Nothing Phone (1) は、ロンドン発ブランド「Nothing」が初めて市場に投入したスマホ。筆者は実機を購入して、ある程度使用してみたのでレビューをお届けします。
なお、当ブログは特にカメラ性能の検証に力を入れています。カメラの作例はコチラをご覧ください。
ジャンプできる目次
- 1 Nothing Phone (1) の主な特徴:近未来デザインの高性能スマホ
- 2 Nothing Phone (1) の本体・パッケージ内容をチェック
- 3 個性的なGlyphライト。着信・通知が分かりやすい
- 4 Nothing Phone (1) の処理性能・動作・発熱をチェック
- 5 Nothing Phone (1) のディスプレイをチェック
- 6 Nothing Phone (1) のカメラをチェック
- 7 Nothing Phone (1) のバッテリー・充電をチェック
- 8 Nothing Phone (1) の生体認証をチェック
- 9 Nothing Phone (1) のSIM+microSD対応をチェック
- 10 Nothing Phone (1) の音響をチェック
- 11 Nothing Phone (1) のおサイフ・防水性能をチェック
- 12 Nothing Phone (1) スペック表
- 13 Nothing Phone (1) レビューまとめ:見た目は個性的。使い心地はiPhoneに近い
- 14 Nothing Phone (1)は格安SIMとの同時契約がお得!!
Nothing Phone (1) の主な特徴:近未来デザインの高性能スマホ
Nothing Phone (1)(ナッシング・フォン・ワン)の主な特徴は以下の通りです。
ポイント
✅独特のLEDライト&スケルトン背面の近未来的デザイン
✅高性能チップSnapdragon 778G+搭載
✅120Hz駆動6.55型 有機ELディスプレイ
✅50MP IMX766+OISメイン、50MP JN1超広角のデュアルカメラ
✅4,500mAhの大容量バッテリー
✅33W有線充電+15W無線充電+5W逆充電
✅IP53防水、画面内指紋認証、ステレオスピーカー
スケルトンボディと、背面全体に広がった特徴的なLEDライトが印象的なAndroidスマホで、スペックは「普通」よりもワンランク上。価格は税込6万3,800円(8GB+128GB)からとなっています。
▷実際に使ってみて感じた「良いところ・悪いところ」はコチラ
Nothing Phone (1) の本体・パッケージ内容をチェック
独特のスケルトンデザインがカッコイイ
Nothing Phone (1) の背面は内部が分かるスケルトンデザインとなっています。カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類で、筆者が購入したのは後者です。
背面で確認できる灰色の部分が「Glyph」と呼ばれる本機特有のライトで、着信時や充電時などに光るようになっています。
以上の特徴を除けば、全体的にはiPhoneチックなデザイン。背面パネル、サイドフレームともにフラットなパーツで構成されており、背面には出っ張った2つのカメラが配置されています。
ディスプレイもフラットな形状です。
端末側面のカメラ側には、電源ボタンがあります。
端末側面の反対側にはボリュームキーがあります。
天面には、マイク穴があります。
底面には、スピーカー穴、Type-C充電ポート、SIMスロットがあります。
正面のディスプレイの上部にはもう一つのスピーカー穴があります。
サイズは大きめ。iPhone 12、OPPO Reno7 Aと比較
Nothing Phone (1) は、画面が6.55インチで横幅75.8mm、重量193.5gと、どちらかと言えば大型の部類に入るスマホ。厚みは8.3mmと普通程度ですが、角ばったデザインということもあり手の小さい人だと少々扱いづらいかと思います。
iPhone 12と比較してみました。iPhone 12よりも縦に長いことが分かります。
厚みはあまり変わりませんが、角が丸くカーブしたアルミ製のサイドフレームは瓜二つ。この部分だけ見れば、どちらがiPhoneなのか分かりません。
また、左右に電源ボタンとボリュームキーを分けて配置しているのも、iPhoneと似ています。ただし、iPhoneにはボリュームキーの上部に着信/サイレントスイッチがあるのですが、Nothing Phone (1)にはありません。
