今回は大人気のスマートバンド「Miスマートバンド6」をレビューしていきたいと思います!
Xiaomiの「Miスマートバンド」はバンドタイプのスマートウォッチとしては、最も有名で世界中でヒットしているシリーズ。今回レビューするのは2021年発売の最新型「Miスマートバンド6」で、前モデルの「Miスマートバンド5」との違いを比較しながら、実際に使ってみた感想等をまとめています。それでは、ご覧ください!
※同製品は海外では「Mi Band 6」として発売していますが、この記事では日本での製品名である「Miスマートバンド6」に統一して表記します。
ジャンプできる目次
Miスマートバンド6の本体と付属品をチェック
Miスマートバンド6のパッケージは黒い長方形の箱です。うっすら光るラメ加工がされています。
セット内容
・本体
・ストラップ(ブラック)
・専用充電ケーブル(Type-A)
・取扱説明書
セット内容は以上の通り。取扱説明書は、英語・日本語・韓国語の3言語仕様となっています。充電器本体は付属しないので、USB Type-Aが使える充電器が別途必要です。
なお、付属のストラップはブラックですが、その他、ブルー、オレンジ、イエロー、オリーブ、アイボリーが別途販売されています。ただし、抗菌効果があるのはブラックのみのようです。
実際に左腕に装着してみました。ストラップの質感はサラサラしており、被れにくそうです。また、非常に軽いので運動していても違和感がないのが良いですね。
Miスマートバンド6とMiスマートバンド5との主な違い
Xiaomi Wearアプリに対応
Miスマートバンド6は「Xiaomi Wear」アプリに対応しました。
これまでMiスマートバンドシリーズは対応アプリが「Mi Fit」というアプリのみで、Mi Watchの「Xiaomi Wear」に対応しておらずデータの共有が出来ませんでした。
「Mi Fit」に加えて「Xiaomi Wear」に対応したことでデータの共有がされるようになったので、Mi WatchとMiスマートバンド6の使い分けがしやすくなりました。
ただし、一部機能がなかったり、設定方法が違ったりと初めは少し戸惑うかもしれません。
大型化し格段に見やすくなったディスプレイ
左:Miスマートバンド6 右:Miスマートバンド5
ディスプレイの材質はMiスマートバンド5と変わらず有機EL(AMOLED)が採用されています。
大きく変わったのはディスプレイサイズで、1.1インチから1.56インチに一気に拡大。これに伴い、解像度も126×294から152×486となり、かなり見やすいディスプレイとなっています。
左:Miスマートバンド6 右:Miスマートバンド5
通知も文字が大きく見やすくなり、また一部の絵文字も表示されるようになりました。
輝度は最大で450nits。強い直射日光下でも何とか文字が見える程度には明るいディスプレイです。
メニュー表示も見やすく改善
Miスマートバンド6(Mi Band 6)は、画面内にアプリが2つ以上表示されるので、目当てのアプリを見つけやすいですね☺️ pic.twitter.com/1bQWYzEBVw
— 矢sX@Xiaomi大好きブロガー (@F10Dfjtu) July 15, 2021
Miスマートバンド6では、縦長のディスプレイにメニューが2つ以上表示されるようになっており、何がどこにあるか直観的に分かりやすくなりました。Miスマートバンド5は1つだけだったので、かなり使いやすくなっています。
SpO2計測に対応
Miスマートバンド6では血中酸素濃度(SpO2)の測定に対応しました。自動計測ではなく手動での計測になるので、体調不良の時に使うようにしましょう。
SpO2は、正常値が96%〜100%の間とされており、体に疾患があったり体調不良などを起こしていると低下することがあります。新型コロナ感染症の判断目安としても用いられているものなので、この時代には嬉しい機能です。
※Miスマートバンド6は医療機器ではないので、あくまで参考程度に用いてください。
ワークアウトが30種類に
Miスマートバンド6は、30種類のワークアウトに対応。Miスマートバンド5は、屋外ランニング、パワーウォーキング、サイクリング、屋内ランニング、プールスイミング、フリースタイル、屋内サイクリング、エリプティカル、ジャンプロープ、ヨガ、ローイングマシンの11種類だったので一気に3倍近くまで増えました。
Miスマートバンド5はトレーニング系のメニューばかりでしたが、Miスマートバンド6ではトレーニングメニューが増えただけでなく、バスケットボールやバドミントン、アイススケート等のスポーツメニューが大幅に追加されています。
バッテリー持ちは悪化?
