル程度です。

AliExpressでケースを探す

なお、メタルシェルケースはマグネットも内蔵しているので、シャオミの協力企業「Black Shark」のマグネティック・クーラーを装着することができます。

こちらは、日本でも正規代理店を通じて販売されており、Amazonでも購入することができます。

POCO F4 GTは最高のゲーム性能を提供!

Snapdragon 8 Gen 1搭載でAnTuTu100万点超え!最高クラスの処理性能

POCO F4 GTは、SoCに「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載しています。

これは、ご存じの通り2022年3月の時点では最高性能のチップセットの一つであり、AnTuTuベンチマーク(Ver.9)では文句なしの100万点超え

さらに、LPDDR 5メモリ規格、UFS 3.1ストレージ規格にそれぞれ対応し、読み取りおよび書き込みを行う独自のエンジン「IO Turbo」も搭載しています。これにより、前モデルのPOCO F3 GTよりもファイルの解凍速度が100%、コピー速度が300%それぞれ向上したとのことです。

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実感としてもゲームやその他のアプリの起動は非常にスムーズだと思います!

最高レベルのゲーム体験にはクーラー必須

また、内部には総面積4860㎟のデュアルVC冷却を搭載しており、日常動作は勿論快適。ゲーム終了後または充電終了後、15分もすればバッテリー温度は一気に10℃は低下します。

そして、ゲームでもその冷却性能は遺憾なく発揮されるはず。最も処理性能を要求するゲームの一つ「原神」でその性能を試しました。

設定は、端末側でSoCの性能を最大限引き出すパフォーマンスモードをON、原神側で画質「最高」+フレームレート60FPSです。

スロットリングが発生すると30FPS以下に低下

この設定だと、残念ながら僅か15分程度でバッテリー温度は45℃を超え、スロットリング(性能制限)が発生。フレームレートは30FPS以下に低下しました。

しかし、強力な冷却性能を持つペルチェ素子クーラーを使用したところ、上記と同じ環境で1時間プレイしてもスロットリング発生なし。カメラ側のフレームはかなり熱くなるものの、40FPS~50FPS前半のフレームレートを保ちました。

 

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8 Gen 1搭載機はみんなこんな感じです。冷却性能は間違いなく優秀ですが、それだけでは発熱に追いつきません。

安定して50FPS以上のフレームレートを出すには、オブジェクトの少ない場所や低発熱時に限られます。また、高負荷時のバッテリーは1時間程度で40%以上消費しますが、120W急速充電で補えます。

なお、クーラーがなくてもパフォーマンスモードOFFで中設定+30FPS程度ならスロットリングなく1時間継続してプレイ可能でした。それでもカメラ側は熱くなるのでケースをつけてゲームをするのが良いでしょう。

なお、前述の専用メタルシェルケースがあれば、よりコンパクトなマグネット式クーラーも装着可能です。ただし、このケースは最も熱くなるカメラ側のフレームを露出させているため、持ち方を工夫する必要があります。

LRショルダートリガー搭載で、一段上のゲーム体験が可能

POCO F4 GTはサイドフレームにLRショルダートリガーを備えています。

LLRそれぞれによく使う操作を設定することで、普通のスマートフォンよりも快適で有利なゲームプレイが楽しめます。

トリガーはポップアップ式となっており、上の画像の左にあるスイッチをスライドさせることで上下するようになっています。このボタンはゲーム時以外にも操作を割り当てることができ、カメラやフラッシュライト、画面録画などが可能です。

ちなみにショルダートリガーのポップアップには4種類の効果音を設定することができます。上の動画は銃の効果音となっています。

その他にもゲーム体験を充実させる機能多数!

POCO F4 GTはシャオミ独自のゲーム機能「ゲームターボ」を搭載しています。この機能は通常のアプリ起動だけでなく、前述のLRトリガーを同時にポップアップさせることでも起動できます。

ゲームターボでは各ゲームの設定をカスタマイズすることができます。例えば長時間のゲームプレイが想定されるものは「節電」、一瞬の挙動や最高のゲーム体験を求める場合は「高品質」などの設定にするとよいでしょう。勿論、自分で細かくカスタマイズも可能です。

通信面では専用ゲームアンテナを内蔵しており、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2といった最新の通信規格にも対応。WiFiと5Gをそれぞれ2つずつ同時検出し、最適な通信に自動で切り替える「マルチリンク5」にも対応しており、ゲームの遅延を最低限に抑えます。

さらにタッチスクリーンの解像度を従来の10倍(24,000 x 10,800)に細分化し、FPS等でより正確な照準を可能に。消費電力についても「VRS可変解像度」テクノロジーにより、ゲームのレンダリング品質を効率的に改善。優れたバッテリー持ちに貢献しているとのことです。

このほか、超広帯域X軸モーター「CyberEngine」を搭載しています。シャオミによれば、Androidスマートフォンとしては唯一「iPhone 13」を超える高周波の振動を届けることが可能とのことです。

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実際、この振動は割とクセになります。文字を打ってても気持ちが良いですね!