次に人気のAndroidスマホOPPO Reno7 Aと比較します。縦のサイズはほぼ同じですが、横幅はNothing Phone (1)の方が気持ち大きめです。
←Notthing(8.3mm):Reno7 A(7.6mm)→
厚みは大きな差があります。持ちやすさでは、より薄く横幅の抑えられたOPPO Reno7 A」の方に軍配が上がります。
パッケージも独特
Nothing Phone (1) のパッケージは、再生紙を使用した薄型の箱となっています。
側面に赤いタブがあるので、これを引っ張り破いて開けます。
開封すると本体とアクセサリーボックスが登場します。普通のスマホのパッケージは上箱をただ開けるだけですが、Nothing Phone (1)はこうした独特の開封方法でも楽しませてくれるのがニクいです。
アクセサリーボックスの中身はSIMピン、USB Type-C to Cケーブル、安全・補償に関する説明書が入っています。
パッケージ内容は以下の通りです。
パッケージ内容
✅本体
✅画面フィルム(添付済)
✅SIMピン
✅USB Type-C to Cケーブル
✅安全・補償に関する説明書
ケース、充電器は付属しないので別途用意が必要です。
個性的なGlyphライト。着信・通知が分かりやすい
Nothing Phone (1) の最大の特徴と言えば、やはり背面の「Glyph」ライト。974個ものミニLEDで構成されているとのことです。
裏返して置いた状態でも着信・通知があると激しく発光するので、すぐ気付けます。
Nothing Phone (1)の通知音(全10種)
※ブログ等ウェブサイトへの無断引用お断り。発見した場合、このツイートは削除します。 pic.twitter.com/4o02EKIWAV
— やずX@Xiaomiの全てを求めるブロガー (@F10Dfjtu) August 26, 2022
また、光るだけでなくサウンドもセット。少しレトロさも感じるサウンドで、テクノやハウスのような電子音楽好きには刺さりそうな気がします。
- 着信音
- 通知音
着信と通知でそれぞれ光り方・サウンドのプリセットが10種類ずつ用意されています。
将来的にカスタマイズできるようになれば面白そうです。
また、背面を上にして照明だけで着信・通知を伝える「Flip to Glyph」、ライトで充電量を伝える「充電メーター」の機能が使用可能です。
Nothing Phone (1) の処理性能・動作・発熱をチェック
58万点に迫るAnTuTuスコア!
「Nothing Phone (1) は「Snapdragon 778G+」というSoC(CPU)を搭載しています。
AnTuTuベンチマークでは58万点に迫るスコアを記録。一応ミドルレンジの扱いですが、2年前のハイエンドスマホに近い処理性能を持っています。
動作はかなりキビキビ。日常使用の発熱は特に気にならない
以上のようなスコアが出ているので、もちろん動作はかなりキビキビしています。
最近3~6万円台のスマホで多く採用されている「Snapdragon 695」よりも上位のSoCを搭載しているので、Nothing Phone (1) はより優れたレスポンスで分があります。
また、最も重い3Dゲームと言われる「原神」で動作をチェックしてみましたが、最高画質でも意外と動きます。
ただし、フレームレートは60FPSだとあまり安定しないので30FPSが推奨。ゲームをライトに楽しむには十分すぎる処理性能と言えるでしょう。
なお、当たり前ながら処理の重いゲームを数十分と続けていると、それなりに発熱します。
Nothing Phone (1) のディスプレイをチェック
鮮やかな発色の6.55インチ大型有機ELディスプレイ
Nothing Phone (1) は、6.55インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
解像度はフルHD+で、発色も非常に鮮やか。リフレッシュレートはもちろん120Hz対応で、滑らかに動作するので使用感は非常に優れています。
形状は曲面のないフラットスクリーンで、上部左側にあるパンチホールにインカメラが収められています。パンチホールは小さく目立ちません。
最大輝度は1200nitsだが、現状700nitsに制限
最大輝度は1,200nitsと非常に高く、夏の直射日光下でもかなり見やすい......と言いたいところですが、数値ほどは見やすくはありません。
それもそのはず。ハードウェアとしては1,200nits対応であるものの、現時点(Nothing OS 1.1.2)ではソフトウェアで700nitsに制限しているとのことです。
