2023年9月28日、OPPOは新型スマートフォン「OPPO Reno10 Pro 5G」を日本向けに発表しました。発売は10月6日予定です。
スペックや価格帯的に「Google Pixel 7a」や「motorola edge 40」に近いので、これらとスペックや特徴を細かく比較していきます。

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値段は高めなのに"アレ"が弱い

OPPO Reno10 Pro 5Gはスペック的にはミッドハイレンジ(中の上)で、このクラスは6~7万円台の価格が相場です。
Google Pixel 7a、motorola edge 40との価格比較は以下の通りです。
価格(税込) | |
Reno10 Pro 5G | 86,800円 (公式ストア) |
Pixel 7a | 62,700円 (Googleストア) |
motorola edge 40 | 64,800円 (公式ストア) |
価格だけで比較すると、OPPO Reno10 Pro 5Gは他より2万円以上高く、ほぼハイエンドクラスのような価格帯です(ただし、Amazonでは2023年9月28日時点で、クーポンを使って税込75,909円となっています)。
また、これらのモデルで共通するのはFeliCa(おサイフケータイ)に対応し、支払いの利便性も備えている事。一方で、防水規格はOPPO Reno10 Pro 5Gのみ防滴程度の性能になっています。
Google Pixel 7a、motorola edge 40との防塵防水性能の比較は以下の通りです。
防塵防水 | |
Reno10 Pro 5G | IP54 |
Pixel 7a | IP67 |
motorola edge 40 | IP68 |
IP規格は2桁の数字の前が防塵、後が防水の性能をそれぞれ表します。
防塵
Reno10 Pro 5G:IP5X(塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない )
Google Pixel 7a / motorola edge 40:IP6X(塵埃の侵入がない )
ソース:たろうまる
防水
Reno10 Pro 5G:IPX4(あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない )
Google Pixel 7a:IPX7(一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない)
motorola edge 40:IPX8(継続的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない)
ソース:たろうまる
このように価格ではGoogle Pixel 7a、motorola edge 40より高いにも関わらず、防塵防水性能で劣る性能となっています。
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一方で、その他のスペックではOPPO Reno10 Pro 5Gが優る部分も。以下、詳細を見ていきましょう。
パフォーマンス:ベンチマークは最も低い
OPPO Reno10 Pro 5Gは、motorola edge 40と容量は同等。ただし、SoCの性能は最も低く、2021年発表の旧式チップとなっています。
チップ(SoC) | 容量 | |
Reno10 Pro 5G | Snapdragon 778G ベンチマーク50万点台(想定) | 8GB + 256GB |
Pixel 7a | Google Tensor G2 ベンチマーク70万点台 | 8GB +128GB |
motorola edge 40 | Dimensity 8020 ベンチマーク60万点台 | 8GB + 256GB |
ベンチマーク(AnTuTu Ver.9)における筆者の実測では、Google Pixel 7aが70万点台、motorola edge 40が60万点台を記録。OPPO Reno10 Pro 5Gは、これらよりも格下のSoC(Snapdragon 778G)となっているため、50万点台と思われます。
ただし、50万点もあれば一般的な使用では十分で、高負荷の3Dゲームをプレイする以外では支障はほぼ無いでしょう。
また、ベンチマークで最も優秀なGoogle Pixel 7aはゲームで思ったほどパフォーマンスが出ないことが実機検証で判明しています。
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そのため、OPPO Reno10 Pro 5Gも使ってみないと分からないことではあるものの、実際のゲーム性能ではmotorola edge 40には劣ったとしても、Google Pixel 7aに優る可能性は十分に考えられます。
ディスプレイ:劣る部分もあるが十分優秀
画面 | |
Reno10 Pro 5G | 6.7インチ, 有機EL, FHD+, リフレッシュレート120Hz ピーク輝度950nit |
Pixel 7a | 6.1インチ, 有機EL, FHD+, リフレッシュレート90Hz ピーク輝度 不明 |
motorola edge 40 | 6.55インチ, 有機EL, FHD+, リフレッシュレート144Hz ピーク輝度1200nit |
画面のなめらかな動作性を示すリフレッシュレートは、motorola edge 40が144Hzと最も高くなっています。一方、OPPO Reno10 Pro 5Gの120Hzも十分に高い数値で、実使用上ではほとんど違いを感じることはできないと思われます。
画面サイズではOPPO Reno10 Pro 5Gが最も大きく6.7インチ。ただし、その分横幅が75mmと他よりも大きめで、手の小さい人だと片手での使用は難しそうです。なお、motorola edge 40は71.99mm、Google Pixel 7aは72.9mmとなっています。
その他、OPPO Reno10 Pro 5Gのピーク輝度は低いと言うほどではありませんが、高くもない950nit。夏の強い直射日光では、1200nitあるmotorola edge 40に劣ると思われます。
とは言え、OPPO Reno10 Pro 5Gのディスプレイスペックは十分優秀な部類のため、ウェブブラウジングやSNS、動画視聴などで不満を感じる方は少ないと思われます。
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カメラ:2倍望遠カメラ搭載が魅力
カメラに関しては、メーカーの調整による部分も大きく、実際に使ってみなければ分かりません。
カメラ | |
Reno10 Pro 5G | メイン:5000万画素(f/1.8, 1/1.56型) 2倍望遠:3200万画素(f/2.0, 1/2.74型) 超広角:800万画素(f/2.2) |
Pixel 7a | メイン:6400万画素(f/1.89, 1/1.73型) 超広角:1300万画素(f/2.2) |
motorola edge 40 | メイン:5000万画素(f/1.4, 1/1.5型) 超広角:1300万画素(f/2.2) |
実際のカメラ性能比較では、motorola edge 40よりもGoogle Pixel 7aの方が優秀と感じたのですが、OPPO Reno 10 Pro 5Gも調整次第ではGoogle Pixel 7aに優る可能性もあるでしょう。
▽【カメラ対決】motorola edge 40、Google Pixel 7a撮り比べ!ちょっとショックな結果に......。
また、OPPO Reno 10 Pro 5Gは他とは異なり、2倍望遠カメラを備えていることがポイント。ポートレート撮影では優れた性能を発揮することが期待されます。