POCO F4 GTはゲームも動画も最高のディスプレイ搭載

POCO F4 GTは、世界的なディスプレイ評価機関「DisplayMate」から「A+」評価を獲得した有機ELディスプレイを採用しています。

サイズは6.67インチで解像度はFHD+。形状は曲面のないストレートスクリーンで、上部中央に非常に小さなパンチホールがあります。

リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート480Hz、DCI-P3、HDR 10+に対応とスペックは申し分なく、直射日光下でも鮮やかな表示が可能です。

また、1920HzのPWM高周波調光(従来は480Hz)に対応しており、暗所での画面のちらつきを高レベルで制御しています。上掲の動画ではDC調光の端末(左側)と比べていますが、ちらつきが全く異なるのが分かると思います。

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暗所でのゲームプレイでも目が疲れにくいです!

勿論きつい角度から見ても発色はほとんど変わりません。画面保護は最高レベルの硬度を誇る「Gorilla Glass Victus」なのでキズや破損の耐性も強いと思われます。

なお、リフレッシュレートは「自動」「120Hz」「60Hz」のいずれかに設定することができました。基本的にはバッテリー持ちと快適さを両立できる自動設定でよいと思います。

POCO F4 GTは最高のサウンドを提供!

POCO F4 GTはスマホにもかかわらずクアッドスピーカーを搭載。天面と底面にそれぞれスピーカー穴があり、それぞれに低音域と高音域を担当するユニットが備わっています。

音質は筆者が使ってきたスマートフォンの中でも最高レベルだと思います。高音域から低音域までバランスよく鳴らしており、最大音量もしっかりあるので迫力のサウンドでゲームや動画、音楽を楽しむことができます。

しかも、スピーカー穴は指で塞がりにくい位置に左右対称に配置。ゲーム中に最高のサウンド体験を提供します。なお、中国版Redmi K50 Gaming EditionのみJBLのロゴがあります。

また、ワイヤレスイヤホンで聴いても他のスマートフォンより一段上のサウンドだと感じました。Qualcommの最新テクノロジー「Snapdragon Sound」に対応しており、「aptX Adaptive」「LDAC」「LHDC」等のBluetoothコーデックを使うことができます。

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スピーカーでもワイヤレスイヤホンでも最高の音楽体験ができます!

ただし3.5mmイヤホンジャックはありません。

POCO F4 GTは120W爆速充電!満充電までたった17分

ケーブルはL字型。横持ちしながらの充電でも邪魔になりにくい。

120W急速充電の充電速度を検証

POCO F4 GTは120Wの急速充電に対応しています。

シャオミによれば内部抵抗と発熱の少ないMTW多極バッテリーと、充電効率を高めるデュアル高速充電チップを組み合わることで17分での満充電(0%→100%)を可能にしたとのことです。そこで実際に専用急速充電器で計測してみました。結果は以下の通りです。

充電時間バッテリー
5分48%
10分78%
15分98%
17100%

満充電にかかる時間は実際に17分でした。充電時の温度で多少前後すると思われますが、シャオミの公式情報通り。なお充電終了時のバッテリー温度が約37℃だったのですが、15分後には27℃まで下がっていました。

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バッテリー用のVC液冷と充電管理チップで、温度管理も非常に優秀です!

また、ゲーム中でもハイスピードの充電が可能。バッテリー残1%で「原神」を起動した状態で充電したところ、なんと10分で55%、52分で満充電が可能でした。

ちなみに充電中は、カメラ周りのインジケーターが黄色く点灯するようになっています。

バッテリー持ちを検証

POCO F4 GTのバッテリー容量は4,700mAhとなっています。最近のシャオミは5,000mAhのものを載せていることも多いので、それと比べれば若干少ない容量ですが実使用ではどうでしょうか。

そこでバッテリー100%、音量100%、輝度約60%の状態で、Amazonプライムビデオを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較表は以下の通りです。

1時間後2時間後
POCO F4 GT94%82%
Redmi K40 Gaming Edition96%89%
Xiaomi 12 Pro91%81%
iPhone SE91%78%

結果、POCO F4 GTのバッテリー持ちは一般的なレベルでした。前モデルのK40 Gaming Editionには劣りますが、そもそもK40よりもベンチマークスコアが1.6~1.7倍程度まで上がっています。