Nothing Phone (1) のカメラをチェック
メイン+超広角のデュアル50MPカメラ。メインカメラにはOISもあり
Nothing Phone (1) は背面にデュアルカメラを搭載しています。構成は以下の通りです。
カメラ構成
・メイン(広角):5,000万画素(IMX766, 1/1.56型)+OIS
・超広角:5,000万画素(ISOCELL JN1, 1/2.76型)
また、動画撮影性能は以下の通りです。
解像度 | フレームレート | 手振れ補正 | |
メイン | 4K | 30FPS | OIS+EIS |
1080p | 30 / 60 FPS | ||
720p | 30 / 60 FPS | ||
超広角 | 4K | 30FPS | EIS |
1080p | 30 / 60 FPS | ||
720p | 30 / 60 FPS |
それでは、以下カメラで実際に撮影した作例を御覧ください。
ギャラリー
落ちついた色合いで撮れるカメラ
Nothing Phone (1) はAI補正のON/OFFのような機能は搭載していません。
昨今のスマホは実際の色よりも濃い「映える」色合いに仕上げる場合が多いのですが、Nothing Phone (1)は見たままに近い色合いです。
2倍ズームの解像感も悪くなく、実用的な性能。扱いやすいメインカメラです。
また、綺麗な玉ボケが表現できます。2倍ズームを使えば玉ボケが大きくなるので、より印象的な写真になります。
自然な色を大事にするHDR
Nothing Phone (1) は、白飛びや黒潰れを抑えるHDR機能を備えています。
太陽を中心に捉えて撮影しました。白飛びと黒潰れを絶対になくすというような極端な補正をかけるわけではなく、元の色を大事にした補正になっていると思います。
花と黄色の表現は苦手
Nothing Phone (1) は、花の色や黄色の表現があまり得意ではありません。


←上手くいった場合:上手くいかなかった場合→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
上掲のスライダー付き画像は、左側は見たままに近い花が表現できていますが、右側は花びらの細部のディティールが失われ、妙に白くのっぺりした写真になっています。
また、黄色に近い色の表現もあまり得意ではないようです。上掲の2枚は同じテーブルで撮影していますが、角度と被写体によって大きく色が変化。左側は見たままに近い色ですが、右側はかなり濃いめになっています。
とは言え、こうした花の色合いや、室内での正確な色の表現は多くのスマホが苦手としていることでもあるので、Nothing Phone (1)特有の弱点ではありません。
デジタルズーム性能は良好
Nothing Phone (1) は望遠カメラを搭載していませんが、最大20倍のデジタルズームが可能です。
以下、1、2、3、4、5、10、20倍の作例となります。
▽1、2倍の作例
1倍
2倍
2倍程度ならかなり綺麗で、十分実用的な性能です。
▽3、4、5倍の作例
3倍
4倍
5倍
3、4、5倍でもところどころのっぺりした部分があるものの、スマホで見る分には十分な解像感を保っています。
▽10、20倍の作例
10倍
20倍
流石に10倍まで拡大するとかなり粗くなるものの、1~5倍の範囲内なら写真として見れる性能です。
2倍ズームで撮影した馬の目元
日中なら良好な超広角カメラ
Nothing Phone (1) は、5,000万画素の超広角カメラも備えています。
メイン(広角)
超広角
超広角カメラはメインカメラよりも小型になるので、光を取り込む能力で劣ります。そのため、メインカメラよりも若干暗い写りですが、同じく5,000万画素となっているのでしっかり解像感があります。
多くのミドルレンジスマホが申し訳程度の800万画素超広角カメラを搭載する中で、Nothing Phone (1)はより優れたセンサーを採用しており、この点は大きく評価したいポイントです。
効果的に機能するポートレートモード
Nothing Phone (1) はポートレートモードを備えており、背景を効果的にぼかすことができます。
細いストローのような難しい被写体もしっかり捉えてくれました。実用的なポートレートモードだと思います。
良好なナイトモード
Nothing Phone (1) は夜景を綺麗に撮影することができるナイトモードを備えています。
以下、メインカメラおよび超広角カメラで、通常モードとナイトモードを使用した比較です。
▽メインカメラ作例


