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AQUOS sense6 実機レビュー!5Gに対応したシャープの全部入りスマホ。バッテリー持ちが鬼

「AQUOS sense6」は、シャープの大ヒットシリーズの2021年最新型で、5G対応のスマートフォンです。その人気の訳は、防水、おサイフ、顔・指紋認証、イヤホンジャック、SDカードに全て対応していることと、小型軽量であることでしょう。

筆者は普段は中華スマホばかり使っていますが、「国民機」とも言われるsenseシリーズを使ってみたくなり、au版を購入しました。以下、レビューをお届けします。

 

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AQUOS sense6の特徴

AQUOS sense6の主な特徴は以下の通り。GoodポイントとBadポイントに分けてまとめました。

Good

5G対応のSnapdragon 690搭載

防水防塵、おサイフケータイ、顔&指紋認証に対応

1週間持続の超長持ちバッテリー搭載

横幅70mm、重量156gで持ちやすい

IGZO有機ELディスプレイ搭載

トリプルカメラ搭載

イヤホンジャック、SDカード対応

Bad

他社の同価格帯機と比べるとCPUが微妙

他社の同価格帯機より画面が小さめ

AQUOSはカメラの作り込みが甘い

モノラルスピーカー

付属品は貧相(ケース、充電器、フィルムなし)

なお、SIMは物理SIM+eSIMのデュアルSIM仕様ですが、ドコモ版のみeSIM非対応でデュアルSIM運用不可となっているので注意してください。

AQUOS sense6の本体デザインと付属品

AQUOS sense6の本体をチェック

AQUOS sense6は、横幅70mm、厚み7.9mm、重量約156gと小型でかつ軽量の端末です。バックパネルはマットな質感で指紋が目立ちません。

持ちやすさに大きく貢献しているのが「く」の字に掘りのあるサイドフレームです。小さな手でもしっかり持てるので、手から滑り落ちることも少なそうです。

正面はまっ平らのフラットディスプレイが採用されています。ベゼルは少々太めですね。

カメラユニットは僅かに出っ張ったデザインです。ここに3つのカメラ、LEDライト、FeliCa(おサイフケータイ)が収められています。

端末正面から見て右側面には音量操作ボタンと、Googleアシスタントボタン、電源ボタンがあります。

端末正面から見て左側面にはSIMスロットがあります。

天面にはマイク穴があります。

底面にはスピーカー穴、充電ポート、3.5mmイヤホンジャック、マイク穴があります。

AQUOS sense6のパッケージと付属品をチェック

AQUOS sense6のパッケージは白地で、正面には「AQUOS」というロゴだけ書かれています。

パッケージ内容

本体

データ移行用アダプター

説明書

付属品は以上の通り。ケース・フィルム・充電器は付属しないので別途用意が必要です。Amazonは最近変な業者が出品していますが、以下のものなら安心のメーカー品です。

 

AQUOS sense6はSnapdragon 690 5G搭載

AQUOS sense6は、SoCに5G対応のミッドレンジチップセットQualcomm Snapdragon 690を搭載しています。

性能の参考にするために、AnTuTuベンチマーク Lite(Ver.9)でAQUOS sense6の性能を計測したところ約30万点でした。GPU(リアルタイム画像処理に特化したプロセッサー)の性能が低いので、重いゲームには性能不足ですが軽いゲームなら問題ありません。

勿論日常使いには十分な性能でサクサク動きます。過剰な性能があってもバッテリー消費が増えるので、原神のような重い3Dゲームをしなければ十分かと思います。

AQUOS sense6はIGZO OLEDディスプレイ搭載

AQUOS sense6は、ディスプレイに6.61インチのIGZO OLEDを採用。前モデルに当たるsense4、sense5Gが5.8インチのIGZO液晶だったので、より大きく綺麗なディスプレイになりました。

OLED(有機EL)は液晶よりもコントラストで優れ、10億色もの色表現にも対応しているので、くっきりと鮮やかな描写が可能です。ピーク輝度も1300nitsと高級スマホと同じくらい高いので、夏の直射日光でも画面が極端に見にくくなることもないと思います。

また、視野角も非常に広いので、急な角度で見てもはっきりとした色彩を保っています。

ディスプレイ上部中央には水滴型ノッチがあり、インカメラが収められています。

一方、微妙なところもあります。最近流行りの90Hz以上の高画面駆動には対応しておらず60Hz。タッチ感度も120Hzと低めです。高いタッチ感度が求められるようなリズムゲームにはあまり向いていないかもしれませんが、日常使用にはそれほど問題ないでしょう。

なお、フィルムは貼られていないので、必要なら別途用意しましょう。

 

AQUOS sense6は48MPトリプルカメラ搭載!多彩な写真が撮れるが......