最高レベルの処理性能をも持つことと、一瞬で満充電できてしまうことを考えれば、不測のないバッテリー持ちだと思います。

POCO F4 GTのカメラ性能は中々良い

POCO F4 GTはトリプルカメラを搭載。構成は以下の通りです。

・メイン(広角):6400万画素 (SONY IMX 686)

・超広角:800万画素

・マクロ:200万画素

また4K、1080p、720pでの動画撮影が可能。対応フレームレートは以下の通りです。

画質フレームレート
4K60 / 30FPS
1080p60 / 30FPS
720p30FPS

3つのカメラを使って実際に撮影してみました。以下、作例になります。

ギャラリー

メインカメラの写りは良好。IMX 686は型落ちながら中々優秀

POCO F4 GTはメインカメラに「SONY IMX 686」センサーを搭載しています。2年前ならフラッグシップ機にも採用されていたセンサーで、すでに旧式ではあるものの決して写りは悪くありません。

発色は鮮やかですが、濃すぎることもなく自然よりの印象。解像感も悪くないので使いやすいメインカメラです。

 

やずX
ご飯も美味しそうに撮れました!

 

←補正なし:補正あり→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

以上のスライダー付き画像は左がAI補正オン、右がAI補正オフです。補正もそれほど色が変わらないので扱いやすいと思います。ずっとオンでも良いかもしれません。

なお、HDR性能は悪くもなく良くもなくといったところ。強い太陽光があると被写体が暗くなりますが、ギリギリ元の色を保てています。

また、フリッカーセンサーを搭載しているので、光源によって発生しがちな画面のちらつきを抑えることができます。

やずX
ちらつきが発生すると、写真に縞模様が浮き出てしまいます......。

2倍ズーム&超広角は割と使える性能

POCO F4 GTは望遠カメラ非搭載ですが、10倍までのデジタルズーム撮影が可能。また超広角カメラを搭載しているので、より広い画角で撮影することができます。

1倍

2倍

1倍と2倍ズームでそれぞれ撮影してみました。2倍ズーム程度ならなら悪くない解像感です。

4倍

6倍

4倍と6倍のズームで撮影しました。4倍ズームまでが解像感的にはギリギリで、6倍まで拡大するとさすがに粗さが分かりやすくなります。

10倍

10倍まで拡大すると「ああ、デジタルズームだな......。」とはっきりわかるレベルまで粗くなりますが、ボヤッとしはしておらず、ある程度くっきり感があるのは好印象です。

メインカメラ(広角)と超広角カメラで同じ場所から撮影しました。超広角カメラの方が広い画角で撮影できており、解像感も悪くないように思います。

色合いや明るさもメインカメラと大きく変わらず、昼の撮影であれば問題なく撮れるので「普通に実用的」と言えるでしょう。

200万画素マクロも実はそれほど悪くない

POCO F4 GTは200万画素のマクロカメラを搭載しています。200万画素ということもあり、全く期待はしていなかったのですが......。

←マクロ:メイン2倍ズーム→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

以上のスライダー付き画像は左がマクロカメラ、右がメインカメラの2倍ズームです。マクロカメラはノイズが目立つものの、パッと見はそれほど悪くありません。

シャオミの200万画素マクロカメラは基本的にはおまけ的な代物なのですが、何とか使えるレベルになっていると思います。

やずX
おそらくSnapdragon 8 Gen 1の画像処理チップが画質を良くしているものと思われます!

自動夜景モードが優秀

POCO F4 GTは通常の夜景モードもありますが、メインカメラ(1倍)のみで発動する自動夜景モードもあります。

←通常撮影:夜景モード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

上記のスライダー付き画像は、左が通常撮影、右が自動夜景モードとなっています。暗さに応じて1~5秒で露出時間を自動調整し、メリハリの利いた夜景写真を撮影してくれます。

なお通常の夜景モードで撮影した写真はこちら。自動夜景モードと比べると全体的に明るく補正しており、また2倍ズームおよび超広角カメラでの使用も可能です。時と場合によって使い分けるといいでしょう。

やずX
1倍で撮る分には基本的には自動夜景モードでいいと思います!

正確なポートレート

POCO F4 GTはポートレートモードを備えているので、より大きいボケを発生させることができます。

ためしに某ハンバーガーチェーンでドリンクのストローを撮影してみましたが、しっかり輪郭をとらえて背景をうまくぼかしてくれました。

カメラ総評:ゲーミングスマホだけど意外と良い

POCO F4 GTのカメラ総評は「意外と良い」と思いました。主な特徴は以下の通りです。

ポイント

使いやすいメインカメラ。色味が自然寄り

HDR性能はそれほど高くない

ズーム性能は2倍までならそこそこの性能

昼ならメインとあまり変わらず撮れる超広角

思ってたより撮れるマクロ

自動夜景モードでお手軽夜景撮影

ゲーミングスマホなのでカメラはお飾り程度と思いがちですが、意外としっかりしています。

当然もっとカメラのよいスマートフォンは他にあるのですが、極端な低照度や望遠性能を求めなければ多くの人はこれでも十分ではないでしょうか。

やずX
ゲーミングですが最低限のカメラ性能はしっかり押さえています!