←通常モード:ナイトモード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
▽メインカメラ(2倍)作例


←通常モード:ナイトモード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
元々1/1.56インチという比較的大きめのセンサーを採用していることもあり、ナイトモードを使用すればより明るく、白飛びを抑えた写真に仕上がります。
▽超広角カメラ作例


←通常モード:ナイトモード→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)
一方、超広角カメラでも夜景モードは使用できるものの、小型のセンサーなのでメインカメラよりは暗い写りになります。とは言え、ナイトモードの効果自体は大きく、通常モードよりも綺麗な写真に仕上がります。
ただし、超広角カメラにOISはないので、手振れに気を付ける必要があります。しっかり固定して撮影しましょう。
OIS搭載で手触れ補正は優秀
Nothing Phone (1) は、メインカメラにOIS(光学式手振れ補正)を備えています。
※GIF動画にしてあるので、解像度およびフレームレートは低下しています。
そのため、動きながらでも手振れを抑えた動画を撮影することができます。走りながら撮影しても大きな振れがなく、優秀な性能です。
カメラソフトの完成度がイマイチ
現状、Nothing Phone (1) はカメラソフトの完成度という点で問題を抱えています。
▽向きが変わってしまった写真
上掲の写真は縦で撮影したのですが、実際に保存された写真は横向きになってしまっています。
Nothing Phone (1) はシャッターを押した後、保存されるまでにわずかにラグがあるのですが、その間にスマホの向きを変えてしまうと、保存される向きも変わってしまいます。このラグはズーム撮影時の場合少し長くなるので、特に注意が必要です。
▽かなり白っぽくなった写真
これは原因が分からないのですが、撮影した写真を後で見返してみるとかなり白っぽくなった写真が散見されます。
撮影した時に画面に表示されていたものよりも明らかに白くなっており、撮影後におかしな処理をかけてしまっている可能性があります。
また、ノイズの多いシーンでは夜景モードのような強いノイズリダクションをかけている可能性があり、少し暗めの場所で強い流れの水を近距離で撮影すると、以上のような絵の具で塗ったような写真になりました。また、この写真も同様にかなり白く補正されてしまっています。
Nothing Phone (1) カメラ総評:写りは良好。ソフトは改善の余地あり
Nothing Phone (1) のカメラ性能の総評については以下の通りです。
ポイント
✅カメラは自然な色合いで撮れるカメラ
✅日中は大きな差のないデュアルカメラ
✅実用的な夜景モード
✅ズーム時の解像感は良好
✅OIS搭載で手振れ補正が優秀
✅処理中にスマホの向きを変えると写真も向きが変わってしまう
✅妙な補正がかかることがある
Nothing Phone (1) のカメラ性能を一言でまとめると「ポテンシャルは高い。ソフトは改善の余地あり」です。
OISを備えたIMX 766メインカメラが優れているのは言わずもがな、超広角も5,000万画素のセンサーを採用したことは素直に褒めたいと思います。また、深度センサーや200万画素マクロのような、数アピールにしかならない余計なカメラもついていません。
全体的に写りは良好な一方、ソフトの完成度がイマイチで、「保存中に向きを変えると写真の向きが変わってしまう」「撮影後に変な処理をかけて、やけに白っぽくなってしまう」という欠点があります。
これらはソフトの問題なので、後のアップデートで改善されることを期待したいと思います。そうした欠点を除けば、ポテンシャル自体は非常に良く、良好なカメラ性能です。
Nothing Phone (1) のバッテリー・充電をチェック
充電量が分かるメーター
バッテリー持ちを検証。結果は「普通」
Nothing Phone (1) は4,500mAhバッテリーを搭載しています。
バッテリーを100%にし、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。競合機種との比較表は以下の通りです。
機種 | SoC / リフレッシュレート | 1時間後 | 2時間後 |
Nothing Phone (1) | Snapdragon 778G+ / 120Hz | 93% | 85% |
OPPO Reno7 A | Snapdragon 695 / 90Hz | 93% | 88% |
