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Mi 11 Ultraレビュー!シャオミの最強スペックモンスター

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Mi 11 UltraはXiaomiのフラッグシップスマートフォン。処理性能、カメラ、ディスプレイ、スピーカー、どれを取っても最高のカタログスぺックを誇ります。

この記事では、実機でその性能を検証するMi 11 Ultraレビューお届けします。

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技適未取得機器を用いた実験等の特例制度について

この記事で紹介している「Mi 11 Ultra」は日本国内で発売されていない技適未取得機器に該当します。筆者は技適未取得機器を用いた実験等の特例制度に基づき総務省に申請を行ったうえで使用・検証を行っています。

Mi 11 Ultra本体と付属品をチェック

Mi 11 Ultraの本体をチェック

Mi 11 Ultraは、重量234gとスマホ界でもトップのヘビー級端末です。一方で横幅は74.6mm、厚みは8.38mmとサイズは抑えめで、側面がラウンド形状になっていることもあり意外にも持ちやすいです。

バックパネルはツヤがある鏡面仕上げで、高級感があります。なお、指紋もそれほど目立ちません。

重量の原因になっているのは、間違いなくこのカメラユニットでしょう。かなりの出っ張りで、ケースで保護するのが良いと思います。

端末正面から見て右側面には音量操作ボタンと、電源ボタンがあります。

端末正面から見て左側面にはボタンや穴等は全くありません。

天面にはスピーカー穴、マイク穴があります。

底面にはスピーカー穴、充電ポート、マイク穴、SIMカードスロットがあります。

Mi 11 Ultraのパッケージと付属品をチェック

Mi 11 Ultraは黒いパッケージに巨大な金色の文字で「11」と書かれており、重厚感があります。下部には音響でタッグを組んだ「harman/kardon」のロゴも。

パッケージ内容

本体

TPUクリアケース

フィルム(貼付済)

SIMピン

説明書

パッケージ内容は以上の通り。充電器は付属しませんが、京東で購入すると無料で67W急速充電器を付けられました。ただし、ワイヤレス充電器は有料で6000円程します。

なお、付属ケースはカメラの出っ張りよりも高く設計されているので、カメラユニットの角が傷つく心配はなさそうです。カメラ用のフィルムも貼り付ければ更に安心です。

Mi 11 Ultraは最強ベンチマークのSnapdragon 888搭載

Mi 11 Ultraは、SoCに「Qualcomm Snapdragon 888」を搭載しています。

Snapdragon 888は、5G対応のハイエンドチップセットで、現状最高クラスの高い処理性能が特徴。

また、メモリ/ストレージ規格は、それぞれLPDDR5、UFS3.1 に対応。最強クラスの高速の読み書きが可能です。

AnTuTuベンチマーク(Ver.9)でMi 11 Ultraの性能を計測したところ約80万点でした。一方、温度はAnTuTu一回(10分程度)で10℃も上昇しており、かなり発熱が目立ちます。

瞬間的なパフォーマンスは最強なのですが、発熱によって性能が低下するので、発熱の少ない「Snapdragon 870」搭載端末の方が実はゲームに向いています。

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ただし、888はカメラの画像処理で870より優れています。

Mi 11 UltraはA+評価の2K解像度AMOLEDディスプレイ搭載

Mi 11 Ultraは、ディスプレイに6.81インチのAMOLEDを採用。世界的なディスプレイ評価機関「DisplayMate」によってA+の評価を得ており、以下の通り最強のスペックを誇ります。

解像度は3200 x 1440 ピクセル(2K, WQHD)の高精細表示に対応しており、ピーク輝度も1700nitsと驚異的な高さ。夏の直射日光下でも優れたパフォーマンスを発揮します。

また、リフレッシュレート120Hz、タッチサンプリングレート480Hzに対応しているだけでなく、100% P3の鮮やかな色域、HDR10+、Dolby Vision等の最新技術も網羅しているので、画像でも動画でもなんでもござれ。正にフラッグシップの名に恥じない最強ディスプレイです。

