SONYが新たな発売したハイエンドスマホ「Xperia 5 IV」が、BCNランキングの今売れてるAndroidスマートフォンで3位に初登場しました。
この記事では同ランキングを引用し、Xperia 5 IVが売れている理由に迫ります。
※BCNランキング:全国の主要家電量販店やECショップから実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベース
Pixelシリーズの間に食い込む3位を獲得
「BCNランキング」2022年10月17日から10月23日の日次集計データによると、Androidスマートフォンの実売台数ランキングは以下の通りです。
1位 Pixel 6a(au)(Google)
2位 Pixel 6a(Softbank)(Google)
3位 Xperia 5 IV SO-54C(ソニー)
4位 Pixel 7(au)(Google)
5位 AQUOS wish2 SH-51C(シャープ)
6位 Pixel 7 128GB(Softbank)(Google)
7位 Galaxy A53 5G SC-53C(SAMSUNG)
8位 Xperia Ace III SO-53C(ソニー)
9位 arrows We FCG01(FCNT)
10位 Xperia 10 IV(ソニー)
ドコモが10月21日に発売したXperia 5 IV(型番:SO-54C)は、最近人気のGoogle Pixelシリーズの間に食い込む3位に初登場しています。なお、au、ソフトバンク、楽天モバイルでも発売されていますが、それらはTOP10外です。
本機は、Snapdragon 8 Gen 1を搭載するハイエンド端末としては、画面サイズ6.1インチ、横幅約67mm、重量約175gと小型軽量な端末です。
▽実機レビュー(楽天版を購入)
その他、トリプルカメラや5000mAhの大容量バッテリー、優れた音質のフルステージステレオスピーカーを搭載し、もちろん防水やおサイフケータイに対応するなど妥協のないスペックです。一方、通常価格は税込137,280円(ドコモ版)と高額な端末であり、決して手を出しやすい端末ではありません。
にもかかわらず売れた背景としては、数少ない小型のハイエンドAndroid端末ということや、人気のSONYのXperiaシリーズといったことが考えられます。
しかし、今回の3位という非常に高い順位を獲得できたのは、極端な値引きが行われていることが大きな理由として考えられます。その詳細は以下の通りです。
Xperia 5 IVが売れるのは、実質24円で買えるから
ドコモ版Xperia 5 IVは、発売直後から極端な値引きを行う施策が行われています。ドコモ版だけTOP10入りしたのは、このためでしょう。
筆者も地元のイオン内で、ドコモの出張販売による施策が行われていることを確認しました。
最新のXperiaが実質24円の衝撃
10月21日(金)から10月24日(月)にかけて行われていた施策で、Xperia 5 IVが実質24円でした。こうした施策は、都会ではビックカメラやヨドバシカメラ等の大型家電量販店、地方ではイオン内で行われていることが多いです。
詳しい価格の内訳は以下の通りです。
機種代金:13万7,280円
①5G WELCOME割:-2万2,200円
②店舗独自値引:-5万1,896円
③購入後23か月で返却:-6万3,360円
▷実質負担額:24円(初回2円+1円×22回)
3つの割引を組み合わせる複雑な仕組みですが、要は2年使って返却すれば実質的な負担額が24円となる仕組みです。
割引の詳細としては、回線契約を伴う割引①、端末そのものに対する割引②、返却による支払い免除③が組み合わされており、驚きなのが②。端末そのものに対する割引なので、回線契約なしで単体購入する場合でも適用されてしまいます。
つまり、単体購入の場合でも合計85,384円。また、③は単体購入した場合でもOKなので、返却すれば22,024円で2年間使えるということになります。もちろん最後の残債を支払ってそのまま使い続けることも可能です。
以上のようにXperia 5 IVは発売当初から大幅な値引きが行われており、今回の順位に繋がったものと思われます。こうした施策が引き続き行われるのであれば、Xperia 5 IVはランキングの上位に位置し続けるでしょう。
しかし、こうした高額端末を1円または24円で購入できる施策は、総務省や公正取引委員会が問題視しており、今後規制される可能性もあります。気になっている方は、今のうちに利用しましょう。
▽参考記事
ソース:BCN+R