今回はOPPOの完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Free2」を日本発売に先駆けてレビューします!
価格は約1万3,000円で、ノイズキャンセリングや外音取り込み、タッチ操作等に対応。サウンドについても高級オーディオメーカー「DYNAUDIO」と協業する等、充実の性能となっています。
OPPOは日本でもスマホ販売台数シェアで4位になるなど存在感を高めていますが、実はイヤホンも超優秀なので是非読者の皆さんにもOPPO製品の良さを知ってもらいたいと思います。
※筆者は日本版より早く発売された中国版を手に入れていました。
ジャンプできる目次
- 1 OPPO Enco Free2の本体と付属品をチェック
- 2 OPPO Enco Free2は-42dbの強力ノイキャン、外音取り込み搭載
- 3 OPPO Enco Free2はディナウディオとの協業。バランスの良いサウンドを実現
- 4 OPPO Enco Free2は独自のイコライザ―機能搭載
- 5 OPPO Enco Free2は、自分の耳に聞いて最適化できる神イヤホン
- 6 OPPO Enco Free2は操作性が抜群に優秀
- 7 OPPO Enco Free2は低遅延のゲームモード搭載
- 8 OPPO Enco Free2はIP54の防塵防水対応
- 9 OPPO Enco Free2は最大30時間の音楽再生が可能
- 10 OPPO Enco Free2スペック表
- 11 OPPO Enco Free2レビューまとめ:最適化機能と操作性が抜群に優れたTWS
OPPO Enco Free2の本体と付属品をチェック
OPPO Enco Free2は人を選ばないシンプルなデザイン
OPPO Enco Free2のパッケージは白と黒の非常にシンプルなパッケージでした。大きな文字で「OPPO ENCO」と書かれています。ちなみに「Enco」は「アンコー」と読み、「アンコール」から付けられたネーミングです。
充電ケースは丸い小石を思わせるデザインで、ヒンジ部に「OPPO」のロゴがあります。
イヤホン下部にはType-C充電ポートがあります。
左側面にはペアリング用のボタンがあります。ここを長押ししてスマートフォンと接続します。
ケース上部が蓋になっており、パカッと開けるとイヤホンがお目見えです。
イヤホンはカナル型で、丸いつぼみのような本体部分を耳に押し込んで装着します。流線型の美しいデザインで、長時間着けていても痛くなりにくくなっています。
タッチコントロールに使用する「うどん」部分は、同様の形状をした他社製品よりも長めです。ここだけ半透明になっており、ちょっとオシャレです。
OPPO Enco Free2の付属品
OPPO Enco Free2のパッケージ内容は以下の通りです。
・充電ケース/イヤホン本体
・充電ケーブル
・イヤーピース(S/M/L)
・マニュアル等
充電ケーブルは付属しますが、充電器本体はないので別途用意が必要です。
OPPO Enco Free2は-42dbの強力ノイキャン、外音取り込み搭載
OPPO Enco Free2は、最大42dbのノイズをカットする最強クラスのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しています。
実際に使用してみると、クーラー程度の音なら装着した瞬間スッと消えます。また、ジムでも使用してみましたが、高音は残るものの周囲の器具の音や話し声はかなり静かになります。
また、外音取り込み機能も非常に優秀で、自分の声や周囲の環境音がかなりハッキリ聴こえるようになります。
勿論、通話もクリアで自分の声も相手の声もはっきり聞こえます。
OPPO Enco Free2はディナウディオとの協業。バランスの良いサウンドを実現
OPPO Enco Free2は、デンマークの高級オーディオメーカー「DYNAUDIO」社の協力を仰ぎ、サウンドのチューニングがされています。
OPPO Enco Free2で音楽を聴いてみると、比較的バランスの良い音作りです。安いイヤホンにありがちな低音域の強さで弱い中音域を誤魔化すような音作りではなく、女性ボーカルもはっきり聴こえるのが良いですね。
対応コーデックはSBC/AACで、ハイレゾ相当コーデックには対応していませんが、例えばiPhoneはSBC/AACにしか対応しておらず、あってもそもそも使えません。多くの人にとってはAACでも十分だと思います。
OPPO Enco Free2は独自のイコライザ―機能搭載
OPPO Enco Free2は、以下の4種類の独自イコライザー機能も搭載しています。自分で細かくチューニングしなくても、プロがチューニングしたサウンドを簡単に楽しめるのが嬉しいですね。
・クラシック - 初期設定。バランスの良い音
・ダイナミックバス - 低音を強調した音
・ヴォーカル強調 - その名の通りボーカルを強調した音
・クリア - 低音を抑え全体がはっきりした音
OPPO Enco Free2は、自分の耳に聞いて最適化できる神イヤホン
OPPO ENCOシリーズは「耳に聞いて、つくりました。」がキャッチコピーですが、決して適当につけた売り文句ではなく、自分に合わせた最適化を行えます。
音質/ノイキャンを自分の耳に最適化できる
人間の耳は、年をとるにつれて、音に対する感度が徐々に低下します。
OPPO Enco Free2は、聴覚検査機能を内蔵しており、聴こえにくい音を増幅することによって、ユーザーの耳に合わせてサウンドが最適化されます。
自分の耳にイヤーピースが合っているかも分かる
OPPO Enco Free2は、サウンドの最適化だけでなく「フィットテスト」機能もあるので、イヤーピースが本当に自分に合っているかも確認できます。
イヤーピースが本当に自分に合っているかどうかは、音の聴こえ方や付け心地だけでなく、ノイズキャンセリングにも影響します。