使用3日目の時点で、バッテリー持ちはMiスマートバンド5よりも確かに悪くなりましたが、それほど深刻ではないと思っています。外出時と睡眠時はほぼずっと装着して生活していますが、1日あたりおよそ10~12%程度の消費となっており、このままなら1週間以上は持ちそうです。
10分ごとの終日心拍数モニタリング、睡眠計測、5分ごとの終日ストレスチェックをオン、自動画面オフまでの時間を7秒に延長(元は5秒)、日中輝度MAXの設定で、勿論LINEやTwitter等の通知もオン。これだけの設定で1週間以上持つのであれば、筆者としては十分だと感じています。
Miスマートバンド6は多機能なスマートバンド
Miスマートバンド6は小さいながらも非常に多機能。ヘルスケア、ワークアウト、ウォッチフェイスの変更等の機能(下記で詳述)に加えて、電話やメッセージ、その他のアプリの通知、予定通知、アラーム、ストップウォッチ、タイマー、音楽コントロール、スマホ捜索、カメラの遠隔操作、天気予報等、スマートウォッチに当たり前の機能は一通り備えています。
また、スマートフォンがXiaomi製端末であれば、スマートフォンの自動ロック解除も可能です。
また、バンドに表示させる機能は、それぞれウィジェット(横スワイプで切り替え)、アプリ(縦スワイプで切り替え)として設定・並び替えが可能です。
SpO2に対応し健康管理に死角なし
Miスマートバンド6は、前述の通りMiスマートバンド5になかった「SpO2計測」に対応。
その他、歩数計、心拍数モニタリング、睡眠モニタリング、ストレスモニタリング、生理周期計測、呼吸エクササイズ、PAI活力指数評価等の健康管理が可能です。
更に心拍数モニタリングについては、心拍数が異常に高くなった場合にアラートで教えてくれます。なお「Xiaomi Wear」アプリでは、100、110、120、130、140、150BPM以上のいずれかに設定可能です(初期設定は150位BPM以上)。
ワークアウトは30種類でカスタム可能
Miスマートバンド6は30種類のワークアウトに対応。バンドに表示される各ワークアウトは大きいアイコンで、直観的に分かりやすくなっています。
対応しているワークアウトは以下の通りです。
ワークアウト
トレッドミル、フリースタイル、アウトドアランニング、サイクリング、ウォーキング、プールスイミング、ローイングマシン、エリプティカル、インドアサイクリング、ヨガ、ジャンプロープ、ダンス、インドアフィットネス、体操、HIIT、コアトレーニング、ストレッチ、ボウリング、バドミントン、ボクシング、ステッパ、ピラティス、バスケットボール、バレーボール、卓球、クリケット、アイススケート、キックボクシング、ストリートダンス、ズンバ
バンド上に優先表示するワークアウトは、アプリで設定可能。必要なものだけを登録し使うことができます。
更に一部のメニューについては自動検出されるので、一々選ぶ必要がありません。野外ランニング、トレッドミル、ローイング、エリプティカル、ウォーキング、サイクリングについては、バンドが勝手に認識して記録してくれます。
ウォッチフェイスは60種類以上をアプリに内蔵
Miスマートバンド6は、アプリ内に60種類以上のウォッチフェイスを内蔵。自分の好きな写真を設定することも可能です。
これらは、アプリに内蔵されているウォッチフェイスの一例になります。また、サードパーティ製のアプリを入れることで更に増やすことも可能です。
Miスマートバンド6は水深50mの防水性能
Miスマートバンド6は5気圧(5ATM)防水という強力な防水性能があり、水深50mで10分間の防水性能を保ちます。そのため、そのまま水洗いしたり、水泳でも使うことができます。
実際、筆者もちょっと汚れたらそのまま水洗いしています。
Miスマートバンド6はストラップを付けたまま充電可能
Miスマートバンド6の充電方式は、Miスマートバンド5と変わらずマグネット式で、本体をバンドから取り外す必要はありません。なお、Miスマートバンド5のものがそのまま使えました。
Miスマートバンド6のスペック表
Miスマートバンド6のスペックは以下を参照してください。
Miスマートバンド6 | |
ディスプレイ | 材質:有機EL サイズ:1.56インチ 解像度:152×486 色深度:326PPI 輝度:最大 450 nit |
センサー | 高精度6軸センサー PPG心拍数センサー |
バッテリー | 125mAh 最大14日間 |
ウォッチフェイス | 60種類以上内臓 |
スポーツ | 30種類 |
ヘルスケア | SpO2、歩数計、心拍数、 睡眠、ストレス、生理周期、 呼吸エクササイズ、PAIなど |
その他の機能 | 通知、予定通知、アラーム、 ストップウォッチ、タイマー、 音楽コントロール、スマホ捜索、 カメラの遠隔操作、天気予報 |
防水 | 5気圧防水 |
サイズ | 47.4 × 18.6 × 12.7mm |
重量 | 12.8g |
Miスマートバンド6レビューまとめ:しっかり進化したスマートバンド。買うべき?買わないべき?
Miスマートバンド6を買うべきポイント
ポイント
✅ディスプレイが大きく見やすい
✅SpO2計測に対応
✅30種類のワークアウトに対応
筆者が特に感動したのは、サイズが大きくなり解像度も上がったディスプレイで、本当に見やすくなりました。その他、コロナ時代にはどうしても気になるSpO2の計測に対応したことや、ワークアウトの種類が増えたことがポイントです。
Miスマートバンド6を買わないべきポイント
ポイント
✅値段が約1000円高い
✅バッテリー持ちが普通になった
✅ビジネスシーンには向かない
筆者が特に気になった部分は特に上2つです。Miスマートバンド5と比べて、値段が若干高くなってしまったことと、驚異的なバッテリー持ちが失われてしまっています。
また、バンドタイプのスマートウォッチに共通する点ですが、いかにも「スポーツ」な見た目をしているので、ビジネスシーンやフォーマルな場にはまったく向いて言いません。
Miスマートバンド6レビューまとめ:しっかり進化したスマートバンド。値上がりの価値はある
Miスマートバンド6のレビューをお届けしました。
Miスマートバンド5と比較すると、ディスプレイが大きく格段に見やすくなり、コロナ時代に嬉しいSpO2計測と30種類のワークアウトに対応したのが大きなポイントです。一方、前評判で言われていたようにバッテリー持ちは確かに悪くなっています。ただし、1週間程度は全然持つので、それほど深刻なものではないと思いました。
これらの点を踏まえたうえで約1,000円の値上がりをどう捉えるかですが、筆者は全然アリかなと思いました。理由はやはり大きく見やすいディスプレイとSpO2計測ができるようになったこと。特にディスプレイは頻繁に見るものなので、その満足感は何物にも代えがたいです。一方、それらに魅力をどうしても感じない人はMiスマートバンド5の方で良いかもしれません。