側面は湾曲したエッジスクリーン形状。ぶつけた時の傷や破損が心配ですが、ガラスには「Gorilla Glass Victus」を採用。最強の耐久性を誇ります。

なお、上部左隅にはパンチホールがあり、インカメラが収められています。

Mi 11 Ultraは背面ディスプレイも搭載

Mi 11 Ultraは、背面にも小さいAMOLEDディスプレイがあります。時間やバッテリー残量が表示されるだけでなく、カメラの写りも確認できるので、背面カメラを使ってセルフィ―を撮ることもできます。

また、このように音楽コントロール(再生/停止、音量上下)もできます。裏返して置く場合には便利な機能です。

Mi 11 Ultraは50+48+48MPの最強カメラ搭載

Mi 11 Ultraは、トリプルカメラを搭載しています。構成は以下の通り。

・メイン(広角):5000万画素 (Samsung Isocell GN2, 1/1.12型) + OIS

・超広角 (128°):4800万画素 (Sony IMX 586)

・ペリスコープ (x5):4800万画素 (Sony IMX 586) + OIS

メインカメラに搭載されているGN2は、1/1.12型の巨大センサーであり優れた感光性能を持ちます。また、超広角も128°と驚異的な画角を持ち、ペリスコープにも高画素センサーを採用する等、重量級&最強のカタログスペック。また、メインカメラとペリスコープにはOIS(光学式手ぶれ補正)が搭載されています。

動画についてはすべてのカメラで4K、1080p、720pでの撮影が可能で、メインカメラのみ8K撮影ができます。対応フレームレートは以下の通りです。

画質フレームレート
8K24FPS
4K30/60FPS
1080p30/60FPS
720p30/60FPS

3つのカメラを使って実際に撮影してみました。以下、作例になります。

ギャラリー

 

メインカメラは濃い色合いでボケが強力。ただしHDRは不安定

Mi 11 Ultraは、AI補正でより色濃く鮮やかな写真を撮ることができます。

AI補正あり

Ai補正ありのメインカメラの色合いは特に黄緑色が濃く仕上がり、全体的に鮮やかでビビットな写真になります。

AI補正なし

こちらはAI補正をなしにして撮影しました。AIがない方が実際に近い色合いになるので、好みやシーンによって使い分けましょう。

また、1/1.12型の大型センサーのためボケも非常に強力。印象的な写真を撮ることができます。

一方、HDRがあまり安定しません。特に日差しが強い場合、カメラの角度による白飛びの度合いが非常にシビア。こちらの写真は空が完全に白飛びしています。

大型ペリスコープ搭載でズーム性能が強力。デジタルズーム性能も悪くない

Mi 11 Ultraは5倍ズームのペリスコープを搭載しています。

ペリスコープが使えるのは5倍ズームからなので、4.9倍までのズームはメインカメラのデジタルズームになります。

x2

2倍ズームで撮影してみました。しっかり解像感のある写真で実用的なズーム性能です。

x4

こちらは4倍ズームでの撮影です。ここまで拡大しても解像感は悪くなく、流石フラッグシップ機なだけあります。

x5 (ペリスコープ)

5倍ズームかつ被写体とある程度の距離があればペリスコープでの撮影が可能です(近すぎるとデジタルズームに)。5倍が標準のカメラなので、4倍のデジタルズームよりもむしろ解像感は高くなります。

x5 (ペリスコープ)

Mi 11 Ultraのペリスコープに使われている「Sony IMX 586」は、本来メインカメラによく使われるような大型センサー。解像感は流石の一言で、猫の毛並みもしっかり再現しています。

また、最大120倍のハイブリッドズームが可能で、20倍程度までなら実用的なズームに感じられます。60倍まで拡大すると流石に粗さがハッキリ分かります。

超広角カメラはとにかく広い画角を持つ

Mi 11 Ultraは、128°の画角を持つ超広角カメラを搭載しています。

メインカメラ(広角)と超広角カメラで同じ場所から撮影しました。それなりに歪みはあるものの、この驚異的に広い画角はやはり魅力です。

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もちろん風景を収めるには最適です!

