2023年7月6日、モトローラは新型スマートフォン「motorola edge 40」を日本向けに発表しました。7月21日に発売されます。
スペック的にも価格的にも人気のGoogleスマホ「Pixel 7a」の対抗馬になるのではないかと話題になっています。そこで、この記事ではmotorola edge 40とGoogle Pixel 7aを比較していきます。

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motorola edge 40はGoogle Pixel 7aと同じ土俵に立っている
今回発表されたmotorola edge 40がなぜここまで話題になっているかと言えば、昨今の円安や半導体の調達コストの増大などから保守的な製品展開を行うメーカーが多い中、ある程度高い性能と優れたコストパフォーマンスを両立しているからでしょう。
加えて重要なのは、一定の浸水にも耐えるIP68防塵防水とFeliCa(おサイフケータイ)に対応した日本市場に最適化されたスマホということです。
今年発売された中では、このような特徴を持つスマートフォンは現状「Google Pixel 7a」一択と言える状況でした。価格も近いmotorola edge 40は、Google Pixel 7a一強の牙城を崩す可能性を秘めています。
motorola edge 40 | Pixel 7a | |
価格 | 税込64,800円 (公式ストア) | 税込62,700円 (Googleストア) |
また、通信事業者としては唯一motorola edge 40を販売するIIJmioでは、MNPを条件に税込39,800円で販売します。
IIJmio | ||
通常 | MNP | |
価格 | 税込57,800円 | 税込39,800円 |

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それではmotorola edge 40と、Google Pixel 7aをより具体的に比較していきましょう。
パフォーマンス:Google Pixel 7aを実質超える?
motorola edge 40は、Pixel 7aにストレージ容量で優ります。
motorola edge 40 | Pixel 7a | |
チップ(SoC) | Dimensity 8020 | Google Tensor G2 |
容量 | 8GB + 256GB | 8GB +128GB |
ベンチマーク(想定) | 約60万点台半ば(想定) | 約70万点 |
処理性能についてはベンチマークスコア上では劣るものの、チップの真価が発揮されるのはやはりゲームでしょう。ところがPixel 7aはゲームで思ったほどパフォーマンスが出ないことが実機検証で判明しています。
▽Google Pixel 7aで原神は快適?実機で検証してみると意外な結果に......
そのため、使ってみないと分からないことではあるものの、実際のゲーム性能ではmotorola edge 40が優っている可能性も考えられるでしょう。
ディスプレイ:motorola edge 40の圧倒的勝利か
motorola edge 40 | Pixel 7a | |
サイズ | 6.55インチ | 6.1インチ |
材質 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | FHD+ | FHD+ |
リフレッシュレート | 144Hz | 90Hz |
画面のなめらかな動作性を示すリフレッシュレートは、数値通りmotorola edge 40が圧倒的です。さらにより大きな6.55インチの画面を搭載しています。
その分、大柄で持ちにくいのではないかと思われたかもしれませんが、横幅を比較してみるとmotorola edge 40が71.99mmで、Pixel 7aは72.9mm。実はmotorola edge 40の方が横幅が抑えられています。
これは、motorola edge 40がカーブディスプレイを採用していることと、圧倒的にPixel 7aよりベゼルが細いからでしょう。

Pixel 7aのベゼルはかなり太い
大画面による視認性の高さや、よりなめらかな動作でウェブブラウジングやSNSが楽しめるといった点で、motorola edge 40は圧倒的に優れている可能性が高いでしょう。

カメラ:明るいレンズと大型センサーのmotorla、ソフト処理のPixel
カメラに関しては、どちらも優れている部分が異なり、実際に使ってみなければ分かりません。
motorola edge 40 | Pixel 7a | |
メイン | 5000万画素(f/1.4, 1/1.5型) | 6400万画素(f/1.89, 1/1.73型) |
超広角 | 1300万画素(f/2.2) | 1300万画素(f/2.2) |
メインカメラのハードウェアではmotorola edge 40が優秀。f/1.4とF値が低い(=かなり明るい)レンズを使っているだけでなく、センサーサイズも1/1.5型と大きくなっています(なお画素数は大きな違いをもたらしません)。
一方、motorola edge 40が搭載しているチップDimensity 8020は画質処理で評判が良いとは言えないMediaTek製。これに対してGoogle Pixelシリーズの画質処理性能は評判が良いものとなっています。
実機での写真比較は、ハードウェアのスペックそのままでmotorola edge 40が優るのか、それともソフトウェア処理の差でPixel 7aが優るのか興味深い対決となりそうです。

バッテリー&充電:motorola edge 40の圧倒的勝利か
バッテリーと充電性能ではmotorola edge 40の圧倒的勝利と言って良いでしょう。
motorola edge 40 | Pixel 7a | |
容量 | 4,400mAh | 4,385mAh |
有線充電 | 68W | 18W |
無線充電 | 対応(15W) | 対応 |
バッテリー容量で若干優るだけでなく、充電出力で圧倒。68Wの急速充電であれば50分程度で充電が終わるものと思われますが、18Wはその倍はかかるでしょう。
実際のバッテリー持ちは比較してみないと分かりませんが、一般的にMediaTek製チップは省エネ性に優れます。その点、Google PixelシリーズのTensorチップはあまり評判が良くなく、体感的にもPixel 7aは悪い部類だと思います。

筆者所有のPixel 7a。一日使ってみるとやはりバッテリー持ちは悪いと感じる
その他:薄型軽量のmotorola、長期アプデのPixel 7
その他の部分では、圧倒的に薄型軽量のmotorola edge 40、長期アップデートが保証されているPixel 7aと、それぞれ魅力は異なります。
motorlora edge 40 | Pixel 7a | |
寸法 | 黒:158.43 x 71.99 x 7.58mm 青:158.43 x 71.99 x 7.49mm | 152 x 72.9 x 9.0mm |
重量 | 黒:171g 青:167g | 193.5g |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
microSD | 非対応 | 非対応 |
防塵防水 | IP68 | IP67 |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
生体認証 | 指紋/顔 | 指紋/顔 |
アップデート | 不明 | 5年 |
motorlora edge 40は、カラーによって多少異なるもののPixel 7aよりも圧倒的に薄型で軽量。防水レベルもIPX8で若干高めです。
IPX7:一時的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない 。
IPX8:継続的に水中に沈めた場合でも機器が影響を受けない。
※IP規格は2桁の数字の前が防塵、後が防水の性能をそれぞれ表します。
ソース:たろうまる
一方、Pixel 7aはアップデート保証が5年間とAndroid機種としては異例の長さ。motorlora edge 40については不明ですが、中価格帯のAndroid機種の多くは2回(2年)前後という印象です。
まとめ:若干motorola edge 40が優位か
以上、motorola edge 40とGoogle Pixel 7aの比較でした。
motorola edge 40は画面やストレージ容量、バッテリー・充電等で明確に優っており、カメラのハードウェアや薄型軽量デザインでもPixel 7aより優れていると言って良いでしょう。
一方、Pixel 7aは高い画質処理性能やアップデート期間の長さで優っており、コスパも性能も捨てたくないユーザーにとってどちらも魅力的な選択肢となりそうです。
なお、Google Pixel 7aはソフトバンクへのMNPで実質24円(2年後返却)。motorola edge 40は7月21日に発売予定で、IIJmioへのMNPで税込39,800円で購入できます。