POCO F4 GTは側面指紋認証と顔認証に対応

POCO F4 GTは側面指紋認証と顔認証の両方に対応しています。

電源ボタンは指紋センサーを兼ねており、押さずとも触れるだけでロックが解除されます。

認証速度は、顔も指紋も非常に速くスムーズで問題ありませんでした。なお、同じくフラットフレームのRedmi Note 11 Proはボタンに何となく固さがあったのですが、こちらはちょうど良い感じです。

POCO F4 GTのスペック表

POCO F4 GTのスペック表は以下の通りです。

 POCO F4 GT(Redmi K50 G)
OSMIUI13
メモリ8 /12 GB, LPDDR 5
容量128 / 256 GB, UFS 3.1
SoCSnapdragon 8 Gen 1
画面6.67インチ, FHD+, 有機EL
リフレッシュレート120Hz
タッチサンプリングレート480Hz
DCI-P3, 10bitカラー,
PWM高周波調光1920Hz,
DisplayMate A+,
Gorilla Glass Victus
アウトカメラ6400万画素メイン (SONY IMX 686)
800万画素超広角
200万画素マクロ
フリッカーセンサー
インカメラ
2000万画素 (IMX 596)
電池4,700mAh
120W急速充電
音響JBLクアッドスピーカー
Dolby Atomos, Hi-Res
4G (POCO) LTE FDD: 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8
/ 12 / 17 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28
LTE TDD: Band 38 / 40 / 41
5G (POCO)n1 / 3 / 5 / 7 / 8 / 20 / 28 / 38 / 40 / 41 / 77 / 78
通信 (その他)Wi-Fi 6E, Bluetooth 5.2,
マルチリンク5
その他ショルダートリガー,
4860mm²デュアルVC,
CyberEngine, IRブラスター,
NFC, 120W充電器付属
本体色 (POCO)ナイトシルバー, ステルスブラック,サイバーイエロー
寸法162.5 x 76.7 x 8.5mm, 210g
価格 (POCO)初回価格
8+128GB: 479ドル(約6.1万円)
12+256GB: 579ドル(約7.4万円)

ソース:Xiaomi

技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について

今回レビューに用いた「Redmi K50 G(中国版)」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。

POCO F4 GTは技適取得機器となっているので、特に申請等は不要です。

POCO F4 GTレビューまとめ:最高のエンタメ体験ができるスマホ!ただしゲームはクーラー必須

POCO F4 GTのレビューをお届けしました。実際に使ってみて感じた主な特徴は以下の通りです。

ポイント

質感よし!AGガラスパネル、メタルフレームで所有欲が満たされる

最高レベルの処理性能。AnTuTu100万点超え!

高負荷のゲームはクーラー必須!

LRトリガーや高周波モーター等、ゲーム体験を高める機能多数

高性能の有機ELディスプレイでゲーム、動画を最高に楽しめる

音質が異次元!スピーカーもワイヤレスイヤホンも最高クラス

実は割と良いカメラ。特にメインは普通に実用的な性能

たったの17分で満充電できてしまう超急速充電が気持ち良い

一言でまとめれば「最高のエンタメ体験を提供するスマホ」。ゲーミングモデルですが、優秀な音響やディスプレイを備えているので、動画や音楽を楽しむにも最適。特にスピーカーはスマホとしては最高レベルです。

勿論、最高クラスの処理性能を持っているのでゲーム体験も抜群。......と言いたいところですが、それには前述のとおりクーラーが必須です。しかし、それさえあれば、LRトリガーや高周波振動、優れた通信性能で最高のゲーム体験ができるでしょう。

ゲーマーの方だけでなく、動画や音楽でも最高の体験をしたい方にはおすすめのスマホ。7万円程度であればかなりコスパの高いモデルと言えるでしょう。

セール&IIJmioならお得に!4.6万円からの購入も可能

POCO F4 GTの価格は、メモリ8GB/ストレージ128GBモデルが7万4,800円、メモリ12GB/ストレージ256GBモデルが8万4,800円ですが、シャオミが度々行うセールでは6万円台から販売されることも。

また格安SIM最大手「IIJmio」であれば、4万円台での購入も可能です。詳細は以下の記事をご覧ください。

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Xiaomiモノづくり研究所研究員(2022年〜)で、スマホの専門家。スマホを実際に使って評価しています。ニュース記事は、信頼性の高いソースを元に独自の視点を加えて書いています。 ↓X(Twitter)でも情報発信中!

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