AQUOS sense6は、トリプルカメラを搭載しています。構成は、4800万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、800万画素の望遠(2倍)カメラとなっています。また、動画には最大4K画質での撮影が可能です。

最初に書いておくと、カメラ性能は同価格帯の他社製スマホに劣ります。画質云々の前に、カメラ切り替え動作の遅さや夜景性能の低さ等、ソフトウェアの作り込みの甘さが目立ちます。

3つのカメラを使って実際に撮影してみました。以下、作例になります。

ギャラリー

 

自然な色合いで、食べ物が美味しそうに撮れる

AQUOS sense6は、AI補正でより色濃く鮮やかな写真を撮ることができます。

←補正なし:補正あり→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

上記のスライダー付き画像は、左がAI補正なし、右がAI補正ありとなっています。AI補正で若干色が濃くなりますが自然な調整で不自然さがありません。

 

食べ物も自然な色合いで美味しそうに撮れます。ただし、オートフォーカスは他社製に比べて明らかに遅いです。

2倍ズーム&超広角はごくごく普通の性能

AQUOS sense6は望遠カメラと超広角カメラを搭載しているので、様々な距離での撮影が可能です。

1倍と2倍ズームでそれぞれ撮影してみました。ごくごく普通の写りですが、2倍ズームも専用のカメラの割には何となく粗い気がします。

こちらは超広角カメラで撮影しました。広い画角でダイナミックな写真が撮影できるので、使い方次第で楽しめます。

夜景モードはノイズが多く残り、処理も長い

←補正なし:補正あり→
(表示されていない場合、ページを再読み込みしてください)

AQUOS sense6はAI補正をオンにしておくと、自動で夜景処理を行います。上記のスライダー付き画像は、左が補正なし、右が補正ありで、後者の方が全体的に明るくなっていることが分かりますが、ノイズが目立つ写真です。

また、夜景処理は撮影時および撮影後に数秒のタイムラグが発生します。他社製よりもこの処理は長く感じられます。

なお、こちらは少し離れた位置からアパートを撮影した写真ですが、夜景ではなく花火と認識され夜景処理が行われませんでした。単純にソフトウェアの完成度が低いです。

カメラ総評:カメラの出来は「微妙」の一言

筆者のAQUOS sense6のカメラの評価を以下にまとめました。

ポイント

3眼カメラの画質はごくごく普通

自然な色合いで食べ物がおいしそう

カメラの切り替えが遅い

光度が足りないとピントが合わなくなる

オートフォーカスが遅い

夜景モードはあるだけマシレベル

3眼カメラはごくごく普通の性能ですが、自然な色合いで食べ物がおいしそうに撮れることは良いことです。

本機の問題はカメラの写りよりも、カメラソフトの作り込みの甘さです。カメラの切り替えやオートフォーカスの遅さ、暗所でのピントの合わなさ、夜景処理性能の低さ等、ソフトウェア面の弱さが気になりました。

同じ価格帯なら他社製でもっと良いものがあります。特にOPPO Reno5 Aは扱いやすいカメラを搭載し、防塵防水、おサイフ、顔・指紋認証にも対応しており良い選択肢でしょう。

AQUOS sense6はとにかくバッテリー持ちが優秀

充電ポートはPD対応のType-C

18W急速充電の充電速度を検証

AQUOS sense6はPower Delivery(PD)による18W充電に対応しています。さらにインテリジェントチャージ機能により、電池残量が90%に達すると充電を停止し、端末への直接給電に切り替えて電池への負荷を低減。使用開始3年後も電池容量を90%以上維持すると言います。

そこで、PD対応の充電器を用いてバッテリー残量が0%の状態からの充電時間を実際に計測してみました。詳細は以下。

充電時間 バッテリー
30分 38%
1時間 72%
1時間30分 89%
2時間 97%
2時間23分 100%

満充電にかかる時間は2時間23分で、シャオミのMi 11 Lite 5Gが1時間程度で充電が終わることを考えると、かなり時間がかかります。

とは言え80%あたりまでの充電はそれなりに速く、それ以降ゆったりとしたペースになるのはバッテリーへの負担を和らげるためです。長くスマホを使うにはむしろこの方が良いのでしょう。

 

バッテリー持ちを検証

AQUOS sense6のバッテリーは4,570mAhと、比較的大きい容量と言えます。

バッテリー100%・輝度約60%・音量最大の状態で、Amazon Prime Videoを標準画質で二時間再生させ、バッテリー持ちの検証を行いました。価格の近い端末との比較表は以下の通りです。

1時間後 2時間後
AQUOS sense6 95% 90%
Mi 11 Lite 5G 92% 83%
OPPO Reno5 A 92% 83%
motorola edge 20 93% 86%
iPhone SE 91% 78%

結果はAQUOS sense6のバッテリー持ちは最強クラスです。バッテリー持ちを売りにしているだけあって、価格の近い他社製スマホと比較しても圧倒的にバッテリーが持続します。

やずX
バッテリー持ちを重視する方には非常におすすめです!

