8月10日、Xiaomiが新型フラッグシップ・スマートフォン「Mi MIX 4」を発表しました。
この記事では、発表会の内容から「Mi MIX 4」の主なスペックについてまとめます。
ジャンプできる目次
- 1 「Mi MIX 4」は最新型SoC「Snapdragon 888+」を搭載
- 2 「Mi MIX 4」は画面下カメラ内蔵のフルスクリーンディスプレイを搭載
- 3 「Mi MIX 4」は、1億画素カメラ搭載+超広角に自由曲面レンズ搭載
- 4 「Mi MIX 4」は最大120Wの急速充電対応。出力を抑えた充電もサポート
- 5 「Mi MIX 4」はHarman Kardonスピーカー搭載。通話ノイズ除去も
- 6 「Mi MIX 4」はウルトラワイドバンド接続に対応
- 7 「Mi MIX 4」はフルセラミックボディ採用
- 8 「Mi MIX 4」の価格は8.5万円から!
- 9 「Mi MIX 4」のスペック、その他の特徴
- 10 「Mi MIX 4」スペックまとめ:最新技術山盛りのフラッグシップ
「Mi MIX 4」は最新型SoC「Snapdragon 888+」を搭載
「Mi MIX 4」は、最新型フラッグシップSoC「Qualcomm Snapdragon 888+」を搭載。「Snapdragon 888」を超える強力な5Gチップですが、気になるのは同888でも問題となった発熱と消費電力です。
発表会では、様々なアプリで発熱は40℃以下に抑えられ、しかも省電力であることがアピールされました。
「Mi MIX 4」は画面下カメラ内蔵のフルスクリーンディスプレイを搭載
「Mi MIX 4」は、第3世代の画面下インカメラを内蔵するフルスクリーンディスプレイを搭載します。画素密度が200PPIだった第1世代と比較して、第3世代は400PPIに向上。実物写真でもインカメラはほとんど見えません。
このような新たな技術の開発のために、Xiaomiは100人規模の専任チームを組織。総投資額は5億元(日本円で約85億円)に上るとしています。
「Mi MIX 4」は、1億画素カメラ搭載+超広角に自由曲面レンズ搭載
「Mi MIX 4」は、メインカメラに1億画素センサー「Samsung ISOCELL Bright HMX」を搭載。これまでにも「Mi 10」や「Mi 11」と採用されてきたセンサーで、特に驚きはありません。むしろ「Mi 11 Ultra」に採用されていた1/1.12インチ大型5000万画素センサー「Samsung ISOCELL GN2」と比較して、HMXは1/1.33インチと小さく、低照度性能で劣ることが予想されます。
一方で超広角カメラには120°の広い画角を持つ「自由曲面レンズ」を採用。従来品と比べて歪みが非常に少ない最高クラスの超広角カメラとなっており、高精細で最高クラスの画質であるといいます。
また5倍ズームのペリスコープも搭載。最大50倍までのデジタルズームが可能です。
「Mi MIX 4」は最大120Wの急速充電対応。出力を抑えた充電もサポート
「Mi MIX 4」は最大120Wの有線急速充電に対応し、10分で80%、15分で100%の超急速充電が可能です。
一方、このような超高出力充電は強い発熱によりバッテリーにダメージを与えてしまう懸念がありますが、発熱を最大37°に抑える恒温充電もサポート。この場合でも、21分で100%の充電が可能です。
また、50Wのワイヤレス充電にも対応し、最速28分で100%の充電が可能。また、ワイヤレス急速充電時のファンの音を抑える「静音充電」機能も搭載しており、こちらは45分で100%の充電が可能です。
「Mi MIX 4」はHarman Kardonスピーカー搭載。通話ノイズ除去も
「Mi MIX 4」は「Mi 11シリーズ」と同じく音響メーカー「Harman Kardon」によってチューニングされた高音質ステレオデュアルスピーカーを搭載します。
また、声紋認識機能によりユーザーの声を抽出。「WeChat」や「QQ」等の一部のアプリで、ユーザー以外の声を除去してクリアな通話が可能といいます。
「Mi MIX 4」はウルトラワイドバンド接続に対応
「Mi MIX 4」はウルトラワイドバンド接続(UWB、超広帯域無線通信)に対応します。
ウルトラワイドバンドは、従来の単距離無線通信技と比べて、高精度の位置情報認識、強固な耐電波妨害、省電性を実現する技術。これにより、スマートフォンとその他のデバイスの接続をより正確で安全なものにするといいます。
「Mi MIX 4」はフルセラミックボディ採用
「Mi MIX 4」は進化した一体型のセラミックボディを採用。従来のものよりも30%軽量で、より高い質感になっているといいます。
また、カラーはブラックとホワイトに加えて、ブルーグレーの三色。ブルーグレーは北宋時代の陶磁器から着想を得たカラーになっています。
「Mi MIX 4」の価格は8.5万円から!
「Mi MIX 4」の価格は以下の通りです。
Mi MIX 4 価格
・メモリ8GB + ストレージ128GB:4,999元(約8万5000円)
・メモリ8GB + ストレージ256GB:5,299元(約9万円)
・メモリ12GB + ストレージ256GB:5,799元(約9万9000円)
・メモリ12GB + ストレージ512GB:6,299元(約10万7000円)
最安で約8.5万円からとフラッグシップ機としてはリーズナブルな価格と思います。
「Mi MIX 4」のスペック、その他の特徴
「Mi MIX 4」の簡易スペック表は以下の通りです。
Mi MIX 4 | |
ディスプレイ | 6.67インチAMOLED, FHD+(2400×1080) タッチサンプリングレート480Hz 10bit, Dolby Vision, HDR10+ Gorilla Glass Victus |
SoC | Qualcomm Snapdragon 888+ |
ストレージ/メモリ | メモリ:8 / 12GB ストレージ:128 / 256 / 512GB LPDDR5 + UFS3.1 |
リアカメラ | 1億800万画素メイン(ISOCELL HMX, OIS) +1300万画素超広角(120°) +800万画素ペリスコープ(5倍, OIS) |
インカメラ | 2000万画素(画面下カメラ) |
バッテリー | 4500mAh |
充電 | 120W有線急速充電 50Wワイヤレス急速充電 |
オーディオ | Harman Kardonデュアルスピーカー Hi-Resオーディオ/ワイヤレスオーディオ |
カラー | ブルーグレー、ホワイト、ブラック |
サイズ | 162.65×75.35×8.02mm |
重量 | 225g |
価格 | 4,999元(約8万5,000円)~ |
その他にも、より優れたスマートフォン捜索機能や、動画やウェブページの翻訳機能を搭載しています。
「Mi MIX 4」スペックまとめ:最新技術山盛りのフラッグシップ
以上「Mi MIX 4」の特徴とスペックをまとめました。
一言で言えば、Xiaomiの総力を結集した新技術山盛りのフラッグシップ・スマートフォンです。
従来よりも優れた画面下カメラ、高速と安全性を両立した充電技術、歪みの少ない「自由曲面レンズ」、ウルトラワイドバンド(UWB)、通話ノイズ除去機能、翻訳機能など、とにかく最新技術がこれでもかと盛り込まれています。
また、これらの技術は、単にXiaomiの技術や開発力をアピールするだけのものではなく、実際に役立つ技術としての方向性が強く、カメラ・フラッグシップである「Mi 11 Ultra」との住み分けがなされていると思います。
なお価格については、日本円で8万5000円からとフラッグシップ機としてはリーズナブルな価格ですが、グローバル版発売の情報は現時点でありません。