バッテリー&充電:28分満充電が魅力
バッテリーと充電性能では、基本的にOPPO Reno 10 Pro 5Gが優秀と思われます。ただし、ワイヤレス充電非対応がネックとなるでしょう。
バッテリー&充電 | |
Reno10 Pro 5G | 容量:4,600mAh 有線:80W 無線:非対応 |
Pixel 7a | 容量:4,385mAh 有線:18W 無線:対応 |
motorola edge 40 | 容量:4,400mAh 有線:68W 無線:15W |
有線充電の筆者の実測では、バッテリー残1%から満充電までにかかった時間はmotorola edge 40が46分、Google Pixel 7aが2時間2分でした。
これに対して、OPPO Reno 10 Pro 5Gは公称28分での満充電が可能とのこと。バッテリー持ちに関しては、motorola edge 40、Google Pixel 7aともにあまり長いという印象は無く、ここでもバッテリー容量の多いOPPO Reno 10 Pro 5Gが優る可能性もあります。
なお、OPPO Reno 10 Pro 5Gは約1.5日の長時間駆動と、4年長持ちの長寿命バッテリーを謳っています。これらの性能は実際に使ってみて確かめてみたいところです。
その他:モノラルスピーカーがネック
その他の部分では、大型ディスプレイ搭載の割には薄型で軽めなOPPO Reno10 Pro 5G、圧倒的に薄型軽量のmotorola edge 40、長期アップデートが保証されているGoogle Pixel 7aと、それぞれ魅力は異なります。
Reno10 Pro 5G | Pixel 7a | motorlora edge 40 | |
寸法 | 縦: 163mm 横: 75mm 厚さ: 7.9mm | 縦: 152mm 横: 72.9mm 厚さ: 9.0mm | 縦: 158.43mm 横: 71.99mm 厚さ: 7.49mm |
重量 | 185g | 193.5g | 167g |
スピーカー | モノラル | ステレオ | |
イヤホンジャック | 非搭載 | ||
microSD | 非対応 | ||
生体認証 | 指紋/顔 | ||
アップデート | 不明 | 5年 | 不明 |
※motorlora edge 40の寸法・重量はルナブルー。イクリプスブラックは厚さ7.58mm、重量171g。
また、OPPO Reno10 Pro 5Gは、洗練された美しい曲線を描く3Dカーブデザインも魅力で高級感があります。
ただし、値段が一番高いにもかかわらず、スピーカーがモノラルであることや、アップデートがどれだけ行われるかが不明な点などがネックに。4年長持ち長寿命バッテリーを謳うものの、アップデートが4年続かないのであればなんだかチグハグな気がします。

長いアップデート保証で安心して使いたいという方は、Google Pixel 7aを選ぶのが無難と思われます。
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まとめ:カメラや急速充電が魅力も、コスパは微妙か
以上、OPPO Reno 10 Pro 5G、motorola edge 40、Google Pixel 7aの3機種比較でした。
OPPO Reno 10 Pro 5Gは望遠カメラを備えていることや、28分で満充電と謳う80Wフラッシュチャージが魅力なものの、価格では他より2万円も高め。
その分、ハイエンドモデルのような洗練されたデザインとなってはいるのですが、スピーカーがモノラルだったりSoCが古かったりとコストカットしている部分も目立ちます。

既に筆者は予約済みなので実機を使ってどうかというところですが、個人的には、税込86,800円のフルプライスで購入するのは少し気が引けるスマートフォンです。
ただし、2023年9月28日時点でAmazonではクーポンを使って税込75,909円となっています。この価格であればアリなのではないでしょうか。
また、回線と同時契約することでお得に購入することも可能です。詳細は以下の記事でご確認ください。
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ソース︰OPPO