Redmi Note 11 Pro 5G | Snapdragon 695 / 120Hz | 93% | 86% |
Xperia 10 Ⅳ | Snapdragon 695 / 60Hz | 95% | 90% |
結果はバッテリー持ちは普通です。他が比較的良い機種ばかりなので分が悪いのですが、一般的な使用では1日使うには問題ないでしょう。
メモ
なお、バッテリー持ちの計測アプリとして「PC Mark for Android」が知られていますが、筆者は実使用とはかけ離れた数値を出すと考えているので、採用していません。
充電速度を検証。30分で半分充電できる
Nothing Phone (1) は最大33W充電(PD3.0)に対応しています。そこで、AnkerのPD対応充電器を用いてバッテリー残量が0%の状態からの充電時間を実際に計測してみました。
詳細は以下の通り。競合機種のXperia 10 Ⅳ(18W)、Redmi Note 11 Pro 5G(67W)と比較しています。
充電時間 | Nothing Phone (1) (33W) |
Xperia 10 Ⅳ (18W) |
Redmi Note 11 Pro 5G(67W) |
30分 | 49% | 21% | 84% |
43分 | / | / | 100% |
1時間 | 93% | 40% | / |
1時間13分 | 100% | / | / |
1時間30分 | / | 58% | / |
2時間 | / | 78% | / |
2時間22分 | / | / | / |
2時間30分 | / | 95% | / |
2時間50分 | / | 100% | / |
※Redmi Note 11 Pro 5Gは専用67W充電器で充電しています。
Nothing Phone (1) が満充電にかかる時間は約1時間13分でした。
67W急速充電対応のRedmi Note 11 Pro 5Gと比較してしまうと分が悪いですが、十分優秀な部類。50%前後なら30分で充電できるので、空いた時間にサッと充電可能。寝る前に充電を忘れていてもある程度は大丈夫でしょう。
また、Qi規格の15Wワイヤレス充電と5Wリバースワイヤレス充電にも対応しています。
なお、Nothing Phone (1) は充電器が付属していないので別途用意が必要です。
Nothing Phone (1) の生体認証をチェック
画面内指紋認証に対応。認証速度はかなり速い
Nothing Phone (1) は画面内指紋認証に対応しています。
認証速度は非常に速く、また精度もかなり良いと思います。画面内指紋認証だと利き手も選ばないので、誰でも快適に使用できます。
顔認証に対応。認証速度はかなり速い
Nothing Phone (1) は顔認証に対応しています。
指紋と変わらずこちらも認証速度はかなり優秀。手が濡れていたり汚れていたりしても、顔認証でロック解除ができます。
また、設定でマスク使用時でもロック解除できるようになっており、こちらも速度・精度共に優秀です。
Nothing Phone (1) のSIM+microSD対応をチェック
nanoSIM×2に対応。microSDは非対応
裏表でnanoSIMを1枚ずつ収納可能
Nothing Phone (1) は物理式のnanoSIM2枚に対応しています。
一方、eSIMやmicroSDによる容量拡張は非対応です。ストレージ容量については、128GB・256GBと選べるので、容量が気になる方は256GBを購入しましょう。
Nothing Phone (1) の音響をチェック
デュアルスピーカー搭載。音質△、音量〇
Nothing Phone (1) はデュアルスピーカーを搭載しています。
底面奥がスピーカー穴
正面上部にスピーカー穴
二つのスピーカーがあるので、最大音量はそこそこあり悪くありません。一方、音量は若干底面が優りバランスが良くありません。
その点で音質は△評価ですが、シングルスピーカーの機種よりは迫力があるので、可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
イヤホンジャックなし。ハイレゾ「LDAC」「aptX」コーデックに対応
Nothing Phone (1) はイヤホンジャック非搭載です。そのため、Type-C変換アダプタを使うか、無線イヤホンを使うしかありません。
一方、無線接続では一般的な「SBC」「AAC」に加えて、「LDAC」や「aptX」系の高音質コーデックが使用できます。
