今回は、Mi FlipBuds Proをご紹介します!
「Mi FlipBuds Pro」はXiaomiのハイエンド完全ワイヤレスイヤホン(TWS)。アクティブ・ノイズキャンセリングや外音取り込みにも対応しただけでなく、Qualcommとのタッグにより、世界で初めて「Qualcomm Snapdragon Sound」の基準を満たした製品です。
それでは、以下レビューをご覧ください!
技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について
この記事で紹介している「Mi FlipBuds Pro」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。
ジャンプできる目次
- 1 Mi FlipBuds Pro本体と付属品をチェック
- 2 Mi FlipBuds Proは最高クラスのノイキャン、外音取り込み機能搭載
- 3 Mi FlipBuds Proの音質は低音強めの柔らかいサウンド
- 4 Mi FlipBuds Proは世界初Snapdragon Sound対応
- 5 Mi FlipBuds Proはイヤホン本体でジェスチャー操作可能
- 6 Mi FlipBuds Proはアプリでカスタマイズ可能。一部端末はポップアップ表示も
- 7 Mi FlipBuds Proは計28時間のバッテリー持ち。35分で満充電可能
- 8 Mi FlipBuds Proは2つのデバイスに同時接続可能
- 9 Mi FlipBuds Proのスペック
- 10 Mi FlipBuds Proレビューまとめ:ハイエンド製品としてしっかりまとまったTWS
Mi FlipBuds Pro本体と付属品をチェック
イヤホンの箱はブラックが基調でシンプルなデザインです。
ふたを開けると包装された本体がお目見えです。ハイエンド製品だけあって箱の中身もしっかりしていますね。
本体をチェック。とにかくピカピカのツヤツヤ
イヤホンケースは鏡のようにテカテカのツヤツヤ。まるで磨きに磨いた小石のようです。
充電ケースを開けるとイヤホンが入っていました。ケースは小型ですが、イヤホンは中々のサイズ感です。
イヤホンも充電ケースに負けず劣らずのピカピカ加減。高級感があります。
いわゆるカナル型のイヤホンで、全体的に大きめのサイズ感です。
付属品をチェック。簡素なセット内容
✅イヤホン本体+充電ケース
✅イヤーピース(S/M/L)
✅充電ケーブル
✅解説書
付属品は以上の通り。充電ケーブルが付属しますが、充電器自体は別途必要なので注意してください。
Mi FlipBuds Proは最高クラスのノイキャン、外音取り込み機能搭載
Mi FlipBuds Proは最高クラスのアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み機能を備えています。
左右それぞれに3つのマイクがあり、「Qualcomm QCC5151」と組み合わせて最大40dbの強力なノイズ除去を可能にしています。ANC機能は「日常」「船旅」「旅客機」の3種類が用意されており、それぞれのシーンに合わせた最適化により、快適なノイズ除去を行います。
また外音取り込み機能も非常に強力で、周囲の音が非常にはっきりと聞こえるので、ちょっとした補聴器のように使うこともできます。
Mi FlipBuds Proの音質は低音強めの柔らかいサウンド
サウンドユニットは11mmダイナミックドライバーを搭載し、オーディオチップにQualcomm QCC5151に採用。大型ドライバーと最新規格のチップによって優れた音質を実現しています。
実際、その音質はハイエンドTWSの一つとして申し分ないレベルです。音のバランスは、微ドンシャリ感のあるフラットで低音域の迫力を感じます。しかし、決して極端ではなく耳疲れしにくそうな音です。
なお、各周波数帯のグラフは以上の通り。簡単に言うと、左側が低音域で右側が高音域です。耳に敏感に響きやすい超高音域は控えめになっていることが分かります。
Mi FlipBuds Proは世界初Snapdragon Sound対応
Mi FlipBuds Proは、世界で初めて「Qualcomm Snapdragon Sound」に対応したTWSになります。