 

AQUOS sense6は画面内指紋認証と顔認証に対応

AQUOS sense6は画面内指紋認証と顔認証の両方に対応しています。


認証速度については、どちらも速くもなければ遅くもないくらいですが、失敗は少なくあまりストレスは感じません。

AQUOS sense6は3.5mmイヤホンジャック搭載

AQUOS sense6は3.5mmイヤホンジャック搭載しており、どうしても有線イヤホンを使いたい方には貴重なスマホです。

一方、スピーカーはモノラルなので迫力もなく薄っぺらい音を鳴らします。音量もあまり大きくなりません。

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普通に使う分には十分と言えば十分ですが...。Mi 11 Lite 5Gはもっと良い音が出ます。

AQUOS sense6はeSIM、デュアルSIM、microSD対応

AQUOS sense6はeSIMに対応しており、物理SIMとの組み合わせでデュアルSIM運用が可能です。

また、microSD/SDHC/SDXCカードにそれぞれ対応。最大1TBの容量拡張も可能となっています。

※ドコモ版のみeSIM非対応でデュアルSIM運用不可。

AQUOS sense6はGoogleアシスタントボタン搭載

真ん中の小さなボタンがアシスタントボタン

AQUOS sense6は側面にGoogleアシスタントボタンを搭載しているので、ワンタッチでアシスタントを呼び出せます。

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ハンズフリーで操作ができるのが便利です!

AQUOS sense6のスペック表

AQUOS sense6のスペック表は以下を参照してください。

AQUOS sense6
OS Android 11
CPU Snapdragon 690
メモリ 4 / 6 GB, UFS 2.2
容量 64 / 128GB, LPDDR4X
最大1TBのmicroSD等対応
画面 6.61インチ, フルHD+ (2,432×1,080)
IGZO OLEDディスプレイ
リフレッシュレート:60Hz
タッチサンプリングレート:120Hz
ピーク輝度:1300nits
10億色表示
カメラ
(背面)
メイン:4800万画素
超広角:800万画素
望遠 (2倍):800万画素
カメラ
(正面)
800万画素
電池 4,570mAh
PD18W充電
インテリジェントチャージ
音響 モノラルスピーカー
3.5mmイヤホンジャック
おサイフ
ケータイ
あり
生体認証 画面内指紋, 顔
防塵防水
/耐衝撃
IP68 / MIL規格
SIM 物理SIM+eSIM
(ドコモ版は物理x1のみ)
対応バンド
(SIMフリー)
5G: n3 / n28 / n77 / n78 / n79
4G LTE: B1 / B3 / B5 / B8 / B18
/ B19 / B38 / B39 / B41/ B42
寸法 約152mm × 70mm × 7.9mm
重量 約156g
カラー ライトカッパー、シルバー、ブラック
その他 USB Type-C, Bluetooth 5.1
価格
(SIMフリー)
約3.7万円~
(Amazon)

AQUOS sense6レビューまとめ:スペックとカメラは冴えないが「全部入り」。バッテリー持ちは最上級

AQUOS sense6レビューをお届けしました。特徴は以下の通りです。

ポイント

5G/防水/おサイフ/顔・指紋認証すべて対応

イヤホンジャック、SDカード対応

バッテリー持ちがとにかく良い

横幅が狭く軽い。手にフィットするデザイン

有機ELだが高駆動には非対応

カメラの作り込みが甘い。食べ物の色合いだけは良い

スペック的には同じ価格帯の他社製に劣っており、カメラソフトも弱いです。カメラを期待して購入するならば、OPPO Reno5 AやMi 11 Lite 5Gのほうがずっと良い体験ができるでしょう。

参考▷OPPO Reno5 A実機レビュー。サクサク動作の全部入り5Gスマートフォン

参考▷Mi 11 Lite 5G実機レビュー!日本発売の極薄・超軽量コスパモンスター

一方で良いところは、生活に必要な機能が何もかも入っていて不足がないこと、小さめのサイズ感で持ちやすいこと、バッテリー持ちがかなり良いことです。もう一つ加えるなら安心安全の日本製です。このような点に魅力を感じるなら悪い製品ではないでしょう。

 

AQUOS sense6をお得に購入する方法!

AQUOS sense6の価格はAmazonで税込4万程度からとなっていますが、実は格安SIMと同時契約することでお得に購入することが可能です。

現在、「AQUOS sense6」をお得に購入できるのはOCNモバイルONEIIJmioで、最安1万円台から購入が可能です。詳細は以下の記事をご覧ください。

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