Night Owl(夜フクロウ)機能で暗所を美しく撮影可能

Mi 11 Ultraは「Night Owl(夜フクロウ)」という機能を搭載しており、オート撮影時に自動で暗さを測定し、1~5秒の間でシャッタースピードを調節します。

上記のスライダー付き画像は、左がNight Owl無し、右がNight Owl有りとなっています(※表示されない場合、再読み込みしてください)。

「Night Owl」によってシャッタースピードが長くなる分、手ぶれの影響に注意する必要があるものの、しっかりとフレアやノイズを抑えた写真に仕上がるので、優秀な機能です。

通常の夜景モードは扱いが難しい

Mi 11 Ultraは、「Night Owl」機能とは別に光量の少ない場所でも明るく撮れる夜景モードを備えています。

上記のスライダー付き画像は、左がオート撮影、右が夜景モードとなっています(※表示されない場合、再読み込みしてください)。

夜景モードの方がノイズや白飛びを抑えつつ、全体的に明るくなっていることが分かります。

一方、夜景モードはノイズリダクションが強力でところどころのっぺりした印象も受けます。この写真で言えば、木造の家の質感が失われており、また手ぶれの影響も大きくなる印象です。

基本的には夜景モードを使うより、オート撮影の「Night Owl」機能に頼った方が良いでしょう。

3種類の手ぶれ補正を搭載

Mi 11 Ultraは、ビデオを撮る際に手ぶれ補正が効きますが、更に強力な「スーパー手ぶれ補正」「スーパー手ぶれ補正Pro」もあります。

通常の手ぶれ補正であれば、すべてのカメラで720p~4K画質、30/60FPSでの撮影が可能。また、メインカメラのみは8K、24FPSでの撮影が可能となっています。

一方、「スーパー手ぶれ補正」「スーパー手ぶれ補正Pro」の場合は、いずれもメインカメラのみ、1080p/30FPS固定となるので注意してください。

Mi 11 Ultraカメラ総評

Mi 11 Ultraのカメラ性能の総評については以下の通りです。

大型メインカメラはボケが強力

大型ペリスコープでズーム性能が強力

超広角カメラの画角が超広い

HDR、夜景モードが不安定

総合的に見れば流石のカタログスペックだけあって、強力なカメラです。しかしながら、HDRや夜景モードの不安定さで扱いづらい部分もチラホラ。

とは言え、大型のメインカメラとペリスコープ、128°の広い画角の超広角カメラは他になく、欠点を踏まえてもなお魅力のあるカメラ性能です。

Mi 11 UltraはHarman Kardon監修デュアルスピーカー搭載

Mi 11 UltraはHarman Kardonが監修したデュアルスピーカーを搭載しており、天面と底面にそれぞれスピーカー穴があります。

一般的なハイエンド機の多くはデュアルスピーカーを搭載していますが、Harman Kardonが監修しているだけあって音質は最高クラス。両スピーカーの音のバランスも良く、最大音量にしても非常にクリアなサウンドが楽しめます。

ただし、3.5mmイヤホンジャックは非搭載なので、Type-C変換アダプタかワイヤレスイヤホンを使いましょう。

Mi 11 Ultraは67Wの有線・ワイヤレス急速充電対応

ワイヤレス充電用の充電スタンド

急速充電の充電速度を検証

Mi 11 Ultraは67Wの急速充電に有線・ワイヤレス共に対応しています。ただし、日本ではワイヤレス充電は特別な方法を使わない限り50W出力が限界です。

そこで、有線・ワイヤレス共にバッテリー残量が0%の状態から充電時間を計測してみました。詳細は以下。

有線
(67W)
無線
(50W)
10分32%27%
20分60%46%
30分81%63%
40分98%80%
42分100%/
50分/97%
53分/100%

満充電にかかる時間は有線が約40分ワイヤレスが約50分でした。ワイヤレス充電は最大出力を発揮できないので、有線よりも若干遅くなるもののそれでも1時間を切る充電速度です。

