OPPO Japanは6月13日(火)にReno Aシリーズの新機種を発表することを明らかにしており、「OPPO Reno9 A(仮称)」がお披露目されると思われます。
そこで新たな情報も踏まえて、Reno9 Aの進化について期待できないところと期待できるところをまとめます。

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進化が期待できないところ
新型機が登場するにあたって、特に進化が期待されるのはスマホの頭脳にあたるSoC(CPU)でしょう。
これまでの変化としてはOPPO Reno5 Aが「Snapdragon 765G」で、その後継にあたるOPPO Reno7 Aが「Snapdragon 695」でした。どちらもベンチマークスコア上の処理性能はあまり変わりませんが、Reno7 Aは格下の6シリーズになったことでカメラの画質処理性能が低下したと言われています。
それでは気になるOPPO Reno9 AのSoCについての情報ですが、スマホ向けSoCについての情報に強いメディア「ReaMEIZU(▷リンク)」によれば、引き続きSnapdragon 695を採用するとのことです。
おそらくReno9 Aとされる「CPH2523」のデータを直接参照しており、精度の高い情報と思われます。Snapdragon 695はネットブラウジングやSNSを楽しむには十分ですが、ゲーム性能やカメラの画質処理では高い性能を持っていません。つまり、これらの進化については期待できないでしょう。
昨今の円安傾向と半導体の調達コストの増大は、特にこうした廉価帯(2~4万円)のスマートフォンに大きく影響しており、最近日本で発表される製品の多くは「進化がない」あるいは「むしろ劣化している」と言われています。
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最近SONYが発表した「Xperia 10 V」も前モデルからSnapdragon 695を据え置いていました。

Xperia 10 V
また、その他の日本メーカーでは事実上の破綻や規模の大幅縮小を迫られる企業も出てきており、非常に厳しい状況と言えるでしょう。
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こうした点から、Reno9 AもSoCを据え置くではないかという見方がありましたが、どうやらその可能性が高いようです。見た目的にも引き続きフラット形状で、OPPO Glowを採用するなどあまり変わらなさそうです。
進化が期待できるところ
一方で進化を期待できるところもあります。すなわちSoC以外での進化ですが、Reno7 Aと期待されるReno9 Aの主要スペックを比較表にしてみました。
Reno7 A | Reno9 A | |
SoC | Snapdragon 695 | →据え置き |
画面 | 90Hz 有機EL | 120Hz 有機EL |
カメラ | 4800万画素メイン (1/2センサー) 800万画素超広角 200万画素マクロ | 5000万画素メイン (1/1.5級センサー) 800万画素超広角 200万画素マクロ |
電池 | 4500mAh, 18W充電 | 4500mAh, 33W充電 |
音響 | シングルスピーカー | デュアルスピーカー |
FeliCa | 搭載 | →据え置き |
防塵防水 | IP68 | →据え置き |
寸法重量 | 厚7.6mm, 重175g | →さらに薄型軽量? |
価格 | 税込44,800円 | →値上げ? |
上記のReno9 Aのスペックはあくまで期待できる進化幅であることにご注意ください。進化は一部にとどまり、他は据え置きかあるいは劣化する可能性すらあります。
特に進化が期待されるのはメインカメラのセンサーサイズで、ライバル機種「AQUOS sense7」や「Redmi Note 11 Pro 5G」が1/1.5インチ級の比較的大きなセンサーを採用していることから、ここは是非とも肩を並べてもらいところ。Reno7 Aは全く使わない低品質のマクロカメラを備えていましたが、当然不要なので廃止しても良いでしょう。

AQUOS sense7
加えて充電とスピーカーも進化が期待できる点でしょう。昨年発売のエントリーモデル「OPPO A77」は33Wの急速充電とデュアルスピーカーを備えていたので、それよりも上位のモデルであるReno9 Aも最低限同等の性能に引き上げてもらいところです。

OPPO A77
一方、進化して欲しい気持ちもありながら可能性は低いと考えられるのがディスプレイのリフレッシュレート。Reno7 Aの90Hzから120Hzへと向上する可能性もありますが、バッテリー消費も増えることになるので、その点を踏まえると据え置くのではないかと予想します。
その他、日本市場に最適化したモデルとして、おサイフケータイ(FeliCa)やIP68(あるいはそれに近い)防塵防水には当然対応していることでしょう。より薄型軽量になることも期待できますが、値上げされる懸念もあります。
・IP6X:粉塵の侵入が完全に防護されている
・IPX8:水面下での使用が可能
いずれにせよ処理性能面での大きな進化は無い可能性が高く、そうした点に期待していたユーザーは肩透かしになるでしょう。とは言え、その他のスペックが向上するのであれば使用体験はより良いものになるはず。是非とも何かしらの進化を期待したいところです。
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ソース:ReaMEIZU