筆者はどれが良いのかいまいちわからず、いつもMサイズのイヤーピースを着けていたのですが、このテストで実際に自分にはMサイズがピッタリであることが分かりました。
OPPO Enco Free2は操作性が抜群に優秀
OPPO Enco Free2のもう一つの特徴はとにかく抜群に優れた操作性です。筆者は色んなイヤホンを試していますが、一番気に入っています。
スライド/タップ操作がとにかく快適すぎる
OPPO Enco Free2は、スマートフォン側を操作しなくても、イヤホンをタッチするだけでほとんどの操作が可能です。
イヤホンのうどん部分をワンタップ/ダブルタップ/トリプルタップ、または上下スライドに各種操作を割り当てることができます。これらの動作で、音量の上下・曲の再生・停止/戻り送り・ノイキャンのオンオフ等、ほとんどの操作が可能です。
イヤホンを耳から外すと自動で音楽が停止
OPPO Enco Free2はイヤホン着脱検知の機能があります。これにより、イヤホンを外すと自動で音楽が停止、また装着すると自動で音楽が再生されます。
勿論カスタマイズも可能。iPhoneでも問題なく使用可能
以上のような機能は専用アプリでカスタマイズが可能。自分で使いやすいように設定を変えることができます。
イヤホンのコントロールは左右それぞれに割り当てることができます。割り当てられる操作は以下の通りです。
・シングルタップ - 再生/一時停止
・ダブルタップ - 曲の戻り/送り、再生/一時停止
・トリプルタップ - 音声アシスタント/ゲームモード
・長押し - ノイズキャンセルON/OFF/外音取り込みの切り替え
・スライド - 音量の上下、曲の戻り/送り
なお、これらの機能は多くのOPPO系端末にはあらかじめ内蔵されており、接続するとポップアップが表示されます。アプリをインストールせずに全ての機能が使えます。
※ColorOS11以上の端末が対象
また、iPhone用のアプリでもAndroidと変わらずすべての機能が使えました。
OPPO Enco Free2は低遅延のゲームモード搭載
OPPO Enco Free2はゲームモードとBluetooth5.2により、通常よりも遅延を抑えることが可能です。
実際に上記の動画を低速(0.25倍)で再生して遅延を検証してみましたが、針が真ん中の赤い線を通過する丁度その時に音がなっており、かなり優秀だと思います。
OPPO Enco Free2はIP54の防塵防水対応
OPPO Enco Free2はIP54の防塵防水規格があります。完全防御とは言えませんが、ある程度は大丈夫なレベルで、具体的には汗や多少の雨ならしっかり防御してくれそうです。
以下がIP規格の基準です。最初の数字が防塵規格、最後の数字が防水規格を表します。
✅IP5X:塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
✅IPX4:あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない
OPPO Enco Free2は最大30時間の音楽再生が可能
OPPO Enco Free2のバッテリー寿命は、ANCをオンにした状態だと、イヤホン単体が約4時間で充電ケース込みだと約20時間。ANCをオフにした状態だと、イヤホン単体が約6.5時間で充電ケース込みで約30時間となっており、比較的よく持ちます。
ただし、ワイヤレス充電には非対応。USB Type-Cで充電する必要があり、充電時間はおよそ1.5時間となっています。
OPPO Enco Free2スペック表
OPPO Enco Free2の主なスペックは以下の通りです。
OPPO Enco Free2 | |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
接続 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ANC | 最大42db |
外音取り込み | あり |
バッテリー持ち (ANCオフ) |
イヤホン本体:6.5時間 充電ケース込み:30時間 |
バッテリー持ち (ANCオン) |
イヤホン本体:4時間 充電ケース込み:20時間 |
防塵防水 | IP54 |
充電 | 有線1.5時間 (イヤホン+ケース) |
動作範囲 | 約10m |
重量 | 47.6g |
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
「OPPO Enco Free2」の海外版は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
※勿論、国内版は技適取得済みなので特別な申請は必要ありません。
OPPO Enco Free2レビューまとめ:最適化機能と操作性が抜群に優れたTWS
OPPO Enco Free2のレビューをお届けしました。主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅最高クラスのノイキャン/外音取り込み
✅バランスの良い万人受けする音
✅イヤホン最適化が神機能過ぎる
✅タッチコントロールが快適すぎる
✅低遅延のゲーミングモードあり
これに加えて、IP54の防塵防水もあるので安心です。一方、コーデックがSBC/AACのみになることと、ワイヤレス充電に非対応であることが残念なポイントだと思いました。
とは言え、最高クラスのノイキャン/外音取り込みや、イヤホンの最適化機能、優れたタッチコントロール機能など、1万円台のイヤホンとしては上々な音質と強い魅力を持った完全ワイヤレスイヤホンです。
是非手に取って、今まで聴こえなかった音が聴こえる感覚や、快適なタッチコントロールを体験してください!
なお、より安価な「OPPO Enco Buds」も同時発売予定。価格は約4000円と手ごろながら、快適なタッチ操作やIP54の防塵防水、軽量なのに長めのバッテリー寿命が特徴の製品となっています。
当ブログでは、そちらもレビューしているので是非ご覧ください。