Snapdragon SoundはQualcommによる厳しい基準を満たした製品にのみ冠され、具体的には、24ビット/96kHzオーディオの高音質、超低遅延、ペアリング接続の改善、クリアな音声品質をサポート。
「aptX Adaptive」テクノロジーとBluetooth5.2により、遅延は89ミリ秒に抑えられ、ゲームにも最適です。
実際に上記の動画を低速(0.25倍)で再生して遅延を検証してみましたが、針が真ん中の赤い線を通過する丁度その時に音がなっており、かなり優秀だと思います。
ただし、この技術を使用するには「Snapdragon 888」を搭載するスマートフォンが必要です。
Mi FlipBuds Proはイヤホン本体でジェスチャー操作可能
Mi FlipBuds Proはジェスチャー操作にも対応。画像のようにイヤホンのうどん部分を押すことで操作が可能です。
具体的には1~3回のクリック、長押しをすることにより、音楽の再生/停止、進む/戻る、ANCや外音取り込みモードの切り替え等が可能。専用アプリで自分が使いやすいように割り当てることができます。
Mi FlipBuds Proはアプリでカスタマイズ可能。一部端末はポップアップ表示も
Mi FlipBuds Proは専用アプリ「小爱同学(Mi AI)」での操作やカスタマイズが可能。Mi 11シリーズなどの一部のXiaomi製端末では、接続するとポップアップが表示されるようになっています。
ただし、専用アプリは中国語。中国語が分からない日本人が使うにはここがネックになりますが、Mi 11 Ultra等の一部の端末は英語での表記にも対応しているようです。
Mi FlipBuds Proは計28時間のバッテリー持ち。35分で満充電可能
Mi FlipBuds Proは非常に長いバッテリー持ちを実現しています。
ANCオフの場合、イヤホン本体で7時間、充電ケース込みで28時間の長寿命。ANCオンの場合でもイヤホン本体で5時間、充電ケース込みで22時間と一日は十分に持つバッテリー持ちとなっています。
また、急速充電機能を備えているので、イヤホンをたった35分間充電ケースに入れるだけで満充電に。更に充電ケースは「Qi」に対応しており、ワイヤレス充電が可能です。
Mi FlipBuds Proは2つのデバイスに同時接続可能
Mi FlipBuds Proはデュアルデバイス接続に対応。
例えば、スマートフォンやタブレットの両方に同時に接続が可能で、いずれかで音楽や動画を再生すると自動で接続が切り替わります。
Mi FlipBuds Proのスペック
Mi FlipBuds Proの主なスペックは以下の通りです。
Mi FlipBuds Pro | |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
インピーダンス | 16Ω |
接続 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive |
ANC | 最大40db |
外音取り込み | あり |
遅延 | 最小89ms |
音声 | 最大32kHz |
バッテリー持ち (ANCオフ) |
イヤホン本体:7時間 充電ケース込み:28時間 |
バッテリー持ち (ANCオン) |
イヤホン本体:5時間 充電ケース込み:22時間 |
ワイヤレス充電 | Qi対応 |
動作範囲 | 約10m |
重量 | 60g |
Mi FlipBuds Proレビューまとめ:ハイエンド製品としてしっかりまとまったTWS
Mi FlipBuds Proレビューをお届けしました。主な特徴は以下の通り。
ポイント
✅40dbの強力なノイキャン
✅音質は低音寄りで迫力のある音
✅世界初Snapdrason Sound対応
✅便利なデュアル接続・切り替え
✅長持ちバッテリー/急速充電/Qi対応
優れた音質に加えて、強力なノイキャン、デュアルデバイス接続、ワイヤレス充電対応等、ハイエンドTWSとしては申し分ない製品です。また、以上の特徴に加えて、外音取り込みの強さにも驚きました。Qualcommの独自規格「Snapdragon Sound」な点もスマホオタクには見逃せません。
価格も、実売1万5000円前後とハイエンド製品としては安価。AppleのAirpods ProやSONYのWF-1000XM4が3万円前後であることを考えればかなりお買い得だと思います。
Xiaomi製品が好きな人、安価にハイエンドTWSを手に入れたい人には是非手に取ってもらいたい製品です。