今回はOPPOの完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco Buds」を日本発売に先駆けてレビューします。
価格は約4000円と安価ながら、快適なタッチ操作やIP54の防塵防水、軽量なのに長めのバッテリー寿命が特徴の製品となっています。
OPPOは日本でもスマホ販売台数シェアで4位になるなど存在感を高めていますが、実はイヤホンも超優秀なので是非読者の皆さんにもOPPO製品の良さを知ってもらいたいと思います。
※筆者は日本版より早く発売された中国版を手に入れていました。
ジャンプできる目次
OPPO Enco Buds本体と付属品をチェック
OPPO Enco Budsは万人受けするシンプルデザイン
OPPO Enco Budsのパッケージは白と黒の非常にシンプルなパッケージでした。大きな文字で「OPPO ENCO」と書かれています。ちなみに「Enco」は「アンコー」と読み、「アンコール」から付けられたネーミングです。
充電ケースは横に長い円形のデザインで、天面に「OPPO」のロゴがあります。
イヤホン下部にはType-C充電ポートがあります。
ケース上部が蓋になっており、パカッと開けるとイヤホンがお目見え。特にペアリング用のボタン等はなく、蓋を開けるだけでスマートフォンと接続できます。
イヤホンはカナル型で全体的に丸みがあり、長時間着けていても痛くなりにくそうなデザインです。また、片方4gと超軽量なのも嬉しいです。
OPPO Enco Budsは付属品もシンプル
OPPO Enco Budsのパッケージ内容は以下の通りです。
・充電ケース/イヤホン本体
・イヤーピース(S/M/L)
・マニュアル等
非常に簡素な内容となっており、充電器もケーブルも付属しないので別途用意が必要です。
OPPO Enco Budsのサウンド
OPPO Enco Budsはパワフルな8mmダイナミックドライバーを搭載しています。
実際に聴いてみると、パワフルな低音が響き迫力のある音だと感じました。とは言え、低音が極端に強すぎることもなく、一定のバランスの取れた音だと思います。
対応コーデックはSBC/AACで、ハイレゾ相当コーデックには対応していませんが、例えばiPhoneはSBC/AACにしか対応しておらず、あってもそもそも使えません。多くの人にとってはAACでも十分だと思います。
OPPO Enco Budsは通話用のノイキャン機能搭載
OPPO Enco Budsは通話用のノイズキャンセリング機能を搭載しています。
実際に使用してみると、しっかり人間の声を識別して拾ってくれている印象で、クリアな音声で通話が可能でした。
OPPO Enco Budsは直観的な操作性が非常に優秀
OPPO Enco Budsの最大の特徴は、安価なTWSイヤホンながら快適なタッチ操作が可能な点です。
タッチ操作がとにかく快適すぎる
OPPO Enco Budsはスマートフォン側を操作しなくても、イヤホンをタッチするだけでほとんどの操作が可能です。
イヤホンのうどん部分をワンタッチ/ダブルタッチ/トリプルタッチ/長押しに各種操作を割り当てることができます。これらの動作で、音量の上下・曲の再生・停止/戻り送り等の操作が可能です。
専用アプリでカスタマイズも可能
以上のような機能は専用アプリでカスタマイズが可能。自分で使いやすいように設定を変えることができます。
※iOSには非対応です。
イヤホンのコントロールは左右それぞれに割り当てることができます。割り当てられる操作は以下の通りです。
・シングルタップ - 再生/一時停止
・ダブルタップ - 曲の戻り/送り、再生/一時停止
・トリプルタップ - 音声アシスタント/ゲームモード
・長押し - 音量の上下
なお、これらの機能は多くのOPPO系端末にはあらかじめ内蔵されており、接続するとポップアップが表示されます。アプリをインストールせずに全ての機能が使えます。
※ColorOS11以上の端末が対象
OPPO Enco Budsは遅延の少ない方式採用。更に遅延をカットするゲームモードも
OPPO Enco Budsは従来のTWSイヤホンと異なり、左右両方のイヤホンがデバイスに同時接続します。これにより遅延が少なくなり、また片方だけの再生も可能です。
更にOPPO Enco Budsは遅延をカットする「ゲームモード」も搭載。ゲームモードとBluetooth5.2により、通常よりも遅延を抑えることが可能です。
実際に上記の動画を低速(0.25倍)で再生して遅延を検証してみましたが、針が真ん中の赤い線を通過する丁度その時に音がなっており、非常に遅延は少ないと思います。
OPPO Enco BudsはIP54の防塵防水対応
OPPO Enco BudsはIP54の防塵防水規格があります。完全防御とは言えませんが、ある程度は大丈夫なレベルで、具体的には汗や多少の雨ならしっかり防御してくれそうです。
以下がIP規格の基準です。最初の数字が防塵規格、最後の数字が防水規格を表します。
✅IP5X:塵埃の侵入を完全に防止できないが電子機器の動作には問題がない
✅IPX4:あらゆる方向からの水の飛まつによって機器が影響を受けない
OPPO Enco Budsはイヤホンだけでも6時間の音楽再生が可能。ケース込みで24時間
OPPO Enco Budsのバッテリー寿命は、音量50%でイヤホン単体が約6時間、充電ケース込みなら約24時間となっています。普通に使う分には2,3日は十分に持ちそうで、特にイヤホン単体でも長めのバッテリー寿命なのが嬉しいところです。
ただし、ワイヤレス充電には非対応。充電ポートはUSB Type-Cで、充電時間はおよそ2.5時間となっています。
OPPO Enco Budsスペック表
OPPO Enco Budsの主なスペックは以下の通りです。
OPPO Enco Buds | |
ドライバー | 8mmダイナミックドライバー |
接続 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
バッテリー持ち | イヤホン本体:6時間 充電ケース込み:24時間 |
防塵防水 | IP54 |
充電 | 有線2.5時間 (イヤホン+ケース) |
動作範囲 | 約10m |
重量 | イヤホン (片方):4g 充電ケース:45g |
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
「OPPO Enco Buds」の海外版は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
※勿論、国内版は技適取得済みなので特別な申請は必要ありません。
OPPO Enco Budsレビューまとめ:軽い着け心地と直観的なタッチ操作がとにかく快適
OPPO Enco Budsレビューをお届けしました。主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅タッチコントロールが快適
✅超軽量ながら長めのバッテリー持ち
✅低遅延。更に遅延をカットするゲームモードも
✅IP54の防塵防水
✅通話ノイキャン搭載
一言で言えば、軽い着け心地と直観的なタッチ操作が快適な完全ワイヤレスイヤホンです。
安価なTWSイヤホンなので、音楽用のノイズキャンセリングや外音取り込みのような高度な機能は搭載しませんが、高望みしなければ十分な性能。軽いのに長めのバッテリー寿命も魅力です。
OPPO Enco Budsの発売日は8月27日となっています。
なお、より高性能な「OPPO Enco Free2」も同時発売します。約1万3,000円でノイズキャンセリングや外音取り込み、タッチ操作等に対応。サウンドについても高級オーディオメーカー「DYNAUDIO」と協業する等、充実の性能となっています。
当ブログでは、そちらもレビューしているので是非ご覧ください。