なお、ワイヤレス充電器にはファンがあり、充電中はノートPCの起動音に似たような音がずっと出ているのが少し気になりました。

バッテリー持ちを検証

Mi 11 Ultraの5000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

バッテリー100%の状態から、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。その他の端末との比較表は以下。

Mi 11 UltraMi 11 Lite 5GOPPO Reno5 AiPhone SE
1時間後95%92%92%91%
2時間後86%83%82%78%

※解像度はWQHDではなくFHD+で検証。

結果はMi 11 Ultraのバッテリー持ちは中の上です。ただし、ディスプレイ設定をWQHD+120Hzにしたり、長時間ゲームやカメラを起動するとあっという間に減っていきます。

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カメラやゲームでバッテリー消費が大きいのは発熱が原因かもしれません。動画再生程度ではあまり熱くなりません。

Mi 11 Ultraのスペック表

Mi 11 Ultraのスペック表は以下を参照してください。

Mi 11 Ultra
OSMIUI12, Android 11
(アップデートでMIUI12.5に)
SoC(CPU)Snapdragon 888
メモリ/ストレージメモリ: 8/12GB, LPDDR5
ストレージ: 256 / 512GB, UFS3.1
ディスプレイ6.81インチ、2K AMOLED
3200 x 1440 (WQHD)
100% P3, HDR10+, Dolby Vision
リフレッシュレート: 120Hz
タッチサンプリングレート: 480Hz
ピーク輝度: 1700nits
Gorilla Glass Victus
リアカメラトリプルカメラ構成
メイン: 5000万画素+OIS
超広角: 4800万画素
ペリスコープ (x5): 4800万画素+OIS
インカメラ2000万画素
バッテリー5000mAh
67W急速充電 (有線, ワイヤレス)
オーディオデュアルスピーカー
Harman Kardon監修
Hi-Resオーディオ
生体認証画面内指紋認証, 顔認証
防塵防水IP68
SIMスロットデュアルSIM
対応バンド
(大陸版)
5G: n1 / n3 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79
4G FDD-LTE: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8
/ B12 / B17 / B18 / B19 / B20 / B26 / B28
4G TDD-LTE: B34 / B38 / B39 / B40 / B41 / B42
対応バンド
(グローバル版)
5G: n1 / n3 / n5/ n7 /n8/ n20/ n28
/ n38/ n40 /n41 /n77 / n78 / n79
4G FDD-LTE: B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7
/ B8/ B12 / B17 / B20 / B28/ B32 /B66
4G TDD-LTE: B38 / B40 / B41 / B42
サイズ約164.3 x 74.6 x 8.38 mm
重量234g
カラーホワイト、ブラック、
大理石紋特別版 (大陸のみ)
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画面内指紋/顔認証に対応し、防塵防水も最高レベルのIP68で安心です!

なお、大陸版にのみ「大理石紋特別版」という大理石を模したセラミック背面の端末があります。ただし、入手は困難で普通のECサイト等ではなかなか手に入りません。

Mi 11 Ultraレビューまとめ:粗はあるがそれでも最強クラス

Mi 11 Ultraレビューをお届けしました。主な特徴は以下の通り。

最強のSoC搭載

最強のカメラ構成

最強のディスプレイ搭載

最強のスピーカー搭載

最強のワイヤレス充電性能

最凶の重量

ご覧の通り「最強」が並びますが、実際に使ってみるとところどころ粗を感じる部分もあります。特にカメラについては、夜景モードのノイズリダクションの乱暴さや、HDRの不安定さ等が気になります。

それでも、約10万円前後の価格でここまでのスペックを実現しているスマートフォンは他になく、現状最高のフラッグシップ機の一角であることは間違いないでしょう。

やずX
一言で言うなら、細かい問題は圧倒的スペックの暴力で解決するジャイアンみたいなスマホです!
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Xiaomiモノづくり研究所研究員(2022年〜)。スマホ黎明期の2010年頃からスマホ情報を収集し、今では年間20台前後のスマホでカメラ中心に検証。最新スマホ情報・スマホお得情報をお届けします! ↓X(Twitter)でも情報を発信しているので、是非フォローしてください。

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