Nothing Phone (1) のおサイフ・防水性能をチェック
おサイフケータイは非対応
Nothing Phone (1) は、「FeliCa(おサイフケータイ)」に非対応です。
駅の改札口やコンビニ等で素早い非接触型決済を使いたい場合は、その他で代替が必要です。
防塵防水は防滴レベル(IP53)
Nothing Phone (1) の防塵防水性能は、グローバル基準の「IP53(防滴)」程度。水没はNGです。
参考
防塵性能(IP5X):機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない
防水性能(IPX3):垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
Nothing Phone (1) スペック表
Nothing Phone (1) のスペックは以下の通りです。
Nothing Phone (1) | |
OS | NothingOS(Android 12) |
SoC | Snapdragon 778G+ |
メモリ | 8GB / 12GB |
容量 | 128GB / 256GB |
画面 | 6.55型, フレキシブルOLED FHD+(2400 x 1080), 402ppi リフレッシュレート:最大120Hz タッチサンプリングレート:最大240Hz コントラスト比:1,000,000:1 最大輝度:1200nits (注) 10bit. HDR10+ |
カメラ (背面) |
メイン (広角):5000万画素(IMX 766)+OIS 超広角:5000万画素(ISOCELL JN1) |
カメラ (正面) |
1600万画素 |
電池 | 4500mAh, 33W有線(PD 3.0) 15W Qi無線、5W逆無線 |
音響 | デュアルスピーカー |
生体認証 | 画面内指紋 / 顔 |
おサイフ ケータイ |
非対応 |
防塵防水 | IP53(防滴) |
5G | Sub6: n1, n3, n28, n41, n77, n78 |
4G | LTE: 1, 3, 8, 18, 19, 26, 28, 41 |
その他通信 | Wi-Fi 6, Bluetooth 5.2 |
寸法 | 159.2 × 75.8 × 8.3mm, 193.5g |
本体色 | ホワイト, ブラック |
その他 | デュアルSIM (nanoSIM ×2), Glyphライト, 触覚タッチモーター, NFC |
通常価格 | 税込63,800円(8+128GB)より |
注:Nothing OS 1.1.2では、最大輝度を700nitsに制限
ソース:Nothing
Nothing Phone (1) レビューまとめ:見た目は個性的。使い心地はiPhoneに近い
Nothing Phone (1) のレビューをお届けしました。実際に使ってみて感じた良かった・悪かったポイントは以下の通りです。
良かったポイント
✅個性的で実用性もあるGlyphライト
✅鮮やかな有機ELディスプレイ
✅デュアルカメラの写りは良好
✅メインカメラはOISがあるので手振れ補正が強力
✅キビキビした動作が快適。生体認証も速い
✅日常使用時の発熱は許容範囲
悪かったポイント
✅3Dゲームを最高設定で楽しむには処理性能不足
✅電子音感強めの独特の着信音などが嫌いな人は嫌いかも
✅画面の最高輝度が700nitsに制限されている
✅カメラソフトの完成度イマイチ。改善が待たれる
✅防水は防滴程度(IP53)なので油断禁物
✅FeliCa・イヤホンジャック・microSD非対応
✅意外とでかく重い
一言でまとめると「個性と良好な実使用感を両立したスマホ」です。
まず目につくのは独特のスケルトンデザインと大きなLEDライトですが、比較的処理性能の高いSoCを搭載しており実力も十分。
その他、良好な画質のデュアルカメラや素早い画面内指紋認証、鮮やかな有機ELディスプレイ等を搭載しており、快適な使用感で大きなストレスなく使えます。
防水が防滴程度(IP53)だったり、FeliCa非対応という欠点を許容できるなら、6万円台で購入できるスマホとして非常に優秀。現時点ではソフト面での細かい不具合を抱えてはいるものの、今後のアップデートで改善が期待できます。
Nothing Phone (1)は格安SIMとの同時契約がお得!!
Nothing Phone (1) の通常価格は約6~7万円台ですが、格安SIM「IIJmio」等との同時契約で5万円台での購入が可能です。
詳細は以下の記事をご覧ください。